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憲法改正のその先は? 

30年ほど前、海上自衛隊に常駐する保険会社に勤めていた繋がりで、護衛艦に乗船するイベントに参加させて頂いた。
艦内を見学した後甲板に出ると、対岸で
“自衛隊は憲法違反‼︎”
と書いたプラカードを持って、その言葉を叫んでおられる方が目に入った。
驚く私に、そばにいた案内の方が
『どこのイベントにも何人かは来られます』
とおっしゃった。
とても悲しそうな顔で。


阪神・淡路大震災での災害救助がきっかけとなり、自衛隊を見る目が変わってくると、2007年に防衛庁から防衛省になった。
護衛艦での出来事から、自衛隊の方たちに同情的だった私は
『命懸けで国を守る人たちが報われて良かった』
と、素直に喜んだ。


息子が高校生の頃は、憲法改正の議論が活発になった時期で、テレビでその事を伝えるニュースを一緒に見ていた時
『自衛隊の問題や、アメリカとの外交関係もあるし、憲法9条は改正した方がいいよね』
私がそう話しかけると、息子は
『わかるけど…    僕、戦争に行きたくないな』
と呟いた。


ガーン‼︎
息子の言葉を聞いて、後ろから頭を殴られたような気持ちになった。
『そうだよね、戦争ができる国になった場合、真っ先に召集されるのは若者だよね』
自衛隊の方々の立場を思うあまり、そんな当たり前の事を、どこか失念してしまっていた。
子供たちを戦争に送り出す悲劇は、二度とあってはならない。
憲法9条の大切さが身にしみた。



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