[海外ボランティア]お金を払ってまでなぜ参加するのか？~経験にコストを割くということ~ #32
これまでの記事でも何度か海外ボランティアについて書いてきました。
今回は、もう少し深く、海外ボランティアに参加する理由について書いていきたいと思います。
海外ボランティアへの疑問
「お金を払ってボランティアに参加する」
なんかおかしな響きですよね。
なんで、ボランティアで参加して、さらにお金を払わなければいけないのか、と感じる方もいると思います。
この記事を読んでいる方の中にも、海外ボランティアに対して懐疑的な見方をしている方もいるかもしれません。
''十分な生活ができない人たちを助けたい''
''世界の子供たちに教育の機会を与えたい''
''国の発展に貢献したい''
参加する動機があまりにも善人すぎて逆に怪しく感じてしまいます。
人間がそこまで、善人なわけがないと。
「海外ボランティアって結局は団体が利益を全て吸い取っているのではないか？」
「本当にその国の人達のためになっているのか？」
「ただの自己満足じゃないか？」
といった感じで。
こうしてnoteを書いていると、海外ボランティアに対しての記事もよく見かけます。肯定的な意見、懐疑的な意見、人によって解釈は様々で、実際に海外ボランティアを体験した自分としては、どれも興味深い内容です。
僕が海外ボランティアに参加した理由
フィリピンのセブ島で、初めてのボランティア体験
僕は大学2年の春休みに、フィリピンのセブ島に行って初めて海外ボランティアを経験しました。墓地で勉強する子ども達、孤児院、川の上で生活する人達、ごみ山…様々な場所を訪れて、色々な背景を持った人達に出会いました。
参加した動機は決して立派なものじゃない
正直言って、最初から貧困問題や教育問題に興味があったわけではありません。もちろん、あらゆる国で格差が広がっているという事実は知っていましたが、「世界は不公平だなー」といった感じで、深く考えることはありませんでした。
なので、なぜ海外ボランティアに参加したのかと聞かれれば、
「大学生のうちに何かに挑戦したかった！」
という、よくある言葉でしか返すことができません。もちろん、現地での活動には真剣に取り組みましたが、参加の動機はそんな立派なものではありませんでした。
経験にコストを割くということ
ただ、個人的な意見ですが、海外ボランティアに関わらず、どんな活動にしても、何かを始めるのにそんな立派な志は無くても良いんじゃないかと思っています。
最初のきっかけは、「何か面白そう」とか、「友達に勧められて」といった理由でも全然構わないと考えます。そこから、どんどん興味関心が広がって、より深く考えられるようになると思うので。
僕は、海外ボランティアに参加して、日本では見ないであろう景色を見ました。
どこまでも広がるごみ山、電気の通らない教室、ネズミが走るトイレ…
決して便利とは言えない環境で生活をしてきました。
日本と比べると楽ではありませんでしたが、こうした経験をすることでより広い視野で物事を考えられるようになりました。そして、自分がいかに無知であるかも気づくことができました。
日本にいるだけではわからなかったことがたくさんあります。そして、日本にいるだけでは絶対に出会わなかった人たちと出会い、今でも連絡をとっています。
カンボジアの田舎に住んでいる人達なんて、普通に生きていたら知り合うはずがない。そうした、体験や経験にお金を払っています。
経験にお金を払うという事に関して、「見える報酬と見えない報酬」というテーマで以前に記事を書きました。良ければご覧ください。
見える報酬＝お金
見えない報酬＝経験、心の豊かさ と定義しています。
ボランティアはお金が発生するわけではないので、当然見えない報酬に該当します。
ただ、見えない報酬は点と点がつながったときに、大きな利益をもたらしてくれます。
例えば、セブで初めてのボランティアに参加し、そこからカンボジアに行って、もっと世界の知らないことを知りたいと思い、現在カナダにいるといったように。
目に見えるような大きな成果は上げていませんが、経験にコストを割くことで、少しずつ自分の行動範囲やできることが増えているのを感じています。
個人的な感想をずっと書いてきましたが、最初に述べたように、海外ボランティアに対しては様々な意見があります。ただ、どの解釈も正しいと考えています。
現在、カナダのバンクーバーで留学をしていますが、こっちでもボランティアに参加したいと思います。そして、もっと多くの知識と経験を身につけたいです。
おわり