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─キスして 抱きしめて─ キスベル 長文感想

学園の恋愛ものというのは、季節感が違えばイベントも大きく変化していきます。
例えば春なら入学式とその後、夏なら宿泊旅行に夏休み、秋なら学園祭と期末試験、冬ならクリスマスと年末年始...とこのように様々なイベントがありますね。
恋愛ノベルゲーを書くのであれば、そのイベントを入れつつどうやって恋愛にもつれ込めば良いのかという工夫をライターは考える必要があると思っているのです。
そこでですね、今回はキスシリーズの第2弾である本作を各√ごとの感想と共にレビューしていこうと思います。

今作はクリスマスと期末試験というイベントがあることから、10月後半から12月後半までを舞台にしている事が分かります。
季節感はこれから寒くなっていくであろう冬になっていくわけですね。
学園内で開かれる、有志によるクリスマス会。
それぞれの楽しい思い出と、約束の交差する時間のお話。
主人公とヒロインによる平和な掛け合いに何を感じるのか─。

〇各‪√‬ごとの感想

・共通‪√‬

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クリスマスの時にだけ、使われるその手のひらに乗ってしまう小さなベル。

持ち手の部分はクリップみたいになっていて小さなカードなら挟めるように。

そしてそれは拍手の代わりに使う物だという。
なるほど、小さいけれど可愛らしいチリンとした音がキチンと鳴るそのベル。

それが鳴り響くパーティーはきっと楽しいものだろう。

挟んだメモや、音でメッセージを伝える為のベル。

だというのにそのベルはなぜか『キスベル』と呼ばれていた。
─────────────
と冒頭からキスベルの説明から始まるという斬新なスタートは良かった...のですが、その後の主人公によって雰囲気が悪くなってしまうという温暖差が激しい展開に出くわすことになります。
それは主人公が廊下を何故か全裸で駆け回ることになってしまい、走る方向にいた女子を追いかけ回したという事。
その事が生徒会役員の耳に入り、騒ぎを起こした責任を取る意味でクリスマス会へ参加することになった...と物語の始まりはこのようになります。

さて、そんなドタバタしていた共通√ですが読んでみた感想としては...諸々の描写が安直ながらもしっかりと学園恋愛ものの範疇に収まっていたと感じましたね。
後は主人公の背景の書き方にも納得できるものがある他、悪人がいないので話もトントン拍子に進んで十分に楽しめるとも思いました。

廊下を全裸で走り女子を追いかけ回すという醜態を晒した主人公ですが、では何故こうなったのでしょうか。
その理由は

・溶剤を使った作業の後片付けで不手際が起こってジャージがペンキやシンナーまみれになった

・体に支障が出るとまずいので一旦服を脱ぎ、近くにいた知り合いに着替えを持ってくるように頼むも全然戻ってこない(しかも脱いだまま)

・戻ってこなかったのは後夜祭で校庭に集まってたからであり、こっそり教室に戻ろうとした

・制服は置いてあったものの教室が使えなかったため、他の服を探しに行こうとして女子と出くわした

の4つから来ていたのです。
追いかけ回された女子は後に宮前エリ、根本の不手際は梶矢彩乃と判明するのですが、ここの主人公はやや紳士的に思いました。
騒ぎを起こしたのはわざとでは無い、でも起きた事実は変わらないしそれを人のせいにしない。
受け入れる潔さがある一方で、戦犯はほぼ彩乃のようなものだが彼女に巻き込まれることに慣れているからか責める気にもならない、という主人公なりの見方が出来る結びつけが上手かったと思いました。

あと1つ印象に残ったのは、エリの物申すシーンと黒州先生の言葉ですね。
クリスマス会の準備を進めていた主人公は、他の教師の荷物も運ぶよう頼まれ承諾します。
主人公への扱いに不満があるエリはその教師にこう物申します。

エリ「どうかしたのか、じゃありません。なんで病み上がりで、しかも先生の教科に関係ない学生に仕事を押しつけているですか!」

何この娘、めっちゃ勇気いってるし先輩の為に怒ってくれてるの優しすぎませんか?
主人公はいやいや引き受けた訳ではなく、むしろ印象回復のためにやったので、嫌ではなかったんだと分かりますね。
それでも納得が行かないと言わんばかりに主人公にも注意を向けるエリですが、主人公も頼まれた事が出来そうならついやってしまうというのを今までやってきたのでたじたじしてしまいます。
そこで出てくるのが、教頭でクリスマス会の顧問でもある黒州先生のお言葉。

黒州先生「宮前さん、人にはそれぞれ生き方があります。何が正しい、何が間違ってるかも、それぞれの形があります。ただ、もしも価値観が違う同士でもお互いに手助け出来るのであれば、その正しいことや良い事が広がって幸せになれるかもしれませんね。」

その人がどういう行動を取るのか、周りの人がそれをどう思うのか...それぞれの考えが一致するという可能性は低い、だからエリは主人公のなんでもぽんぽん引き受けるところが間違ってると認識していたのでしょう。
主人公もなんでも承諾してることには思うところがあるのだと思います。
でも「出来ることを引き受けるのは良い事じゃないかな?」というセリフから最終的にはそこに落ち着いているので、その終着点に本人が満足出来ているかを決めるのは本人だよね、と言うのを書きたかったのかもしれませんね。
エリの認識を改めさせる名シーンでした。

・高幡ちはる‪√‬

キャラ42/シナリオ37
本作一番のイベントであるクリスマス会が扱われたのは唯一この√だけです。
それで良いのか。

お互いの認識の違いから恋が芽生え、遊園地を初デートにして観覧車の頂点で初キッスをする...と恋愛もののあるあるを序盤から見せられます。
それならまだ良いのですが...デートの場所を決めたのは主人公じゃなくて彩乃だし、当の主人公は彩乃達が用意したメモに頼りきりなので正直見てられなかったです。
まぁ告白の後押しって考えれば少しはマシにはなれるのかも?
初Hのタイミングも良かったと思いますが...主人公はなんでエロの時だけ本領発揮するんですかねぇ。
頑張れば我慢できそうとは口で言うものの自制出来てないですから、ってか全Hシーンがそうだったから無理やん。

となんやかんやありましたが、クリスマス会での頑張りを書くシーンは印象に残っています。
真面目系というのは良いように聞こえますが、迷惑をかけないようにとなんでも1人で抱え込んでしまうという悪い側面を持っているのです。
そこに気づいた主人公がちはるを引き止めようとするのは名シーンですね。
後で主人公がちはるを庇い階段から落ちて怪我をしてしまうのですが、ここから考えを改めて他のメンバーに協力を求めようとする所が本√一番の盛り上がりだったと感じました。

新生徒会長としての成長と、真面目系が持つ負の側面を丁寧に描いていた良√でしたね。
キスベルとの関係性もざっくりと描かれていましたが...実質ないようなものなので流されても気にしない方が良いのかも?

・長津田夕美‪√‬

キャラ43/シナリオ38
キャラ設定に基づく書き方が特徴的な√だと思いました。
言動がとにかくマイペースな夕美ですが、主人公の事を気にかけるもそれを表に出さない感じが雰囲気としてよくあらわれていました。
「周りに対し無関心のように見えてるけれど周囲の事はきちんと見ていて、その上でマイペースに動く。それを邪魔されるのは嫌いで、邪魔されない立ち位置に密かに動いている。」の説明の通りで、夕美は特にちはると仲の良い主人公に対して警戒したりしていましたからね。
1人の男として興味は抱いているものの、その気持ちを隠してあえて接する。
でもちはるを取られそうになると感情が顕になってしまい涙を流す等、密かに動いているならではの表現方法だと感じました。
友人関係から始まる恋人としてのお話なのですが、2度の告白を得てからすぐに初Hに移るのは距離感的にどうなんでしょうか?まぁ18禁作品でもよくある事だからそこまで深く考えんでも良さげか。
結ばれた後の夕美ですが、彼女として甘えたい気持ちに塩梅をかける様が丁寧に描かれています。
適度に甘え適度に厳しく接すると、飴と鞭の使い分けが上手いと感じました。
その後は彼女の甘えぶりにやられてしまい、主人公は威厳を捨てたかのように怠惰になってしまいます。
某花咲のように授業中に居眠りこかないだけまだマシだけど、あっちよりかは成績酷いですからね。

この√を読んで感じた事は、最後まで主人公は改善されない状態のままで終わるんですよ。
せめて何かしらの事で夕美を認めさせて男を見せる描写の1つはくれよ...って思いましたもん。
と表向きでは主人公に対して良くない印象を持ってダメな√やなと思われがちですが、夕美の言動と設定を見るに良い関係性を書けている√でもあるのですよね。
「数字に強く、クリスマス委員会の会計になったので財布の紐も握っており、主人公の思い通りにならない強敵」とあるように、思い通りにならないように主人公の為を思ってあえての行動を取るという気持ちが伝わってくるのが粋ですね。

最終的に主人公も自分のダメさを受け入れ、「迷惑をかけるけどそれでも一緒にいて欲しい」の一言が聞けたので、そこは良しとすべきなのでしょう。
どちらかと言うと主人公の活躍より、夕美の一枚上手さが輝く√なのだと思います。

・梶矢彩乃‪√‬

キャラ41/シナリオ34
√に入ってすぐに告白して恋人同士になったので、告白成功RTAか?ってくらいのトントン拍子でお話が進んでる印象でした。

本√は山場もシリアス面も殆どなく、ただ単に不器用な2人の掛け合いを終始見せられるという展開となっています。
特に告白から初Hシーンのグダグダ具合とかはかなり力が入っていると感じました。
主人公との関係性は中学時代からの先輩後輩で部活も一緒であり、お互いに姉弟のように思えるほどの距離感であることも書かれています。
今まで姉弟のように思ってきた2人が恋人同士になるとどうなるのか、認識の違いはあれど2人が両思いという事実は変わらない。
だけど不器用な2人は難しく考えすぎてしまう、というのが本√の要になっていくわけですね。
初HのプレイもHでした、胸攻めるのと喘ぐ声の組み合わせは反則ですよ。
彩乃本人も某赤髪のように鬱陶しく絡んでくる訳ではないのでそこは好感が持てますね。
ダル絡みしてきそうな雰囲気ではあるものの、主人公を巻き込んで色々な事をして楽しむ娯楽主義者。
でも巻き込むのはあくまで主人公にだけであり、それ以外の人達が困る事はしないし無責任な事もしない。
というように主人公にだけ向けられた好奇心を遺憾無く発揮するタイプのヒロインでした。

タイトルのキスベルとは関係性が感じられない...と思いきやちはるが個人的に持っており、主人公にベルを譲るシーンがあるので無くはないと言った所でしょうか。
あと、作中で出た"恋のドップラー効果"の出処や結びつけも粋でした。
ちはるの「距離が縮まったから違って見えるけど、彩乃先輩は彩乃先輩に違いないわけで...そういう所も好きになるのが恋愛なんじゃないかな?ただ見え方や感じ方が変わるだけ」という台詞が決めてなんだと思います。

・宮前エリ‪√‬

キャラ46/シナリオ40
エリと主人公の心情とその変化を上手く書いている‪√‬ですね。

まず2人の関係ですが、サブの朋子先輩が言ってた通りの「問題児と風紀委員。裸で女の子を追い回した学生とその被害者。出来があまりよろしくない先輩と頼りになる後輩」となっています。
ここまで真反対の関係性でどうやって恋愛物語を作るねんって話になると思いますが、共通‪√‬にて先生の荷物もついでに持ってこさせた事に対してエリが物申したりと気にかけてくれる描写が大きく関わって行ったんじゃないかなと思っています。

クリスマス会での告白失敗とその後の問題もやや簡潔に書かれていましたね。
前者はエリへの告白のために一躍してくれた彩乃への感謝を告げたはずが、後者で二股疑惑を噂されるという事態を引き起こすのですから。
朋子やエリの言動に感銘を受けた主人公が自分自身の悪さを受け入れ、「それでも対等な立場で彼女と並んで歩きたい(中略)。だから、みんなから認められるような生徒会役員になりたい」と生徒会の引き継ぐ選択をしたのは、主人公としての覚悟を決めた名シーンでした。
ここでも背中を別方向で押してくれた彩乃と朋子さん、大事に思ってるんだなぁ。

お話はこれくらいにして...当のエリですが最初は主人公以外の人にも心を開いていなかったのです。
というのも風紀委員としてしっかりしてなくてはいけない、というプライドもあったのだと感じています。
クリスマス会の手伝いに参加したことで仲間意識が芽生えはじめてだんだん柔らかくなってきた感じですね。
特に彩乃との掛け合いが一番印象に残っており、堅物だった娘がポンコツになるまでに柔らかくなってしまう展開はなかなか粋でしたね。
それでいてロリ気味な後輩なわけですから、こりゃ刺さるプレイヤーもさぞ多いことでしょう。

2つ気になった点を言うとすれば、1つ目はちはる‪√‬で貴重視されていたキスベルがそこらの店で売っていた事でしょうか。
ベルの上についてるパーツにメッセージカードを挟むものなのですが、所詮持ち込みおkな備品程度にしか見れなかったのかもしれませんね。
キスベルは婚約指輪の下位互換みたいなものとして書かれていたのですが、主人公の鈍感さで埋もれてしまった印象もあります。結局なんのためにキスベル用意したんだ。
2つ目はロリ枠特有の失禁シーンがCGにないこと、これは由々しき事態ですね。
低身長ヒロインというのはHシーンに入ると高確率で失禁し噴射するのですが...エリはその噴射する様子を見ることが出来ません、これマジでなんでやろな。

・月見若菜‪√‬

キャラ44/シナリオ30
CS版限定のヒロインなので全体的に短めです。
緩くやっても1時間もかからないと思います。

さてお話に関してですが、クリスマス会が全く関与していません。
なんでヒロイン追加したの?と言いたくなりますよね。
ですが元々PC版で出してる中で追加ヒロインの出番も増やそうとすると、1から話を練り直す必要があると思っているのであくまでもオマケ程度に見てねっていう事なんでしょう。
一応共通‪√‬で看病してくれたり、クリスマス会の準備にあたって少し話したりと彼女のやり取りを見ることは出来るんですよね。
でもねぇ...少し話しただけで異性としての好意を持つに至るには圧倒的に描写が足りないんですよ。
告白までの流れもスピーディでいつの間にか付き合ってたし。

若菜は先輩ヒロインということもあって受験がテーマの‪√‬になっていますが、主人公と触れ合う事で勉強を疎かにしてしまう所から始まります。
だらけきって模試に遅刻するほど長電話するくらいですからね。
だーれだ?をやったつもりが若菜ではなくで別人だった事、驚かせるつもりが逆にされるというオチは結構ニヤけましたね。
彼女のイタズラ好きという設定はここで書かれている感。

彩乃達と別れてから若菜は一念発起し、それに影響されたかのように主人公も変わろうと決意を固めるのですが、ここは良い感じに終わりましたね。
本‪√‬で書きたいことは"他人を変えるにはまずは自分から変える必要がある、それが恋人としての自信に繋がることを信じて─"なのかなと思っています。
最終的に若菜は受かり、主人公にも同じ道へと誘うENDとなりますが...やはりクリスマス会度外視でのスタートラインのせいで損をしているという印象が強く残った‪√‬でした。

念の為にもう一度言います、なんで追加ヒロインで話を進めた?

・渋谷みつば‪√‬

キャラ45/シナリオ35
クリスマス会に触れてもいたので良しとしていますが、それでも尚納得行かない部分は多いです。

2人の馴れ初めはみつばのバイト先であり、みつばは放送部の活動具合から声を出すのに慣れている事が分かりますね。
そこからだんだん仲良くなり、クリスマス会の司会を務めてみない?と簡潔に展開が進んでいきます。
ここは先輩と後輩の距離感を上手く書いていましたね。個人的なお気に入りは、お家デートでホラー映画を見たあとの「後ろに〇〇がいる!」によるリアクションをするシーンです。
結局、クリスマス会の司会は町田さんというサブキャラに任されることになりました。
が、みつばはそれでもめげずに「思い出に残るように盛り上げよう」という気持ちに切り替えます。
選ばれなくて悔しい気持ちがある中でこの切り替えようは、彼女の芯の強さが伺える描写ですね。
みつばは学生の身でありながら、勉強以外にアルバイトや部活動に力を入れ、しっかりと自分の将来について考えています。
真反対の考えを持っていた主人公にとっては輝いてみえたし、憧れも抱いていたんだと思います。だからこその主人公の台詞

「これだ、というの(将来の夢)はないね。あえて言うなら、渋谷さんの夢を叶えるのが夢?」

ここすごく好きです。

全体的にざっくりな印象のある‪√‬ですが、ここから不満点を2つ程...。
まずキスシーンがありません。
というのもED前もエピローグにも用意されて無いのです。
作品のタイトルにキスってあるのに、肝心のキスシーンを書かないというのはどういうこっちゃ。コンセプトフル無視やがな、なんのためにこの‪√‬書いたんだよ。
次に町田さんのアフターフォローフル無視で告白して終わるという流れですが、これが一番意味不明でした。
クリスマス会の司会に選ばれようやく本番と言った矢先に、彼女はバイクによる接触事故に巻き込まれてしまったのです。
その際にスマホは壊れ、怪我もしているという状態で連絡が取れなかったというのも分かりますが...クリスマス会終了時にでも良いから町田さんに声の一つや二つかけてくれれば良かったのにそれすらしなかったですからね...。
これ、ちはるや彩乃辺りがしてくれるでしょうって事で許してね?って言いたかったんでしょうかねぇ。キテレツコイテンジャネェゾ

〇読み終えて思ったこと

・キスベルの空気さ

本作のキーアイテムは作品のタイトルにもあるキスベルで、共通‪√‬の冒頭から軽く説明がされています。
が、説明した後はほぼ関与しません。
一応恋の助長というおまじない的な意味をベルに込めたという描写はあるのですが、恋関連はほとんどクリスマス会が開かれるきっかけに取られてますからね。
個別‪でもちはるとエリの‪√しか話題にされなかったですし、もうちょっと共通‪√‬などで出番を増やすか、親が実はOBでクリスマス会とキスベルに意味を持たせた設定にすれば少しは良くなったのかなぁと思っています。

・ウェディングエピローグの是非

学生結婚という扱いでなんとか繋げたように感じますが、学生結婚も簡単じゃあるまいし軽んじて見たようにしか思えないんですよね。
今まで学生恋愛ものを見せられてるのに急に結婚の場面に移るのは早急すぎるし、そこまでの必要性は感じませんでした。
それに追加するならなんで若菜とみつばには無いんですか?

・BGMと立ち絵の綺麗さ

本作の世界観はクリスマス会、という事で二学期の後半(10~12月)となっています。
それに伴いピアノやオルゴール優しげな雰囲気が漂うものが多い印象です。
個人的なお気に入りは耳への反響が凄いWalk along、軽快なステップとドラム音が特徴のTrick or Treat、先程のオルゴールがメインのPreciousness、神秘的な曲調であるStorytellerの4曲ですね。
立ち絵の綺麗さに関してですが、着こなしの良い制服のしわ部分やヒロインの太ももに目が行きました。
標準よりの引き締まった身体に細すぎず少し太めのバランスが整った美脚ラインがそそり、特にちはると夕美、エリは良かったです。

〇最後に


発売から10年以上経っている本作ですが、クリスマス会とテスト期間を舞台にした世界観で、主人公の変わりようもしっかりと見れる本作は悪くはない...けど気になるところはある、という形での評価になりました。
CS版で追加ヒロインやウェディングエピローグも見れる要素はありますが、個人的にはPC版でHシーンも楽しんで欲しいなと思っています。

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