映画suspiria 感想

映画 suspiriaを見た。
良かった点を日記として記します。
✳︎ネタバレ結構含みます。




全体を通してライティングが暗い。明るさの明暗はあれど、どのシーンも希望のような光を感じさせないところがとても世界観とマッチしていてとても上手い。正に、この映画のキーワードであろう「闇」しかない。光はどれも人工的で生命を感じさせない。

印象に残ったシーンはダンスの先生方達が集まるシーン。何シーンか同じシチュエーションを場所を変えて表現しているが、話が進むにつれ魔女の集会感を彷彿とさせる。初めは朝暗い室内での先生方の登場だったのが、最後は人工的な光しかないような場所での食事会。テーブルの並び方もきっと意味があるのだと感じさせる。食事会を通して色々なキャラクターの嘘と本当を表現している情報の濃いシーンだ。
それと笑い方などがかなり魔女らしく子供心ににすこしわくわくした。

カメラはずばり、揺れありのトラックアップ。ライブ感がありながらもどこか過去の記憶の中の淡さを感じさせる。この映画を見ている人に長い映画時間を利用して只々そのトラックアップを使うことによって記号化をさせて脳みそに擦り付けてる感じがしてかなり不気味だった。この物語やシーンではなく、この映画を見ている現実の人間の夢にも出てくるような、そんな演出をしようと考えているのかなあと勝手ながら思った。心理的にもかなり危ないことをしていそう?だが、それが私は好きだし、いいと思った。

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