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石見銀山遺跡発掘調査現地説明会に行ってみた

石見銀山遺跡・栃畑谷地区の発掘調査の現地説明会があると聞き、久々に大田市に行ってみた。
場所は龍源寺間歩の出口から少し下った小さな銀山川と山に挟まれた荒地だった。ちょうど銀山川を挟んだ向かいには佐毘賣山神社がある。
 今回の発掘場所は、古い絵図にも「御銀吹所」としるされ、以前から銀の製錬施設があったことは知られていたが、実際にどの程度の大きさのものかは不明だったそうで、数年前から発掘が始まったことで、施設の大きさや建屋の具体的な位置などが判明したというものである。

配布された説明資料

 市の担当者の説明によると江戸時代から明治中期まで使われていた製錬所と本屋(事務所)があった場所で、炉の跡や溝の遺構が残っている。

現地説明会の様子

 興味深かったのは、明治に入ってからは近くにある清水谷製錬所跡のような大規模な施設で製錬が行われていたにもかかわらず、一方でこの製錬所のように、江戸時代から続く土を掘っただけの炉を使って、手作業による製錬も同時に行われていたということである。

清水谷製錬所跡


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