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ラッキー・ストライク・ボックス

タバコレビュー第9弾はラッキーストライクです。
言わずもがな、有名なあのタバコです。
海外のタバコの中でもマールボロに次いで名が挙がるタバコなのではないかと感じます。

まずはラッキーストライクの歴史について振り返って行きたいと思います。

発売はアメリカ、1871年と、歴史のあるタバコですが、元々は噛みタバコでした。
その後1900年初頭に紙巻タバコとして発売されたと考えられます。
もちろん両切りです。

紙巻タバコに変更され、特筆する点としてキャッチコピーにある、「It's toasted.」とはその通り、タバコ葉を加熱することにあります。

また宣伝においては多くの有名俳優を起用するといったマーケティングには多額の費用を費やしていることもラッキーストライクが有名になった理由でもあると考えられます。

現在のパッケージにも記載されていますが、1944年からパッケージに「L.S.M.F.T.」というフレーズも用いています。これは「Lucky Stirike Means Fine Tabbaco.」という意味です。

またラジオ、テレビ番組のスポンサーになっていたこともあります。日本ではほぼ知名度はないと思いますが、「Your hit parade」という音楽番組のスポンサーであり、ラッキーストライクにちなんだコマーシャルソングなどもありました。

特に1950から60年代にかけて、テレビコマーシャルにおいてラッキーストライクのCMソングはとても有名で「Be happy Go lucky」というフレーズを主に使っていました。

またピースでもおなじみ、レイモンド・ローウィーがデザインに関わったのは有名ですが、その背景にもふれておきましょう。
1940年代、第二次世界大戦の影響からか、緑色と赤色の色合いから変更しました(当時もブルズアイのデザインでしたが、色合いが現在のものと違います)。
が、すぐにローウィーにデザインを修正させました。
これは売上をより向上する策略にあるとされています。ローウィーのデザインは旧来のものからよりシンプルかつ視認性が高いものへと変化し、結果的にはこのデザイン変更によって売上が伸びています。

現在にもみられるような白と赤のデザインはローウィーによって創られましたが、ピースのようにデザインを根本的に変更した訳ではありません。

マールボロのレビューの際でも触れましたが、第二次世界大戦後、両切りタバコからフィルター付きのタバコが主流となっていくなかで、ラッキーストライクももちろんフィルターが付きました。

日本にはフィルター付きのラッキーストライクが有名でしょうね。

ここからは日本における市場に焦点を絞りましょう。

第二次世界大戦前からも発売はされていましたが、1985年に再発売されました。

日本におけるテレビコマーシャルではバイクに跨った筋骨隆々の男性が長旅の疲れから一息をつくために火を灯すといった主に男性向けというイメージが持たれます。

同じく発売当初は両切りのものもありましたが、2003年に終売となっています。ちなみにアメリカなど1部の国ではまだ販売しています。

言うまでもなく、フィルター付きのラッキーストライクは現在も販売されています。


現在、日本におけるラッキーストライクは通称赤と青に分けられていると感じます。赤は通常のラッキーストライク、青とはエキスパートカットをさしています。

エキスパートカットはオリジナルの兼価版な感じもしますが、どちらかといえば現代人向けに新たな市場開拓を目的とし、発売されているのではないかと感じます。

他にもメンソールであるブラックシリーズやリトルシガーのフィルター・シガリロなども現在購入することが出来、幅広くラッキーストライクのブランドの多様さを世に打ち出しているのではないでしょうか。

色々長くなってしまいましたが、こちらのラッキーストライクのパッケージ、シガレットをみていきましょう。

正面です。
側面です。
側面です。
前面です。
後面です。

余談ですが、ラッキーストライク・FKという同じくソフトパックのタバコがありますが、銀紙ではなく、普通の紙に変更されています。

同じくこちらのボックスも内部のタバコを包むのは紙です。無駄な資源を減らすために変更が今年になって始まったそうです。
正直タバコに使われるのは銀紙というイメージがあるので少し残念ですね。

LUCKY STRIKEとスタンプされています。

シンプルなコルクチップにチャコールフィルターです。
タールニコチン、11の1.0mgとなっています。

吸っていきます。

味わいは先述したトースト感です。
分かりやすく解説すると、トースターで焼いたパンのカリカリとした部分のみを食べているかのような感覚を覚えます。

もちろんタバコの味もちゃんとします。
フルフレーバー、アメリカンブレンドのコクがあって、甘さも十分です。

肺に落としてもキック感はほどほど、きつくは無い程度です。
マールボロと違って酸味も感じません。
ただ純粋にタバコを吸ってるなと感じます。

もちろんスパスパ吸っても問題は無いかと思いますが、ゆっくりと時間をかけることによってよりトースト感をたのしめると思います。

ところで加熱式タバコにもラッキーストライクはあります。
もちろん紙巻とは異なり、味は違いますが、ラッキーストライクというブランドを加熱式にも取り入れるというスタイルはBATもブランドを大切にしているのではないかと感じますね。
個人的には加熱、紙巻両方共存する形で今後も販売されていってほしいと思いますね。

最後までご覧頂き、ありがとうございました。

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