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愛犬との別れ たくさん学んだ事

20歳の山は近いようで遠かった。
長年生活を共にしてきた愛犬ラテ。19歳7か月の生涯に幕を下ろしました。朝食をあげる為に身体を持ち上げるとぐったりと。まだ身体は温かい。


「おーい、大丈夫かい。ご飯あげるからね・・・・よく頑張ったね」


すぐ察しました。でも受け入れるには時間がかかりました。暖房の効いていない部屋にいるラテの元へ行き「まだ温かいね」と何度も撫でました。

腹ペコラテさん

19年前、私が15歳の時にラテは生まれました。過ぎ去った時間はあっという間に感じますが振り返ると書き綴れない程多くの思い出があります。
中でも脱走した際の事を鮮明に覚えています。

ラテさん脱走劇

脱走劇

母が銀行へ行き、その後お店まで行きました。福袋で手にした作りの甘いリードを使っており、首輪がスポンと抜けてしまいました。

脱走した所は家から5㎞程離れている馴染みの無い場所。
そして交通量も多く最悪の事態も想定しながら街中を探しました。
1時間程経つと妹から電話が。

「ラテが帰ってきた!」と。

熟睡ラテさん

食いしん坊でいたずら大好きのおバカなラテちゃんから天才ラテさんへ昇格した日になりました。事故にならず良かったです。もちろんそのリードは直ぐに捨てました。リードはしっかりした物を使う事をお勧めします。

長寿犬表彰

念願の表彰

何より嬉しかったのは長寿犬表彰された事です。他県は分かりませんが富山では各市町村から推薦され県獣医師会から選ばれた子を表彰しています。17歳の時に初めて推薦されたので2年越しでの表彰になりました。

2022年 ラテ17歳の時

老い


食欲旺盛で「快便大魔王」と呼ばれていたラテも年々体調を崩す事が増え「何気ない日常はずっと続かないよ」と語りかける様に眠る姿が切なく感じました。15歳から徐々に歩く速度が下がり白髪も増えてきました。

目の調子が悪かった頃

17歳以降は白内障が悪化し、光すら見えない状態に。3年間近く暗闇の中で生きたラテ。怖かったよね。少しでもラテの気持ちを理解する為に「目の見えない私が真っ白な世界で見つけたこと 浅井純子(著)」を読んでみたり、家中の危ない所をDIYで補修したり。やれることは何でもやったよ。

お別れ

亡くなる前日

最後の1ヶ月は前足も動かなくなり寝たきり状態に。でもご飯はしっかり食べてくれたね。お腹いっぱいの生涯になったのかな。

火葬前に最後の挨拶をしに家族が集まってくれました。長く二人暮らしだったので駆けつけてくれた家族を見て「愛されてたんだな」と改めて感じ涙を流しました。

自覚

ドライブも好きでした

僕はずっとラテと二人暮らしでした。ラテが体調を崩すたびに別れを意識していましたが、当初は依存に近い関係性だったように思えます。ラテがいなくなったら僕はもうダメだ。まだ旅立たないでくれと思う日々でした。

オムツを咥えるラテ

人が家だとしたらペットは柱や土台の様な主要な存在だと思います。そして基本的に柱や土台はいつか朽ちてしまいます。新しく増設する事も出来ますが、同じ様な物はあっても同じ物はありません。

介護期に私にとってラテは自分という大黒柱の側にいる柱と考えました。そのおかげか寂しさが込み上げる事もたまにありますが現在は穏やかな気持ちでいられます。ずっと依存の気持ちがあったらペットロスは今以上に深刻になっていたのかもしれません。

またどこかで

警察犬と撮影

「ありがとう」は何度も言ったけど言い足りないですね。
出会えたことにありがとう。
たくさん遊んでくれてありがとう。
病気や手術を乗り越え生きてくれてありがとう。
そばにいてくれてありがとう。
たくさんの思い出をありがとう。

長寿犬表彰

ラテは体重4kg程の小さな存在でしたが僕にとっては大きな大きな存在でした。別れが辛いのは幸せが多かったからだと思います。数多の幸せや学びを今後の人生に活かしていく、それがラテから学んだ大切な事の1つだと思います。またどこかで会えるならたくさん散歩しようね。大好きだったヨーグルトもたくさんあげるね。

最後にこの本だけお勧めさせて下さい。出来る事ならラテと出会う前に知りたかった本です。とても勉強になりました。読者の皆様も愛犬・愛猫・その他ペット、またペット以外でも大切な存在との豊かな生活をお祈りいたします。




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