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ひとりで麻雀教室に行ってみた


老後を楽しむための趣味づくり

50を過ぎると段々見えてくるのが高齢者になった自分。
若い頃は、あれもしたいこれもしたい。あそこに行きたい。
これが欲しい。
と、欲のオンパレードだったが、仕事は忙しいし
子育ても大変だし、何かにつけてお金は掛かるわで、
やりたいこともやれず、ただ毎日をやり過ごすのに精一杯だった。

そのうちお金が貯まったら、、、
そのうち時間ができたら、、、
などと「そのうちそのうち」で今日になってしまったわけだ。

あの有名な詩人「相田みつを」さんが「そのうちそのうち日が暮れる」と言っていたが、まさにそれで
あの時、行きたいと思っていたエジプトのピラミッドなど
今となっては、あの灼熱と長い長いフライトに耐える体力と気力はもうない。
スカイダイビングもやってみたいと思っていたな~そういえば、、、
今はもう興味すらない。むしろ恐ろしくて絶対にしたくない。

ちなみに、相田みつをさんの詩はこれ ↓

そのうち

そのうち お金がたまったら
そのうち 家でも建てたら
そのうち 子供から手が放れたら
そのうち 仕事が落ちついたら
そのうち 時間のゆとりができたら

そのうち……
そのうち……
そのうち…… と、
できない理由を
くりかえしているうちに
結局は何もやらなかった
空しい人生の幕がおりて
頭の上に 淋しい墓標が立つ

そのうちそのうち
日が暮れる
いまきたこの道
かえれない

やりたいと思ったときにやらなかったら、きっともうその時の情熱も体力もなくなってしまうから
いつやるの?今でしょ!
と言うことで、
麻雀教室に通うことにしました。

麻雀はボケ予防の最強ツール

なぜ麻雀教室だったのかというと、
基本的にゲームと呼ばれるものに興味はないのだけれど、
必ず4人必要(ネットでひとりで出来るがここは割愛)で、
教室に通えば、人見知りの私でも、有無を言わせず3人の方とテーブルを囲む事になる。
そうすれば、多かれ少なかれおしゃべりはするだろう。
きっとみんな初心者だから、ああだこうだと麻雀という共通の話題で盛り上がるはずだ。
結果、お友達作りに最適である。
それと、何より、いろんな事をいっぺんに考えながらするので頭の体操にももってこいだ。
今後の自分の脳の機能に不安をかかえている私にとってもぴったりではないか!
ということで実は1月から通い始め、早8ヶ月が経過している。

麻雀というのは老若男女できるゲームだが、やはり多少の頭の回転の速さも
重要だったりする。
自分が今、どの牌を捨てたら良いのか、どの牌は持ち続けるべきか、、、
いちいち悩んでいたら、他の人の迷惑になるのでなるべく急いで決断しなければいけない。
しかし、この教室ではもたもたしていても、誰からも、とがめられない。
なぜなら、皆、もたもたしているからだ。
なんとものんびりした雰囲気の中で、誰かが上手に麻雀牌を並べられたら褒め、誰かが少し早く点数計算できたら褒め、お互いに「すごいわね」と
褒め合いながら楽しい時間が流れている。

私が通っている麻雀教室は、地域の公民館などでやってる初心者を対象にしたもので、平日にやっているので比較的年配の方が多い。
そのせいか、私はその中では若手だ。
なので、何をするにも
「若いっていいわね〜」
と持ち上げられる。
普段の生活の中では年下の人と接することの方が多いので、
この空間にくると、自分もまだまだまんざらではないな。
と、にんまりしてしまう。

ランチ会

教室が始まってから半年が過ぎた頃、いつも同じ卓を囲んでいるメンバーを、意を決してランチに誘ってみた。
一回り以上離れたお姉様方なので、うんと言ってくれるか不安だったが、
みんな、あっさりとOKしてくれた。
さっそく近くのカフェに行き、お互いの事を話す。
一番、物静かで細身なNさんが、ガチの山ガールだったり、
一番、のほほんとしているMさんが、ジム通いをしてたり、
一番、オトコマエの貫禄を放つYさんが、お裁縫が大好きだったりと、
人は見かけによらず人それぞれホントに面白いと感激してしまった。
対して私はと言うと、人に言えるようなものは何もなく、、、、
10年後、この人達のように目をキラキラさせながら話せる何かを
持っているおばちゃんになっていたいなと思った。

8ヶ月たって成長したこと

さて、麻雀はというと、相変わらずこの4人でのんびりゆったり、
ゆるゆるとやっている。
おっかなびっくり「ポン!」「チー!」「ロン!」
と言っては、先生に、「それ出来ないよ」と注意をされながら
少しずつ覚えていってる状況だ。
そのうち町の雀荘に行ける日を夢見て、もうしばらく頑張ろうと思う。



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