いじめ2
いじめられた経験パート2。
高校2年生のときに、野球部のマネージャーの女の子と仲良くなった。
明るくてお世話好きで、ちょっと自己中心的だけど、人が集まるようなタイプの女の子だったと思う。
大阪でも南の方の子だったから、方言がキツく、怖いなと思うこともあった。
その子を含め6〜7人でしばらくは仲良くしていたが、ある時私が野球部の男の子を好きになり、間を取り持ってくれることになった。
無事にうまくいき付き合ったのだが、その辺りから様子がおかしくなっていった。
その子が間を取り持ったことで私に対しイニシアチブを取ってくるようになったのだ。
「くろろは可愛い」「くろろは細い」「くろろは笑ってるだけで人生イージー」でも私が居なかったら彼氏と付き合えてないもんね、という具合に。
ことあるごとに、私に対する劣等感?的なものと、自分を利用して彼氏と付き合ったことに対して「ずるい」「いいとこ取り」「小悪魔」と言うようになっていった。
なかなかひどいなと思いながらも、我慢して我慢して過ごしていたときに修学旅行がやってきた。
忘れもしない修学旅行の最終日、何かの待ち時間で、クラスごとに並んでいたとき、高1から同じクラスの別の友達と喋っていた。
その子は割と大人しいけれど可愛らしい子で、高1の頃に好意を寄せられている男の子が2人いたが、2人とも興味がないので付き合うつもりがない、というのが大前提としてあった。
私とそのおとなしい子の間ではそれをよくネタにしていて、「結局どっちと付き合うん?」「やから付き合わんし!告られてないから!」「でも2人とも周りには好きって言ってるらしいで!」「もうええやんか〜」「小悪魔やなぁ〜でも可愛いし優しいから好きになっちゃうよなぁ〜私も男やったら好きになってる!」的な会話を挨拶がわりにするのが楽しみだった。
それはお互い信頼していたし、その話をネタにするくらいが仲良かったから、成り立っていた。
しかしそれを見たいじめっ子が私に「なんでそんな言い方しか出来へんの?あんたの方が小悪魔やん」と割り入ってきた。
私は「いや、〇〇ちゃん関係ないやん」と言ったが、それを上回る勢いで「くろろっていつもそうやよな、毒舌というか、いじめやんそれ」と言い返してきた。
おとなしい子は、その子とそんなに仲良くないので、割り入ってきたことに対して終始戸惑ってる様子だった。
私がいじめと言われて、言い返せず、黙っていると「そうやって何も言い返して来んのがムカつく」とさらに言われた。
そしてそれにも何も言えず、涙がポロポロ出てきたら「こんな時に泣いてかわい子ぶってんのめっちゃムカつくんけど!なんか言いや」と言われた。
そしてただ泣いて何も言わない私が面白くないのか、しばらくするとどこかに行った。
その子がどこかに行ってから、ボロ泣きしてる私に対して、黙っていたおとなしい子が「大丈夫?私怒ったりしてないから大丈夫やで」と声をかけてくれた。やっぱりとても優しかったし、余計に泣けてきた。
そんなことがあり、忘れもしない修学旅行最終日、そして人生で1番楽しいはずの私の誕生日は最悪の思い出になった。修学旅行と誕生日が被るなんて楽しいでしかないと思っていたのに。こんなに辛い誕生日はこの先含めても2度とないだろうな。