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「ラストマイル」感想〜私が感じた余白について〜【ネタバレ注意】

昨日は、まるっと一日「ラストマイル」鑑賞の為に有給を行使!!
公開日が決まった日から有給取得すると職場で宣言して回った者です。

公開初日!

待ちに待った、初日
鼻息荒く、劇場に足を運ぶと、思った以上に人がいて
このど田舎にも楽しみにしている人がいるのか!とウキウキしながら中に入ると、その倍以上の観客の方々がすでに着席済み!
どうりでグッツがもう一つも残っていないわけだと、納得しました。
邪魔にならないようにすちゃっと座って
握りしめるために、ハンカチを出して(涙脆いのもある・・・)
上映開始!!

ここからちょっとネタバレ含むからご注意を・・・

始まりは、なんか、アメリカの映画みたいだなって思いました。
ハリウッド映画とか、軽快な音楽が流れて始まるじゃないですか
これからどんなことが起きるかわからないけど
流れる音楽と共に、日常が流れていく
けど、その頃にはすでに事件は始まっていた。
そして事態は急展開を迎えて、物語が進んでいく
そんな導入にハリウッド味を感じました

物語は進んでいき
社会が抱えている問題を浮き彫りにしていく
他人事のように思えなかったのは、ひとえに今回の映画が
「物流問題」
だけにとどまっていなかったからだと思います。
それまでの特番とかを見ているとそこを取り上げた映画なのかなと思っていたけどそれだけじゃない。
さすが脚本野木先生!
生活を営んでいる人全てに当てはまるんだと思いました。
生活する上で、仕事をしている人はもちろん、これから学校を出て、社会の一員になる人たちにも向けての映画のように私は感じました。

最初からハラハラしながら、時に小粋なギャグを加えながら展開していくストーリーは手に汗握りながらも目が離せなかったです。
おかげで、ドリンクは半分以上残ってて、終わりに急いで飲みました笑
そして、現れるMIU404の登場人物と、アンナチュラルの登場人物!
豪華な面々と、あの物語の人達が生きていて、今のラストマイルに
生きて、繋がっているんだなって本当に感じて、涙が・・・・
そこはまた別の機会に語れたらみてほしいです

物語は進んでいくレールに乗せられてるように

落ち着いたかのように見えて、最後まで落ち着けない
爆弾が本当に全部見つかったのか、本当に事件は終わるのか

そんな中で、
自分の答えを出しにいく主人公「舟渡エレナ」
その主人公のエネルギーにいい意味で巻き込まれる「梨本孔」
このお二人のバディもすごい素敵でした

最後の最後のどんでん返しも、はかはかしながら見てましたが
佐野親子がここで、最後をとりに行く!

自分の仕事に責任持って、自信を持って働いていたからこその、
最後のピース

事件は解決し、周りは非日常から、日常に変わる
いつもの、日々は続く

でも、
この問題は本当の意味で終わったのかと考えさせられました

初回上映を見終わって

お昼ご飯タイムに入りました🍔
劇場から離れて、ちょっと用事もあったので、用事も済ませて、
2回目を見るためにエネルギーチャージ!
注文して、席について、
ボォっとしてました。
ほんと放心状態。
そこで思いました。
米津玄師さんの今回の主題歌
「がらくた」
について
なんで、「がらくた」なんだろうって
多分いろんな特番で語っているんだろうけど、全部見逃していて・・・
(うちのテレビに録画機能なんてありません笑)
ただボォっと歌詞を見て、公開されたMVを見て
あぁ。健やかなる時も、病める時も一緒にいようよっていう意味なのかなって、恋人二人の歌なのかなって
でも、「ラストマイル」ってそういう映画だったっけ?
って

アンナチュラル「Lemon」:あなたは私の光
MIU404「感電」:喧嘩するように愛し合おうぜ
ラストマイル「がらくた」:例えばあなたがずっと壊れていても 二度と戻りはしなくても 構わないから 僕のそばで生きていてよ

無事に2回目も見終わって

えぇ。2回見ました。
一晩経って、もっかいみたいです。円盤欲しいです。
新井Pが言っていたように、ポップコーンと酒片手に何度でも見たいです。
1回目見て、展開と、好きなキャラがここで出るってわかって
2回目落ち着いて見れました。
そこで気づきました。

私が感じた「余白」

「がらくた」と「ラストマイル」を浴びて

出てきているキャラクターも、見ている私たちも
「がらくた」じゃない人っていないんじゃないかって思いました

「がらくた」って、動かなくなるって事

電源は、入るけど、動かない
身体的には生きていても、動けない
そんな経験あるんじゃないかなって
私は、ある。
全くない人間なんて、いないんじゃないかなっても思ってる
「全くない!私は誰にも傷つけられたことなんかない」
なんて、心の底から言っているようならそれはそれで・・・

誰しも、
勝負事に負けたりとか、負けた事がショックで動けなくなったりとか
突然何かの標的になって、悪意を向けられて動けなくなったりとか
突然の別れで、気持ちの整理がつかなくて動けなくなったりとか
キャパを超えることをやらされ続けて、誰にも言えずにいて、動けなくなる
「何かしらに傷つけられた経験って大なり小なりあるんじゃないか」
って
動けなくなる=がらくた
だとすれば、
「ラストマイル」も「MIU404」も「アンナチュラル」も
何かしらのスイッチがあって、動けなくなった経験がある人達が登場人物として描かれてると私は思いました
動けなくなって、立ち止まって、動けなくなって
でも、自分が留まることを許さない人達が
前に進むために動いていて
出会って、それが何かのスイッチになっていく

止まることは悪い事じゃない。
それは、身体が教えてくれる安全装置だとも思う
その声に、耳を傾けるのも大事
でも、留まるのはいけない
だから
ときに、止まりながら、つっかえながら、
それでも流れていく、生きていく

だって、がらくたは、誰かが直しくれてまた、動くことができるから

ヒーローでさえ、傷ついて、歩みを止めてしまう。
アメコミのヒーローだって、漫画のヒーローだって
だって、生きてるから、独りじゃないから
そこから立ち上がって、諦めずに動くから、その人はヒーローなんだと思う

「アンナチュラル」「Lemon」
「MIU404」「感電」
「ラストマイル」「がらくた」

自分の足が止まりそうになった時にみたい、または悩んでる人がいたら、
隣に座って、ポップコーンと好きな飲み物持って
一緒に見て、感想言い合って

もしまた、自分の足が止まったら、
隣に座って、ポップコーンと好きな飲み物持って
一緒に見て、感想を言い合いたいなって

そういうバディが欲しいなと思わせる作品であり、
私が感じた「余白」でした

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