天宮英璃のエッセイ4
記事を見つけてくださり、ありがとうございます。天宮英璃です
小説を書く傍ら、日常生活で思った事も綴っています。これまで、エッセイに関する記事を書いていきましたが、今回から本タイトルを『天宮英璃のエッセイ○』に戻しました
今回のエッセイは、先日、日本中に動揺が走った『羽生結弦氏の離婚騒動』で思った事を書きました
※画像は、深謝Mishaさんの作品をお借りしました
羽生君の離婚で思った事
プロスケート選手の羽生結弦の離婚発表があったのは、11月17日の事。当時、私はX(旧Twitter)を使っていて、トレンドからこの事を知った
(あれ?羽生君って、結婚したばかりじゃなかったっけ)
羽生君が結婚を発表したのは、今年の8月で、まだ3ヶ月ほどしか経っていない。結婚発表も、離婚発表と同様に驚いたが、彼の年齢を考えると、そろそろ結婚してもおかしくないと思っていた。だから、結婚発表の時は、相手と幸せの家庭を築けたらいいなと言う風に思っていた。それで、月日が流れて、羽生君の結婚を忘れかけていた頃に、突然の離婚発表があった訳だ
離婚理由として、結婚相手や、親族をはじめとする関係者に、誹謗中傷やストーカー行為、許可なしの取材や報道などがされたので、今後の事を考えて、離婚を切り出したと言う事だ。まさに苦渋の決断に、私は悲しみよりも虚しさを覚えた
確かに、有名人には多くのファンがいて、中には推しの結婚を受け入れられない人もいるだろう。ただ、そう言った嫉妬から来る行動が、相手に一番迷惑をかけていると言う事だ
それで、相手をはじめとする関係者が、どのような誹謗中傷にあっているのかは打ち明けなかったが、プライベートでも、不審な車や人物に付け回され、突然声をかけられる事があったらしい。そこまでされると、恐怖を覚える人も出てくる。有名人だから、多少メディアに追いかけられたり、心無いコメントがあるだろうが、本人以外の関係者にも追及するのはやりすぎだ。どうして、このような事態になってしまったのか?
羽生君は、結婚を発表した時、相手に関する情報を公開していなかった。そのため、日本中ではSNSなどを中心に、「羽生君の結婚相手は誰なのか?」と、様々な議論が飛び交った。羽生君側としては、プライバシーを守るためにも、結婚したと言う事実だけを伝えようとしたのかもしれない。ただ、昨今の有名人の結婚報道を見ていくと、本人が公表していなくても、いつの間にか、結婚相手の情報が世間に知られてしまう時代だ。それは、羽生君も例外ではなかった
本人が、あれほど口にしなかったのに、相手の地元の新聞社が、実名をはじめとする情報を記事にしてしまったのである。その記事を皮切りに、続々とマスコミが取り上げて、相手の情報が全国に伝わってしまった。羽生君は、相手の事を一般人として捉えているが、元バイオリニストで芸能活動もあり、地元の山口県光市では有名人であった。地元の新聞社は、彼女への祝福を込めて、実名を記した結婚記事を投稿した訳だ。それで、羽生君が離婚を発表の際に、メディアに対して苦言したところ、例の新聞社は反論を上げた。それだけでなく、地元住民も、羽生君に対して怒りの声を上げた。もちろん、羽生君に同情の声が寄せられているが、同時に反論や疑問の声も寄せられている
一連の記事を読んでいて、私が抱いた率直な感想は、(いや、これって、ただのありがた迷惑でしょ?)だ
記事がある以上、関係者の誰かが取材に応じた事は間違いないが、本人の許可なしに投稿するのは良くない。ある意味スクープであるが、熱愛のようにコソコソとしている訳ではないので、本人が言及しない以上、わざわざ取材しなくてもいいのではと思ってしまう。また、有名人には、プライベートも、へったくりもないと言う事がわかった他、日本の他人の人生に対する異常な好奇心の強さに恐怖を覚えた。この手のニュースが上がると、自称親戚みたいな人たちが現れて、あれこれ口出ししてくるのが不思議だ。相手が誰だろうが、どんな仕事をしていようが、本人が幸せでいればそれでいい。他人の生活に口出ししても、自分の生活が大きく変わる訳ではないんだから
日本中だけでなく、世界中からも様々な議論を呼んだ離婚騒動。離婚の背景には、他にも事情があるようだが、羽生君の心に深く傷が付いた事は間違いない。羽生君の恋愛事情とかよくわからないけど、自分の意思で、「この人と幸せになりたい」と思った事だろう。相手とは不仲で別れた訳ではないから、またチャンスがあったらやり直してほしい。ただ、何となく、羽生君は、もう二度と結婚しない気がする。彼の儚い様子から、そう感じるのだ。苦難を乗り越えてほしいが、羽生君は一歩引いて、幸せにしたい人たちを陰からサポートする側に回りそうな気がする。これは、あくまで私の想像なので、相手と再婚しても、別の人と再婚しても、独身を貫いても、羽生君が幸せならそれでいい。今はぎくしゃくしている状況でも、1年後にはいい方向に変わっているかもしれない。先の見えない中で、将来の事をあれこれ言うのは良くない
これからも、羽生君のように、誹謗中傷や報道で別れる有名人カップルが現れるかもしれない。このような状況を完全に防ぐのは難しいかもしれないが、有名人にも「幸せになる権利がある」と言う事を一人、一人が肝に銘じるのが大切だと考える。私にも推しがいるが、推しが結婚しても、幸せを願いたい。それが、ファンの役目の一つだと思うから
あとがき
本文を最後まで読んでくださり、とても嬉しいです
羽生君の結婚、及び離婚報道はとても驚きました。決して悪い事をしている訳ではないのに、心無い言葉が集まってしまったのかは不思議です。有名人は、プライベートも命がけに近い状態と知った他、幸せになってはいけないかと言う疑問も生まれました。有名人は、応援してくれるファンの幸せを願っているはずなのに、逆に、有名人の幸せになる事を願う事ができない人をファンと呼んでいいのか、そんな風にも思いました。私としては、本人が幸せと言うなら、その意思を尊重していきます
今回の記事は以上となります。また、次回の記事でお会いしましょう