特別じゃなくなった青バッジ
※トップ画像は、たたみもぐらさんの作品をお借りしました。
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月980円払えれば、誰でも手に入れられるバッジ
X(旧Twitter)で、青の認証バッジ通称青バッジが付いていると、そのユーザーは公式アカウントのように見える。確かに、芸能人やスポーツ選手と言った著名人にならわかるが、訳のわからない事を呟くユーザーや、問題発言とも思えるコメントをするユーザー、胡散臭いプロフィールが書かれたユーザーにも青バッジが付いている事があるのだ。
元々、Twitterの青バッジは、それなりの影響力や知名度がある有名人、または企業に付与されるものだったらしい。それが、Twitter社を買収しCEOになったイーロン・マスク氏の介入で大きく変わってしまった。2023年4月21日にかつての青バッジが廃止され、その代わりに新しい認証バッジ制度が導入された。
新しい認証バッジで、一番取得しやすいのが青の認証バッジだ。「X premium」と言う有料サービスに加入して、一定条件を満たし、月980円(Web)または月1,650円(アプリ)支払う事ができれば、誰でも取得できる。条件についても、フォロワー数や知名度は関係なく、ユーザー名とプロフィール画像の設定、過去30日間にわたってアクティブ、確認済みの電話番号を登録、欺瞞的行為に加担していないと言う緩いものだ。そんな緩すぎる条件と比較的安価な月額料金のせいで、本来なら悪質とも思えるユーザーまでもが、青バッジが付いた公認扱いをされるようになってしまった。もちろん、中には駆け出しのクリエイターなど良識なユーザーもいるが、その人たちが隠れてしまうほど悪意のある投稿を繰り返すユーザーが多い。人気の投稿に必ず付くインプレゾンビや、直接的ではなくても特定の国や人種、またはマイノリティに対して、ヘイト的ニュアンスを含んだ投稿をするユーザー、ステマ行為を繰り返すユーザー、「副業」や「投資」など独自の稼ぎ方をアピールする怪しいユーザーなど。以前の方式では、確実に認証バッジが付与されなかっただろうと言うユーザーにも、あっさりと取得できるようになってしまったのだ。
私の中でTwitterの認証バッジは、選ばれしユーザーが付ける事ができる「特別なもの」だと思っている。どこの誰かもわからない、匿名利用が当たり前の一般ユーザーが、そう易々と付けてもいいものではないとも考えている(もちろん、芸名で活動している芸能人やYoutuberなどは匿名利用とも言える)。しかし、簡単すぎる条件をクリアし、お金さえ払えれば誰でも手に入るようになってしまった青バッジに、特別な意味なんて皆無だ。そもそも、特別だった青バッジを誰でも取得できる仕様にしてしまったのか?確かに、企業や組織向けの金バッジや、政府・多国間機関向けの銀バッジが用意されているが、青バッジを付与する条件を厳しくしてほしい。Twitterを開いた時、おすすめ欄に、誰かを傷つけるような投稿をする青バッジユーザーが溢れかえっているのは心底不愉快だ。Twitterは元から負の側面が大きく、誹謗中傷で溢れかえっているのは承知だが、青バッジを持つユーザーは、それなりの責任を持って投稿してもらいたい。青バッジユーザーは、バッジを持たないユーザーよりも、Twitterのピックアップ率が高いのだから。
個人的にこうなってほしい付与条件
私が考える条件はいくつかある。月額料金を1万円~にするとか、匿名を禁止にして実名利用を義務付けるとか、メールアドレスではなく電話番号の登録のみにするとか、複数アカウントの作成を禁止にするとか、ペナルティを設けるとか。ただ、最善策は決められた人物にしか付与しないと言う従来の方式の戻す事だと考える。月額料金を上げても、実名利用を強制させても、調子に乗るユーザーは完全にいなくならないのだから。それなら、自己申告制ではなく、Twitter経営陣が「このユーザーなら、認証バッジの所持を許可しても問題ない」と言う判断で付与した方がずっといい。もちろん、青バッジ所持の著名人でも、時に不適切な発言をしてしまう人も少ないが、どこの誰かもわからない一般ユーザーよりは信頼性は高い。
また、ポジションごとに認証バッジを分けた事はいい案だと思っていて、これからは芸能人用、スポーツ選手用、クリエイター用、インフルエンサー用など新たな専用の認証バッジを作成してもいいのではないかと思っている。付与条件としては、職業として成り立っているか、問題発言や問題行動を起こしていないかなど、現在の付与条件より厳しくして、それをクリアしたユーザーのみとする。「○○活動家」などと自称する謎のユーザーには絶対に付与させない。認証バッジは、一般人が簡単に手が届くものであってはいけないのだ。
それから、Twitterに課金すれば広告がなくなると言うメリットがあるようだが、正直一般ユーザーは広告がなくなるだけでも感謝すべきだと思う。そもそも、青バッジなんか付けて何の意味があるのだろう?偽のアカウント作成の防止のため?自分の発言を正当化させるため?様々な理由があるとは思うが、世間を脅かすほど影響力を与えられる一般ユーザーなんて、実際はごく一部だろう。ただの一般人が、青バッジを付けて公認気取りしても、調子に乗っているだけにしか思えない。いち早く有名人になりたいなら、せめて顔出しするなど完全匿名ではない方針を取れば、世間からの注目と信頼を買う事ができるのでは?どうしても、完全匿名ではないといけない事情があるのなら、最初から青バッジなんか付けるなと言う感じだ。
ちなみに、天宮英璃名義のTwitterアカウントはなく、デネちゃん名義のTwitterアカウントで作品をシェアしている。今後、天宮名義アカウントを作成を検討しているが、青バッジは買わないと決めている。そもそも、金を出して認証バッジをゲットするのはせこいからだ。わかりやすく言えば、金を出して金メダルをゲットできても、ちっとも嬉しくない。私は、認証バッジが付与形式に戻るまで、絶対に認証バッジは付けない。偽アカウントを作られたらどうするのと疑問に思われるかもしれないが、すぐにアカウントを作る訳ではないし、もしもアカウントを作る頃には従来のシステムに戻っていればいいなと思っている。次いでにインスタグラムの場合だが、そちらは費用がかからなくてもそれなりの条件があるようで、それでも簡単に手に入ると言う訳ではなさそうだから、先にインスタグラムの方で認証バッジを付けるかもしれない。
最後に、多くの人が利用し、拡散性の高いSNSだからこそ、ユーザーの一人一人が自覚を持って、ネット上のマナーを守る事が大切だ。その中で青バッジユーザーは、多くのユーザーの手本となるような良識のある人物だけになってほしいと願いたい。
あとがき
こんにちは、天宮英璃です。本文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、Twitterの認証バッジをテーマにしたエッセイを書きました。色々な青バッジユーザーがいますが、正直言って「よくそんなんで、バッジが貰えたな」と思うユーザーばかりです(笑) しかも、フォローしてもいないのにおすすめ欄に行けば勝手に流れてくるし、ブロック・ミュート機能が変わったせいで、ミュートにしたはずのユーザーの投稿が見られるようになってしまいました。そのため、基本的にTwitterを開いてもフォロー中しか見ないと言う感じです。他にも、TLをおすすめとフォロー中に分けた事を廃止してほしいとか、ブロック・ミュート機能を元に戻してほしいなど色々言いたい事はありますけどね。
今回はこれで以上となります。また、次回の記事でお会いしましょう。
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