整合性が取れないせいで書き直すことが多すぎる場合の対策
購読者からこんなお悩みが届きましたので、回答を記事化しました。
思考実験パンツ派ならば、プロットをそこまで練る必要はないかと思います。むしろ執筆スタイルに合わない形でプロットを練りすぎてしまい、整合性に悩む羽目になっているかもしれません。そしてプロットに反する流れの方がたぶん面白いでしょう。
(思考実験パンツ派についてはこちら)
プロットの構造
改善するにはまずプロットの構造を把握するのがいいと思います。プロットというのは、シークエンスの集合です。シークエンスとは、シーンの集合です。ですからプロット>シークエンス>シーンという構造になっています。
シーンというのは場面ですから把握は簡単だと思います。問題はシークエンスです。シークエンスとは、ストーリー上の欲求のひとまとまりです。たとえば『アナと雪の女王』なら、「エルサに会いに行く」という展開があります。その中には狼に追われるシーンや、雪だるまのオラフに遭遇するシーンなどがありますが、「エルサに会いに行く」という目的は一貫しています。この「エルサに会いに行く」がストーリー上の欲求であり、そのためのシーンの集合がシークエンスです。