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継続の坂
3つの壁で立ち止まることがなくても、前に進めなくなることもあります。何か特殊な理由によって、あるいは特に理由がなくても、前に進めなくなってしまうのです。
それはつまるところ、継続の難しさです。継続の道というのは平坦ではなく上り坂なので、進むだけでも簡単ではないのです。
しかし継続さえできれば、大きな価値を得られます。というのも、人間の生まれ持った能力には大きな差がないため、最終的な能力のほとんどが「どれくらい継続したか」で決まるからです。
個々を比べれば、能力にとても大きな差があるように見えます。しかし、その能力は基本的に後天的なもの、つまり何らかの継続によって獲得したものです。生まれ持った才能でいきなり上達しているように見える人だとしても、大抵が他の何かを継続していた結果を、新しい領域に活用しているだけなのです。
もちろん、生まれつきの素質の差はあるでしょう。しかしそれもせいぜい数倍程度です。技術が重視される分野においては、人によって千倍や1万倍の差が出るものですから、生まれつきの素質の差なんてほぼ無視できるレベルです。
ですから、継続こそが力だと考えていいでしょう。一気に進めなくてもいいんです。とにかく継続の坂を上り続けることこそが重要です。
