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(作品篇) わかりやすい バベルの塔

・何を表している絵なのか?

神が人間の傲慢さに怒り、
色んな言語」や「色んな民族」が誕生したきっかけとなった絵

・絵の背景

神は人間が建設している塔を偵察しにきた

人間の団結力にびっくり。神の存在を脅かすかもしれないと思ったし、
人間が自分達のためだけに塔を建ててることに怒り始めた。

その原因は「同じ民族」だし「同じ言語」だからだってなった

混乱させるために、言葉を通じないようにしたし、お互い理解できないようにした

すると塔の建設ができなくなり、各地に散らばった。

・なぜ神は人間に怒ったのか

神を崇拝するための塔ではなく、人間が自分達の名を上げるために塔を建設していたことに怒ったり。

また、塔の様なレンガ造りの建物は、他にも色々存在しそれぞれに別の神を祀っていたことにも唯一神である神が怒ったとも言われている。

そして人間ごときの分際で天になど、とどく様な建物を建てるとか言ってんじゃないよ。
できもしないことを大げさに妄想して、思い上がるんじゃないよ。

といった具合に神は怒り、人間のお互いの意思疎通をできなくした。

・「バベル」とはどういう意味なのか

元々「バベル」とは「神の門」って意味だったけど
後々ヘブライ語の「バラル」(=混乱)と混じり合い
人類が多様な言語を持つ由来を意味する。
そして「混乱」や「無秩序」を意味する様になった。
中野京子と読み解く名画の謎 旧約・新約聖書篇
ピーテル・ブリューゲル
『バベルの塔』
1563年、油彩、114×155cm
ウィーン美術史美術館蔵(オーストリア)

出典: 中野京子と読み解く名画の謎 旧約・新約聖書篇

・バベルの塔は本当に実在した?

イラクにある「エ・テメン・アン・キ」と言われる建物の跡地が
バベルの塔のモデルと言われているんだ。
今は土台部分しかなくて、何もないけどね。

出典: GoogleMap

・まとめ

バベルの塔を造ったのが原因で言語も民族も別々になり、世界各地に人類が散らばったとして「バベルの塔」は「傲慢」とか「妄想が大きすぎる夢」、「言語の混乱」として象徴的な絵になった。
神がノアに「子孫繁栄して世界各地に散らばってね」って言ったのにも関わらず、塔を建てることによって世界各地に散らばらずにいたことも神が怒ったかもしれないね。


・参考文献

https://world-note.com/tower-of-babel/  

https://tower-ten.jp/towerofbabel/ 

https://seiwanishida.com/archives/13779 

中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇 著書 中野京子



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