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ノンストップで走り続けてきた7年。創業期メンバーが語る NOVARCAの変遷とDNA
中国トレンドの分析からスタートし、インバウンドマーケティング、越境ECと、時代とともに変化を続けてきたNOVARCA。チャレンジ精神とスピードを武器に、今ではグローバル事業のプロ集団として独自のポジションを確立しています。今回は創業期からのメンバーである田口さん、Jessieさん、森下さんの3名が集まり、NOVARCAの歩みについて語ってもらいました。
会議室サイズのオフィスから始まった創業期の思い出
田口 私は2016年末に、 NOVARCAの前身となる会社に入社しました。当社では中国のトレンドを分析して発信する「中国トレンドEXPRESS」というWebメディアを運営していますが、これは創業当時、日本のメーカー様向けにサブスクリプション形式でお届けするPDF版の発行からスタートしました。森下さんはその編集長ですよね。
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短大卒業後、法人営業や外資系食品旗艦店店長を経験後、2012年から上海で広告代理店に勤務。2016年に帰国後、NOVARCAへ入社。マーケティング部を経て現在のソーシャルコマース部へ異動後、産休育休を経て2025年5月から復職。7月よりソーシャルコマース事業部の部長としてマネジメントに従事。
森下 編集長としては3代目になります。私が入社したのは2018年1月で、当時はこの(10人収容ほどの)会議室くらいの広さのオフィスに全社員が収まる規模でした。以前はずっと中国畑で仕事してきたので、雰囲気としては懐かしい感覚でした。2000年代初頭の上海で働いていたような雰囲気に近いというか。
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静岡県出身。高校卒業後、1998年から中国上海市に留学し大学院まで学ぶ。 2005年に現地で就職し、ライター・編集、市場調査などの業務を経験する。 2015年に帰国後は日中間のビジネスコンサル業務を経て2018年1月に当時の株式会社トレンドExpress入社。 オウンドメディア『中国トレンドExpress』編集長を担当しつつ、 中国ソーシャル分析・レポーティングなどを手掛ける傍ら日経MJコラムなどの外部執筆活動もこなす。
田口 それは言語化するとどんな感じですか?
森下 ベンチャーで「とにかく前だけ見ていればいい」という感じですね。「いろいろなことができそうな会社だな」「そういう人たちが揃ってるんだろうな」という印象もありました。まさか入社前に忘年会に呼ばれるとは思いませんでしたけど(笑)。
田口 よくありますね(笑)。今でも、入社予定の方を社内イベント(合宿、忘年会、新年会など)に招待する文化は続いています。NOVARCAの雰囲気を早い段階で知っていただきたいという目的です。
Jessie 私は2017年4月の入社ですが、「変化が激しい会社」という印象でした。ちょうどその時期はSNS分析とPRを組み合わせたプロダクトの展開など、事業の領域がどんどん広がっているタイミングで。新しいことにチャレンジしていく会社の姿勢と私自身の志向が合っていたので、忙しくてもワクワクしながら仕事ができました。
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創業期の思い出としては、全社員向けに中国の知識テストがあったことです。中国市場特有の注意点やSNSのトレンドについて全員で学び合う機会を設けていました。セールストークに使えるポイントを共有して、テスト形式で理解度を確認していました。
森下 誰かの主導ではなく、なんとなく皆が必要だよねという共通認識から自然に始まりましたよね。意欲的な人が多かったから、情報提供する立場としても投げ甲斐がありました。
田口 当時はチーム全員で毎日決まった時間に営業の電話をかけ続けたり、ロープレで会社紹介のプレゼンを磨き上げたりしていましたね。
コロナ禍を乗り越えて独自のポジションを確立。さらなる進化へ
田口 創業から今に至るまでに、転換点は2つあったと思っています。1つ目は、グローバルマーケティングのニーズが急増した時期。そしてもう1つは、コロナ禍以降にソーシャルコマースが成功し始めた時期です。
森下 コロナ禍で多くの企業がインバウンドチームを縮小・解散するなか、うちの会社は止まることなく海外事業を続けてきました。売り上げが6~7割落ち込むような状況で、「来てくれないなら売りに行かなきゃ」と越境ECに乗り出しました。
その結果、インバウンドが戻ってきたときにクライアントさんから「NOVARCAなら何とかしてくれるんじゃないか」「どこにも聞けないけどNOVARCAだったら何か情報があるんじゃないか」と思ってもらえるような独自のポジションを確立できた気がします。
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田口 いい意味で波乱はあったけど、成長し続けてますよね。
Jessie 案件の規模感も大きく変わってきました。以前は300万円くらいの規模で大喜びしていたのが、今では数千万円、時には1億円を超える規模の案件も珍しくありません。みんなが毎月報告してくる数字のケタが違うなと。すごく成長している感じがします。
田口 昔は自分たちから営業をかけていたのが、今では逆にクライアントさんからご相談をいただくケースが増えたのも大きな変化の1つだと思います。相談内容もスポットで何かするというよりは、年間を通じた構造改革など、より深いレベルでの依頼が増えてきてますね。
森下 あとは社内の体制も大きく進化しました。創業期は「管理」と「営業」の2つだけだったので、社員1人で幅広い業務をこなしていました。社員数やセクションが増えた今では、部署を超えて動くのが難しいと感じる人もいるかもしれません。
田口 ポジティブな見方をすれば、自分のやってることに専念できるサポート体制や環境はどんどん整ってきてますよね。
Jessie 会社が大きく成長した分、社内でのコミュニケーションには新たな工夫が必要になってきていると個人的に感じています。創業期は各自が何をやっているか把握できたけれど、100人規模の今はそれが見えにくいときもある。たとえば、毎週金曜に全社員が集まるハッピーフライデーでは、各部署が最近何をしているか発表する場面がありますが、それと自分の仕事がどうつながるのか、他部署の仲間をどうサポートできるのかをイメージしきれないときがあります。
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田口 見つける機会はゼロではないから、それをどう活用するかも重要だと思います。そういう意味では、自分で考えてアクションに移していける人はうちの会社で活躍しやすいし、どんどん上に上っていけますよね。
森下 私は両方あるのかなと思っていて。自分のセクションを超えてどんどん活躍できる人がいてもいいし、逆に自分の持ち領域を着実にポジティブにこなせる人がいてもいい。今のNOVARCAは結構そこが理想的に回ってるような気もしています。
ずっと変わらないのは「社長との距離感」と「チャレンジ精神」
田口 会社の規模は大きくなりましたが、「社長と社員の距離が近い」という部分は今も全く変わってませんよね。人数が増えてもメンバーのことを気にかけてくれたり、常に声をかけてくれたりするのは代表の濱野さん。本当にさすが社長だなと。私たちは創業期から一緒にやってきているし、社長との年齢層が近いということもありますけど、新しく入ってくる方に対しても同じように近い距離感を保とうとしています。
Jessie 私は1回産休を経て別の部署に配属されました。新しいことについていくことに精一杯でしたが、会社の「常に新しいことにチャレンジし続ける」姿勢は一貫してるなと思います。リスクを考えても、とりあえずやってみる。一緒に働いてるメンバーが変わっても、そんな雰囲気は変わらない気がするんですよね。
田口 変化に対して柔軟に対応していく「スピード感」も、創業期から変わらないことの1つです。
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新たなステージへ広がるNOVARCAの未来像
Jessie インバウンド市場が戻ってきている状況で、今後は他社との差別化がさらに重要になってきます。インバウンドと言っても結局やれることはある程度限られてるので、そこから一歩先に踏み込んだり、他業界と連携したりすることで、クライアントさんから「NOVARCAを選んでよかった」「やっぱりプロだな」と思ってもらえるように力を入れていきたいと思います。
森下 最近では、中国企業の日本進出支援という、今までとは逆方向のビジネスも始まっています。中国だけでは飽和するから次は日本市場に…となったときのお問い合わせ先になってもいいんじゃないかなと私は思っています。たとえば中国の家電メーカー・ハイセンスは、日本のテレビ市場で半分のシェアを獲得してますよね。(2024/11/7付け日経新聞より)
日本にお店や会社を持つことが彼らにとってステータスになっているので、今後はそういったお手伝いもしてみたいですね。
田口 クライアントさんとの成功をどんどん掴み取っていきたいですよね。クライアントさんもハッピーで、我々もハッピーで、ということをグローバルで実現していくみたいな。
森下 さらに今後一番重要な課題として、次世代の育成もあります。グローバル事業未経験の若い人たちをどう育てていくか。その後何か理由があって会社を離れたとしても、その人のキャリアアップにつながっていてほしい。「NOVARCA出身なら、グローバル事業は任せられるよね」と業界で評価されるような会社、「マッキンゼー・マフィア」ならぬ「NOVARCA・マフィア」と呼ばれるような人材が育つ組織になりたいですね。
Jessie いろんなバックグラウンドを持つ方が入社していますし、グローバル事業だからといってハードルが高いわけではありません。アパレルの販売職から転身して活躍している社員もいれば、物流やECからの転職組もいます。大切なのは、やってみたいという気持ちとグローバルへの興味です。
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