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社員や家族の相互理解が子育てしやすい職場を作る。NOVARCAの育休事情とは?

NOVARCAでは、仕事と子育ての両立しながら課題に取り組む社員が増えています。その背景には、経営層自らが育休を取得するなど、子育て世代を支援する企業文化があります。実際に育児をしながら第一線で活躍する4名の社員に、両立の苦労や工夫、産休・育休に対する会社の雰囲気について語ってもらいました。


4人の子育て中社員が語る「初めての育休」

田口 まずはみなさんの自己紹介と、子育ての状況をお聞かせください。私は2016年12月に入社し、現在ブランドサクセス本部ソーシャルコマース事業部の部長をしています。1歳5カ月の息子がいて、今年の5月に約1年の産休・育休を終えて職場復帰しました。

ソーシャルコマース事業本部 ソーシャルコマース事業部 部長 田口 朋子

短大卒業後、法人営業や外資系食品旗艦店店長を経験後、2012年から上海で広告代理店に勤務。2016年に帰国後、NOVARCAへ入社。マーケティング部を経て現在のソーシャルコマース部へ異動後、産休・育休を経て2025年5月から復職。7月よりソーシャルコマース事業部の部長としてマネジメントに従事。

関口 プラットフォーム開発本部のプラットフォーム開発部に所属しています。入社は2022年の8月で、1歳9カ月の息子がいます。育休は2回取得していて、1回目は1週間程度、2回目は去年の11月に1カ月まるごと取得しました。

プラットフォーム開発本部 プラットフォーム開発部 関口 圭昌

学生時代に携帯電話向けのサイト運営やコンテンツ企画に携わる。2022年にNOVARCAに入社し、業務フロー整理およびシステム導入を進める。現在は技術を用いた業務改善や効率化、ECサイトの技術担当として従事。

Ruby 新規事業開発本部の副部長として、主に東南アジアの事業開拓を担当しています。2018年に入社して、これまでに2回の産休を取得して職場復帰しました。現在、5歳の男の子と2歳半の女の子の2人の子育て真っ最中です。

ビジネスディベロップメント本部 ビジネスディベロップメント部 副部長 Ruby Yao

大学卒業後、大手コンビニエンスストア運営企業で4年間、外資人材紹介会社に2年間勤務。グローバルマーケティングの事業内容に興味を持ち2018年5月に株式会社NOVARCAに入社。 マーケティングプランナーとして2年、その後事業開発本部でソーシャルコマースの事業立ち上げを行い、現在はASEAN市場を中心とした新規事業開発を推進中。

福留 ブランドサクセス本部ソーシャルコマース事業部で、中国向け越境ECのブランド対応をしています。8カ月の息子がいて、今年の5月に1カ月の育休を取得しました。育休明けはちょうど会社の繁忙期と重なりましたが、家族の協力もあって両立できています。

ソーシャルコマース事業本部 ソーシャルコマース事業部 福留慎也

大学卒業後、新卒で人材系会社で営業を経験し、2018年にNOVARCAへ入社。マーケティング部を経て現在のソーシャルコマース部へ異動。大手化粧品ブランドの越境ソーシャルコマース事業に従事。24年5月に育休を1か月取得。

田口 みんな就学前のお子さんで、けっこう歳が近いですね。

Ruby うちの会社は、男性の育休取得率が高いほうだと思いますが、男性社員は育休を取得しやすいと感じていますか?

福留 私の場合は、妻の妊娠が判明したときに上長たちに相談をして、会社の繁忙期や体制なども考慮しながら育休を取るタイミングを決めました。5月に1カ月育休を取得して、その間に妻から育児を教えてもらい、6月に仕事復帰という流れでした。

関口 1回目は1週間程度でしたが、2回目は保育園の「保活」の時期と近かったので、そのタイミングで丸々1カ月取得しました。業務調整さえできれば、育休を取得しやすい会社ですよね。

Ruby 育休から戻ってきたときはどうでしたか?

福留 1カ月というブランクがあったことに加えて、育休中に部署に新メンバーが増えたこともあって、育休明けの1カ月〜2カ月くらいは、仕事モードに戻るまで時間が掛かりましたね。男性目線では、育児に「入らなきゃ」というマインドもありました。朝早めに出勤して、夜は18時には会社を出るようにしていましたが、仕事がうまく回らないと家で妻ともめることもあるので、仕事と育児の両立は一人ではできないなと実感しました。

Ruby 男性がこちらの悩みを理解してくれているのは初めてですね。

田口 育児や家事と仕事のバランスを取るのは、本当にたいへんですよね。関口さんは仕事しながら家事もしていますか?

関口 うちは、料理以外は担当しています。共働きだから手の空いたほうがやる、という感じではありますが、なるべく私がやるようにしています。12月に復帰しましたが、ちょうど合宿やらなんやらバタバタしたタイミングで。たった1カ月でも、育休中に進んでいた部分のキャッチアップがたいへんでしたね。

福留 私も、1カ月育児に集中して、NOVARCAの仕事を忘れるくらい大変でした。妻から教わった育児もうまくいかないまま、1カ月後には職場復帰で、ブランクを取り戻すのが難しかったですね。

田口 復帰直後の福留さんを見ていましたが、たいへんそうでしたね。

福留 田口さんとRubyさんは、仕事と育児の両立はどうでしたか?

Ruby NOVARCAはスピード感が早いから、1人目のときは「1年の育休は長すぎて休めない」と思い、5か月で職場復帰しました。自分はそれで大丈夫だと思っていましたが、育休前は4人だったプランニング事業部は、復帰したら11人に増えていて。私が支えていたと思っていた部署にいろいろなタレントが揃っていたから、自分の居場所がなくなった感覚にすごく悩みました。

田口 2回目の産休のときはどうでしたか?

Ruby 1回目の経験でアップデートできた気がします。NOVARCAのスピードをキャッチアップするために、自分もアップデートする姿勢が重要だと改めて実感しました。おかげで2回目の産休時はもっと気楽でしたね。

田口 私は1年くらい育休に入って、戻ってきたときは、新しいメンバーも増えたり、仕事で分からないこともたくさんあって戸惑いましたね。復帰してから慣れるまで2カ月くらいかかりました。

Ruby それくらいかかりますよね。

田口 私の場合、たまたま復帰の直後に取引先向けの商談懇親会という大きなイベントがあって、これを回さないとならないという使命感で一気に仕事モードに入り込んで、感覚を取り戻しました。

Ruby NOVARCAが創立してから初めての、会社総動員のイベントでしたよね。あれは本当に大変でした。

田口 「ALL NOVARCA」が今年の会社のテーマで、それを体現するイベントでした。主催はひとつの部署でしたが、全部署を巻き込んで会社全体で取り組みましたからね。

仕事と子育てのバランスには欠かせない、家族との相互理解

田口 子育てしながらの働き方や、仕事とのバランスの取り方はどうしていますか?

福留 子育てに入る前は朝9時に業務スタートでしたが、今は6時に起きて8時には出社して業務開始するようにしています。夜は早めに帰宅して、洗濯や洗い物、ゴミ出しなどの家事をこなす。自然とそういうリズムができました。基本的には出社していますが、子どもが体調を崩したときは、妻と息子にフォローのためにリモート勤務にする場合もあります。

田口 パートナーとの役割分担をハッキリ決めるのがコツですよね。役割が決まると、福留さんみたいに自然とやれるようになる気がする。私の場合は、朝と夜は子どもに食事を作ること、食事後は子どもと一緒に過ごす時間と決めて、仕事をシャットアウトしています。そうやって育児と仕事のバランスをうまく取れるように心がけています。フレックス勤務なので、やりやすいという面もあります。

Ruby 昔みたいな出勤時間が決まっている勤務体系だと、想像できないですね。関口さんはどうですか。

関口 うちは保育園に通い始めたので、僕が預ける担当で、妻がお迎え担当という分担をしています。家事は料理以外は私が担当するという形で、これは子どもがいないときからの習慣です。共働きなので、時間が作れたほうがやるという感じですね。

田口 やはり夫婦でお互いをサポートしながら、互いを理解し合うことが大切ですよね。

関口 そうですね。NOVARCAの社員にはお子さんがいる世代が多いので、社内でも子育てに対して理解を示してくれて助かります。子どものことで大変な状況になっても「そういうこともあるよね」「そうだよね」と共感してくれる人が多いので、相談もしやすい雰囲気があります。

福留 それは僕もすごく感じますね。

Ruby 正直に言うと、仕事と家庭は全然両立できていないほうだと思っています。時期によってどこにフォーカスするかが変わりますね。たとえば、年に数回ある山場の時期は、あらかじめ家族に「この1カ月はちょっと忙しいからサポート多めでお願い」と相談します。うちの部署は出張も多くて、場合によっては2週間連続で海外出張もあります。2人の子どもを見ながらママが海外出張というのは、普通だと想像しづらいと思いますが、本当に家族の理解がないと仕事ができません。

福留 私も家族の理解あってのことと感じている最中ですね。仕事が1年で一番忙しくなる時期に、いつも私が担当している子どものお風呂を受け持ってもらっています。妻と話が合わないこともありましたが、協力をしてほしいとしっかり相談して、やっと少し分かり合えた感じですね。

田口 奥さまに、会社からありがとうと言わないといけないですね。おかげで、福留さんはこの繁忙期に大活躍しています。

Ruby 自分もそう思います。私も何回も夫と揉めましたが、相手の立場になって考えないといけませんね。

自分の体験を後輩に伝えて、不安を減らしたい

田口 NOVARCAは何割くらいがパパママなんだろう? うちのチームだと10人くらいのうち既婚者が1割くらいです。

Ruby 独身の方が多いかもしません。私のチームは私以外独身です。

福留 バックオフィスや経営陣は全員子育て中ですよね。ブランドサクセス本部も、広告担当の人はパパママが多いと思います。プランナーも子育てされている方がいます。営業サイドはこれから子育て世代が増える感じです。

Ruby 確かに。いま20代の人たちが30代になったら、そうなっていきますね。

田口 そうですね。会社の成長とともに、みんな成長していってね。

Ruby 子育て世帯が増えるのはうれしいですね。どんどん増えないと、ずっと子育てする人が会社のマイノリティーになってしまい、お互いの仕事の進め方の違いについて理解する環境が生まれないから。

福留 そういえば、出産を機に辞める人より、復帰する人のほうが多いイメージがあります。NOVARCAは産休・育休後の復帰率が高いですよね。

田口 確かにそのとおりです。この会社に居心地のよさとか、愛着を感じてくれているのかな。1人目の育休中に2人目が生まれて、連続して育休を取った人もいます。会社としてはお祝いしたいことだし、それは当然のことですよね。

Ruby ちょっと聞いてもいいですか? 妊娠を会社に報告したとき、不安はありましたか?

田口 不安はないけれど、反応は気になりました。上司とか経営陣は喜んででくれました。伝えたときに「おめでとうございます」という言葉が返ってくるのはいい環境ですよね。男性はどうなんですか?

福留 出産予定日の報告を、3カ月〜4カ月前にしました。

関口 生まれてすぐ育休に入るパターンもあるし、奥さんと子どもは出産後しばらくはまだ病院にいるから、すぐには取らないパターンもありますね。僕も会社への報告は同じような感じでした。子どもが生まれてから、さらに仕事をがんばらなきゃという気持ちになりました。Rubyさんはどうでしたか?

Ruby 私は、1回目も2回目も「すみません」となぜか謝っていました。2回とも、事業の成長が見えたタイミングだったので、産休・育休で抜けることに申し訳なさを感じてしまったので。しかし、みんなにとって嬉しいことだから、素直に喜んでいいんだよと上司に言われました。結果的には、みんなのおかげで抜けても大丈夫でした。

田口 自分のキャリアに対する不安と、チームがどうなるかという不安はありますよね。

Ruby 今度部下が産休に入るのですが、自分もその不安があったけれど、大丈夫だったという経験を得られたから、「NOVARCAでは、そういう不安は一切気にしなくていいからね」と、繰り返し伝えています。自分の経験が、一緒に働く女性にいい影響を与えられたらと思います。

これから子育てをする人にも、仕事と子育てを両立しやすい職場を作りたい

田口 会社としても、変わってきていますよね。私が入社したころと比べて、子育てとの両立という面でもすごく良い環境になりました。産休・育休はもちろん、有休も取りやすいし。

Ruby 福留さんも関口さんも、子育てを奥さんと一緒にする、いいモデルケースじゃないですか。ぜひ、これからも後の人が続きやすくなるモデルになって、こういう風に仕事と子育てを両立できた、と周りに広めてもらいたいですね。

田口 代表が率先して育休を取っていましたよね。育休を取った人を褒める姿勢を示してくれるのもよかったと思います。それで後が続きやすくなった。

関口 社長が社員の前で、「ぜひ育休を取ってほしい」と表明していました。社長が言うからには……となるし、前例があれば取りやすいと思います。子どもが生まれた男性社員は、全員育休を取得しているはずです。

福留 去年お子さんが生まれた人は、みんな取っていますね。それに、最近は僕たちより少し年上の2人のお子さんがいる方が入社されました。未就学児だけではなく、小学生・中学生の子育てと育児の両立というモデルケースも増えたらいいですよね。参考になります。

Ruby 小学生のお子さんがいる、女性役員の神林が入社したのも、ガラッと変わったきっかけだったのかもしれません。神林さんのカレンダーを見ていると、週に何日かは必ず18時に帰るように、スケジュールをブロックしています。子どもが大きくなったときの仕事と育児の両立の参考になります。

田口 特に共働きの家庭だと、パートナーの理解も重要ですよね。奥さんとしては、夫に思うところって必ずあると思うんです。仕事だけで、家庭や育児のことは妻に任せっぱなしの夫だったら、お互いの理解は難しい。バランスを取って両方担当している夫なら、理解しようと思ってくれるだろうし。だから会社としては、男性社員に対して、仕事をしてほしいけれど、家庭は家庭で大切にして、いいバランスを取ってほしいと心底思っているし、そのことをきちんと伝えていきたいですね。

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