わたしの外へ 世界の外へ
☆photopos-3552 2024.5.30
ハエに
ハエとり壺からの
出口を示すことが
哲学ならば
ひとを
閉じこめる論理からの
出口を示すこともできるだろう
初期条件と論理展開が
すでに決まっているなら
そこに自由はないが
論理にはその外がある
わたしは変わり
世界は変わり
その先は見えない
見えていないのか
決まっていないのか
決まっているならば
いまのわたしに外はなく
いまの世界に外はないが
たとえそれが
語り得ない外だとしても
このわたしは
この世界の外の無常を
遊ぶこともできるだろう
*愛媛県久万高原町・古岩屋にて