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このわたしの生という場所で

☆photopos-3663(2024.9.20)

過去に遡っても
ほんとうの
わたしはいない

子どものころに
戻ることができたとしても
子どもは
子どもでしかないように

この生を
去ることで
永遠が得られることもない

死と再生の
秘儀の物語を
生きようとしても
この生が
アムリタで
充ちることなどないように

わたしは
このわたしの
生という場所で
いまを生きねばならない

そこにすべてはあり
わたしという現象は
ときに地のように立ち
ときに水のように流れ
ときに火のように燃えさかり
ときに風のように吹きすぎてゆく

*愛媛県久万高原町・古岩屋にて

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