アルタ財産・所有=インド的お金の話
生徒さんとお会いした時にアーユルヴェーダとは関係ないと思われる
お金の話をすることが度々ある。
たぶん生徒さんは世間話やビジネスの範疇だと思っていただろうけれど、私の中ではアーユルヴェーダに則った話なんだわ😃
それはアーユルヴェーダの医師が遂行すべき事が四つあると古典に記されている、ダルマ、カーマ、アルタ、モークシャ
この中のアルタは財産の事である
ヴェーダの中で初めて人間が登場するアタルヴァ・ヴェーダ
(ヒンドゥー至上主義者には好かれていない)にはお金について「100本の手で稼ぎ、1000本の手で分配せよ」と記されている
だから、生徒さんにはファイナンシャルリテラシーについて話したり
マーケティングの話もすることが度々ある
また、親にファイナンシャルリテラシーがあるか無いかで
子供への実生活上での教育が、、
そして子供自身の人生が大きく変わって来る
これはカーマ(愛)にも通じるからだ
総合するとアーユルヴェーダに関わる者は、人生の幸福を円満に勝ち取り、周囲の人々の手本になる人生を築き、ケララのVaidyaのように優れた人格と実生活を兼ね備え、地域社会の相談役になることを目指すと言うことだ。
(ケララのVaidyaは村の相談役だ、Vaidyaとはすぐれた医師の意)
仕事やお金だけ勝つのはそう難しく無い
人生総てバランス良く勝つのは至難だ
そしてアーユルヴェーダな教師は
世間のあらゆる分野に通達しなければならない
それはアーユルヴェーダは医学や哲学や生活法だけで無く
人生総てに関与する事だからだ
でも本心は資本主義社会は終わって欲しいと思ってる
父が子供にファイナンシャルリテラシーを実践で教える
面白い話を見つけたので、、
私が10才の時、父がいきなり10万円を渡してこう言いました
このお金は好きに使っていい、
ただし毎月のお小遣いは君のもっているお金の1%だよ
父は私が10才の時に10万円を渡してこう言いました
今からこのお金をお前が管理するんだよ
いつどこで何を買っても構わない
ただし毎月のお小遣いは持っている総額の1%だよ
自分で計算して毎月、お父さんに請求しなさい!
そこから父のマネーの教育が始まりました
episode2…
当時、小学4年生の私にとって10万円は悪魔的な魅力でした
それまでまったくもらってなかったおこずかいが一気に1,000円!
慎重な私は、はじめの1ヶ月はおこずかいを使いませんでした
当然次の月のおこずかいは1,010円
嬉しさで気が緩み、私は禁断の消費に踏み切ってしまったのです
episode3…
どうしても1回だけ買い物をしたい…父の顔色を伺い
はじめて買ったのは100円アイス
私の身体と脳みそは一気にとろけてしまいました
心の悪魔は、私に向かってこうささやいたのです
「2ヶ月で10万円から増えたお金(アイス買ったので1,910円)
別に使ってよくね?」
episode4
夏休みの開放感もあり10才の私にとって
欲望をおさえることは到底無理でした
9万→8万→7万…お店で好きなものをカゴに入れ
好きなアイスはハーゲンダッツに格上げ
盲目のゆでガエル状態になっているのを見計らって
父が私に問いかけてきました
episode5
たくさん買い物したようだね
3万円使って残り7万円だから今月のおこずかいは700円だ
(不満そうな私…)
ところでおこずかいが1,000円に戻るまで
どれくらい時間がかかるか知っているかい?
そう3年だ
おまえは3万円使ったのと同時に大切な「時」も失っているんだよ
episode6
10才のときに父に突然10万円を渡され
毎月のおこずかい1%ルールで生活することに
しかし稚拙な私は散財を繰り返し「時」を失ったことに気づく
複利を知った私は、3年かけてなんとか貯金10万円に回復
中学生になった私に、父は新しいおこずかいのシステムを提案してきた
episode7
中学になった私に、父はこう言いました
おこずかいの新ルールはこうだよ
君の現在持っている貯金10万円の1%以上を投資目的
(本やノートなど勉強、経験やスキルアップに関係する物) に使用すれば
次の月はお小遣いは3%あげようじゃないか
自分で考えて父さんに請求してきなさい
episode8
「投資」…どゆこと?
中1の私はいまいちよくわかりませんでしたが
とりあえず使った方が得で1,000円丁度で使えば3,000円もらえる
と頭の中で損得の計算だけは速くなっていました
じゃあマンガは投資だ!とゴネる私に
父は優しく丁寧に「投資」について説明してくれました
episode9
マンガ家になるならよいが、君はマンガを読んだら飽きて
いつもすぐ捨てちゃうだろ?
一時的に気分が良くなる物は「消費」なんだよ
大切な本は本棚に残ってるよね
将来、知識が増え、君を幸せにしてくれる物が「投資」なんだ
それで、その右手にもってるアイスバーはどっちなんだい?
episode10
言われなくても分かってます (後ろを向きアイスを食べる私…)
それからというもの、私は考えてお金を使うようになり
自分に投資することを習慣化するようになりました
すると不思議な事に徐々に知識を増やしたい
色んなスキルを学びたい気持ちが膨らんできたのです。
高校生編へ
episode11
中学生の時に自己投資と複利について学び
月に2%複利で増加すると年間26.8%
中学を卒業するころには10万円が2倍の20万円にになっていたのでした
複利ってすごい… そう実感していた時、父が言ってきました
その複利のパワーをさらに引き出す方法を教えてあげようじゃないか
episode12
君の現在の預金の20万円の1%の自己投資(本やノート)を3%に増やしたら
お小遣いは元本の5%あげよう。あと、言っておく事があるんだが
君が本当は貰うはずだったお年玉を父さんが預かってたんだ
それを分割し毎月5,000円ほど、元本預金に加えていこうじゃないか
episode13
そのルールで20万だった預金は上昇カーブを描きだしました
高2で31万円、高3で46万円、卒業の時には
なんと64万円になっていたのです。自己投資3%ルールでしたが
交友関係もひろがってきたのである程度は娯楽費も認めてくれていました
(娘の私には、甘ぁ〜いお父さんだったのです笑)
episode14
甘い…そういえばお父さんて私に怒らないよね?
「あたりまえさぁ、君が頑張る姿をみると、父さんも背中を押されるんだ。
そんな宝物にひどいことはしないよ。
それに勉強しなさい!!って怒鳴って、はい!勉強しますっ。
なんて言う子、どこにもいないさ。君は本当によくここまで頑張った」
父が言ってたけど、君を3才までは「肌」の温もりで育てた
6才までは「手」を繋ぎ、小学生までは「目」で見守り
高校までは「心」で育てた
そろそろ父さんも子離れする時期がきたかもな
これからは君には君の人生がある
思いっきり自分のシナリオを描き人生を楽しみなさい。
本当にお父さんありがと☆
父の教え…
「使う金額がふえていけばいくほど、人は一円を軽く考えるようになる」
例えば1万円の物を買おうとしている時に
ついでに500円くらいのものを買うのには
なんの抵抗もなくなるらしいです
日本にはカジノができるみたいなので皆さん本当に気をつけてたいですね
父の教え2…
「機会損失を避ける」
休みの日、バイト休んでパチンコで1万負けちゃたとします
あーあ、今日は1万円マイナスかぁ…
違います。
バイトで稼げていた8千円もマイナス(機会損失分)なので−18,000円なのです!
この教えで大学の講義をさぼらなくなりました。
父の教え3…
「何を買おうかなあ、と思っている時点で、それは不要なもの」
そうやってお金を使っているうちは
悪いスパイラルから抜け出せないと教えてもらいました。
ご褒美思考になってないか、常に振り返っていますが
心がさもしくならないようにバランスが大切です。
父の教え4…
「他人にみせびらかしたい、という欲を心の中から消しなさい」
こういう顕示欲が強い人は、借金体質になると教え込まれました
見栄をはるようなことはしない方がいいということでしょうか
まあ、そういう「欲」をパワーにする人もいますけどね
父の教え5…
「一度上げた生活水準は落としにくい」
生活水準がマイナスになることへの拒否反応はハンパないです
一度味わった贅沢からはなかなか抜け出せなことが理由で
自己破産とかヤバイ!
無駄遣いがやめられない理由の根源はこれだと、思います。
わかっちゃいるんですけどね…
父の教え6…
「金利」は「複利」の敵。
借金をして金利を払うという行為は
複利でスノーボールを大きくしているところに
お湯をかけるようなものだ!と言って
父が降雪の中「さあ、この雪だるまを大きくしてごらん」と言って
ぬるま湯をかけながら私はスノーボールを作らされた記憶があります(笑)
父の教え7…
お金は汚い、投資は嫌だ、という人がいるが
社会のルールをわかっていない…
なぜかって?この国は資本主義社会だからだ!
資本(お金)を上手くつかった人が得というルールだろ。
借金や無駄使いは信号のルールをわかってないくらいに危険なんことなんだ
子供の時に知らないといけないよな?
父の教え8…
知人へのお金の貸し借りはしてはいけない。
鉄の意志でそのルールは守りなさい!
返してもらえないお金の事を考えるだけで無駄に脳が疲労するし
その人も駄目にしてしまう恐れもある。
しかも利子まではもらえないので心労コストの割に、完全にマイナスなんだ。
父の教え9…
お父さんの書斎にドラゴンボールのDVDがあったので
それをみてると父が言ってきた。
「金融資産」は戦闘力で「ネット」や「語学力」は 舞空術みたいなものだ
戦いを有利に進めるには、この3つは欠かせないぞ
特に戦闘力の格差はますます広がる。
どれ…君の戦闘力は…18か(18万円の所持金)
父の教え10…
本を読むコツを教えよう。
それは著者が本当に伝えたいことは全体の約10%なんだ(本にもよる)
読書とは、それを集中して見つける行為なんだよ
時間を可能な限り有効に使いなさい
ドラゴンボールの「精神と時の部屋」を自ら作り出すんだ!
父さん…まだDVDそこまで観てないよ(汗)
父の教え11…
君がもし40〜50歳になり太ったり痩せたりしたら
18歳の体重をキープするよう努力しなさい
野生動物は大人になったばかりの体重がベストで
その体重より±1%体重が変化した時点で
厳しい野生の過当競争に負けて死んでしまうんだ
なぜなら体重の大幅な変化は五感を衰えさせるからだ
父の教え12…
野生動物の中で親のスネをかじっている動物っているかな?
君が社会に出て、稼ぐことが出来る健康な体を持っているのに
私のスネをかじるのであれば、かじるがいい! でも考えてごらん
エサを取れるようになれば
カエルやミミズでさえ親の助けは受けないで立派に生きている
父の教え13…
「積み重ねてない人間にお金は舞い降りてこない」
継続して知識を身につける訳でもなく、真面目に働く訳でもなく
何も耐えず、何も乗り越えてず、だらだら「時」を失っている人間には
牢獄からは抜け出すことはできない。
そういう人間は牢獄にいることにも気付かず一生を終えるであろう
父の教え14…
「すぐ行動しなさい!動いた瞬間、半分は済んだも同じだ」
行動をはじめただけで半分終わるのなら「得」した気になりませんか?
あれこれやらなきゃいけないこと
沢山かかえてるだけで脳が疲労し「時」は流れます。
動いたら後はやるだけ、初動が肝心、思い立ったらすぐ行動です。
父の教え15…
「衣」「食」「住」がそろえば、あとは人に尽くしなさい。
私は幸い、この3つが与えられた状態で幸せで自由な毎日を過ごしています
父に教えてもらったことを生涯貫き、
感謝の気持ちで、これからも利他の精神を心がけたいと思います。
父の教え…
我が身は所詮借り物、借りたものは大切につかわないといけないよな
人が死に我が身を天に返す時、緩慢な人生を送り薬漬けだったり
歯が無かったり、おかしな状態で返ってきたら、
もう二度と貸そうと思わないよね。
研鑽した人生で綺麗な状態で天に返せばまた人間として生まれ変われるのさ
定額お小遣いの落とし穴…
小さいうちから決まった額をあたりまえのようにもらう習慣
それは大人になり月給を満足してもらう予備軍を育てている
昨今、年収は200万時代に突入しようとし
変化についていけない会社は平気で倒産する時代
お小遣いのシステムもパラダイムシフトする必要がある
塾や家庭教師にお金をかけ、高学歴に育ててもお金の知識がないと
今の時代貧乏になります。
お金の教育や厳しい社会を生き抜く素養だけは親が教育しなければ
どこでも教えてくれません。
カエルの子はカエルに育ちます。
鷹のように育てたければ親が鷹のように飛んで見せなければいけないのです
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