北海道の大規模畑作有機栽培の技術 / フィルドマン

北海道の大規模畑作有機栽培の技術 / フィルドマン

最近の記事

秋まき小麦の有機栽培技術について

「有機栽培で小麦は無理でしょ。」 「除草剤無しでは草だらけになっちゃうよ。」 「防除しないと赤カビ病で全滅しちゃうよ。」  というのが、常識でした。 有機栽培で野菜や豆を作ってい人の中でも、小麦はできないという経験や認識が一般的。 ところが、最近、有機栽培小麦の作付けが増えてきました。 実際に有機栽培で秋まき小麦を作っている人の感想は 「草取りも、防除も何もしないので作業がラク。」 「他の作物の作業に集中できるので輪作の1品目として良い。」 「収量は慣行よりは劣るけ

    • 最近注目の子実トウモロコシも有機栽培でつくれます

      子実トウモロコシは、輸入飼料の供給不安・高騰と豆・麦に加えたあらたな輪作の一品目として、道内でも最近注目が高まっています。2022の作付面積も1280町と、前年から35%も増えています。 そんな子実トウモロコシを有機栽培で作れないかと、2019年から栽培が始まっています。 栽培方法は、慣行栽培とほとんど変わりません。 道内の子実トウモロコシ栽培は、慣行栽培でも除草剤以外の農薬はほとんど使用されていません。無農薬でも病害虫の心配は今のところ無いようです。 除草については

      • 緊急開催!!肥料に頼らない有機栽培農場の視察研修

        7月1日(上川)、7月8日(空知)、7月12日(十勝)と3日間の有機栽培農場の視察研修を無事に終えることができました。 3日間でのべ115名の方に参加いただけました。2014年から毎年開催してきましたが、今年は平年の2~3倍の参加人数で過去最高です。 参加人数も増えましたが、これから有機栽培をやりたいと真剣に考えている農家さんが本当に多くなったと感じます。 視察させていただいた圃場はどれもきれいに管理されていて、技術的にも大規模畑作有機栽培の技術が確立されたことを実感いた

        • 有機栽培きたほなみ

          これがオーガニックの小麦畑って信じられますか? 慣行栽培の農家さんで、今年初めて有機栽培にチャレンジている方の圃場です。 ご本人も「今までで一番いい生育。農薬も化学肥料もなしで、こんなにいい生育をするなんて信じられない。今まで何をしていたんだろう・・・」 8月22日に「きたほなみ」を播種、面積は6.5町、播種量は10㎏/反、基肥は鶏糞100㎏/反。 融雪促進も含め鶏糞200㎏/反を雪上から追肥。肥料はこれだけです。 除草剤、雪腐病の防除無し。赤カビ病の防除もしません

          除草剤を使わない大豆の培土式カルチ除草 1回目

          先日、有機栽培農家さんたちと大豆のカルチ除草のやり方についての、勉強会をおこないました。 有機栽培農家さんたちにとって、一番の問題は作物の生育を邪魔する雑草をどう抑えるか、コレが基本で、最も重要な課題になります。 特に、生育初期から雑草を取り残してしまうと、後々大変になるので、最初が肝心です。 培土式カルチ除草のやり方は、資料や動画などの技術マニュアルもありますが、今回は実際の圃場での実地勉強会です。 農家さん同士も、意外にも他の農家さんが作業をしているのを間近に見ることは

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