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【読んだ】2024年9月の本たち

2024年9月に読んだ本たち。これらの本を読んで考えたり考えなかったりしたことを端的にまとめている。

臨機応答・変問自在 2/森 博嗣

元大学教員の森氏は、学生からの質問によってその人の成績評価をつけていたらしい。授業内容に関する専門的な質問が寄せられることがほとんどだが、中には全く関係ない内容のものもあるらしく、学生から集まった面白い質問とそれに対する森氏の回答が一問一答形式で書かれているのがこの本の前作である。「臨機応答・変問自在2」では、一般の読者から質問を募集して、前作と同様の構成でまとめられている。
「人の能力を見るには何を答えるかではなく、何を問うか」と森氏は考えていて、自分もそれに同意している。課題解決に対して問い自体が適切ではないことはよくあり、特にここ1年間は問いを作ることの難しさを実感しつつ、筋のよい問いに向き合うように意識している。
この本を読んでいた時期は、仮想の森氏が自分の脳内でビシバシと喝を入れていた。

SLAM DUNK 新装再編版 1〜20 / 井上 雄彦

先日ついにSLAM DUNKの映画を観たので、原作漫画も読んでみることにした。新装再編版は、話の区切りがよいところで一冊が終わるようになっているので、よりワクワクしながら読めるらしい。
メインキャラクターが目立つ作品は、彼らを輝かせるためのみにそれ以外のキャラクターが存在するものと思っていたが、スラムダンクは出てくるキャラクター全員に厚みがあるのがいい。初心者の花道が、不器用ながらに一つずつ武器を獲得して活躍する姿からモチベーションを得られた。

「好き」を言語化する技術 / 三宅香帆

ここ数年「すごい」「やばい」「おもろい」とひらがな数文字で自分の感情や考えを処理していることに危機感を抱き、言語化ができるようになりたくて購入した。自分は言語有意な人間なので、言語が拙いと思考できなくなる。
この本では、自分が感じたことに対して「どこになぜそう思ったのか」を細分化していくこと、人の言葉で書かれた感想を見る前に自分で思考することを重要としていて、単語をいくつ知っているかは問題ではないと書かれていた。ある単語を知らないときに、他の言葉を使って言い換えることができれば、まだ知らないことを学ぶ力がつく気がする。

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