保護猫活動は絶望の一歩手前でもがき続けることになる
普段は農業についてやテレワーク、農業大学校について書いていますが、実は保護猫活動をやっています。
本格的に行う様になったのは2021年頃から。
そもそも実家が猫の保護から飼育に発展していたり、地域猫の餌やりや避妊・去勢をしていました。
さらに飼育している猫だけでなく、地域猫も病気になれば動物病院につれていく。
今でこそ地域猫という言葉がありますが、およそ20年以上前から実家では地域猫活動をしていたのです。
そして自分も実家の横に家を建てたことから、この活動に参加。農家を継ぐ前に保護猫・地域猫の活動を継承していく様になっていったのです。
本来、保護猫の活動に関しては農業大学校卒業後に書こうと思っていました。
しかし保護猫の譲渡を毎年行う中で、譲渡会参加者や保護猫の問い合わせ数を少しでも多くしたいと考え、この段階での発信を決意。
今後は僕の活動や保護猫に対する助成金等を紹介していきます。
保護猫活動では絶望がつきもの!
保護猫活動をしていて猫の数は確実に減っています。
そもそも自分の家の周辺に猫が多く出没した原因は、近くに放し飼いで多頭飼育している老人がいたのが原因。
2022年に猫がどこからやって来るかを半年に渡って調べた結果、ある家を特定します。
そこで多くの猫が放し飼いされていることを確認し、保護猫団体や自治体に相談。
何とか10匹以上の猫のTNR化に成功します。(後日、多頭飼育の張本人が自分の手柄の様にその様子を語っているのを目にして憤りを覚えました)
この時点でもう大丈夫と思っていましたが、甘くはなかった。
2023年にはその家から脱出した(多頭飼育の家の餌が足りていなかったのか、我が家の地域猫エリアに潜り込んでいた)猫が我が家で子猫を出産します。
妊娠を知った時は本当に絶望しました。
「なんで、また」
悲しいし空しいし、なにも解決していなかったことに絶望。
それでも何とか1匹の親猫と5匹の子猫の譲渡先を探し(ほぼ身内にお願い)何とか解決。
そしてもう1匹も譲渡会や県のHPで譲渡先を見つけることに成功します。
本当にやっと終わったと思った矢先。
2023年11月に今度は自分の家以外(地域外)から保護した猫を親族が持ってきました。
こちらの都合を考えず連れてこられた時は血がつながっていても怒りを覚えました。
そして2024年になってまた、多頭飼育にいたと思われる猫がやって来て我が家で子猫を5匹産みました。
現在、保護して親子合わせて6匹。
親猫はTNRで子猫5匹の譲渡先を探しています。
さらに昨日、子猫4匹を隣の家の庭で発見。
また絶望です。
猫を必死になって捕まえてTNRし、子猫は週末の譲渡会などで里親を探す。
疲弊します。
終わったと思ってもまた猫が現れます。
我が家も実家も猫をキャパオーバーなほど飼育しており、地域猫にするのと子猫は里親を探すしかない状況。
この日常には限界を感じており、どうにかしなければというところで止まっています。
「良かったね。ここの猫になって」という他人の声が心を蝕む
猫を飼っていない人ほど、猫の幸せを喜ぶものです。
子猫を保護しているというと「見たい」あるいは「子どもに見せたい」という方がいます。
そして子猫を見ると大体が「可愛い。良かったねここの猫になって」とか「拾われて良かったね」という事を言います。
悪気はないと分かっていますが、腹が立ってしまいます。
簡単に言いますが、保護するだけでも餌代やワクチン代、避妊・去勢代が掛かります。
さらに譲渡先を探すなどの時間もかかりますし、必ず里親が見つかるわけでもありません。
ここをすっ飛ばして話をする人には「何もわかっていない」と感じてしまうし、正直言って怒りを覚えます。
あと「猫を飼っているなら1匹も2匹も同じでしょ」という人。
だから、猫を引き取ってと言ってくる人にはどうしようもない思いがよぎります。
悪気が無いほどタチが悪い
無知ほど怖いものはない
暴論ですが、こういうことの積み重ねで現在の野良猫問題が発生しているのかもしれません。
それでも保護猫活動する理由は
保護猫活動をしても、当たり前ですがお金にはなりません。
時間とお金を使い続けて、何とか現状維持か微妙な後退で食い止めている状況。
精神的にもかなり参っていますし、終わりの見えないという不安に押しつぶされそうになる時もあります。
それでも保護猫活動をしている理由は「そういう状況が気に入らない」という思いが。
もちろん猫が好きというのもありますし、家族も揃って猫が好きなので保護猫活動に理解はあますし協力してくれるからということもあります。
ただ一番は「こんな適当で何も考えていない人間のせいで、猫が理不尽な死を迎えるのは気に入らない」という怒りが原動力。
正直、この考えは何とか矯正したいです。
怒りが原動力だと全く楽しくもないし嬉しいとも感じないから。
それでも疲れている日でも朝が早くても、保護猫をつれて遠くの譲渡会に参加できるのも心の底からの怒りに体が動かされているからです。
保護猫活動は決して楽しくはありません。
譲渡会に参加して、自分の保護猫の譲渡先が決まっても「他の猫は大丈夫かな?」と思います。
猫を譲渡できても、ホッとはしますが嬉しくなく寂しいし、これで良かったのかを考え続けているのが現実。
「保護猫と地域猫ではどっちが幸せなのか」はずっと考え続けます。
答えも出ないし終わりも見えない。
保護猫活動には絶望が待っています。
それでも絶望の一歩手前でもがき、希望を見出すために眠い目を擦って猫のために働き、稼ぎ、保護猫の世話をします。
まとめ
保護猫については、絶賛悩み中です。
ただ、自治体の助成金や動物基金の制度などを学び保護猫団体の人などに協力してもらい少しずつですが前進していることを実感することも。
これからちょくちょく保護猫活動についても書いていきたいと思います。
最後に現在、保護していて里親を募集している猫の紹介です。
下記リンクからどんな猫か見れます。
どうか見て知ってくれるだけでもありがたいので、お願いします。