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農業×web3が導く「新しい循環」のかたち
2020年代に入り、「ブロックチェーン」や「NFT」「分散型金融(DeFi)」などのキーワードが、ITや金融の垣根を越えてさまざまな業界で注目されるようになりました。
農業の現場も例外ではなく、近年はスマート農業やオンライン直販など、デジタル技術を活用する動きが加速しています。
その中でも、Metagri研究所は「農業×web3」を本格的に推進するコミュニティとして設立されました。約3年にわたる活動の中で、「FarmFi」というコンセプトを掲げ、農家と消費者・支援者を直接結ぶ経済圏づくりに取り組んでいます。
今回は、Metagri研究所が導入を進めている「期限付きトークン」 の背景と狙いを中心に、その取り組みの全体像を解説します。
Metagri研究所とは?
Metagri研究所は、農業の課題をITやブロックチェーン技術で解決し、持続可能なビジネスモデルを確立するために発足したコミュニティ型の研究所です。具体的には、以下のような活動を行ってきました。
農産物NFTの実証実験
シャインマスカットやトマト、シークワーサーなどをNFTで販売し、購入者には実際の農産物を届ける仕組みを構築。
中間業者を通さずに生産者から消費者へ直接届けることで、新しい価値づくりと地域活性化に貢献。
コミュニティ運営・トークン配布
独自のソーシャルトークン「MLTT(MetagriLabo Thanks Token)」を発行し、Discordを活用したオンラインコミュニティでメンバーに付与。
メンバーはトークンを通じて農産物やサービスと交換できるようになり、農家への支援が可視化される仕組みを整備。
FarmFi構想の提唱
農業(Farm)と分散型金融(DeFi)を掛け合わせた「FarmFi」をコンセプトに掲げ、将来的にはDAO(自律分散型組織)的な運営を目指す。
生産から流通、購入、消費に至るまでのプロセスをブロックチェーン上で可視化・管理し、持続可能な食と経済の循環を生み出すビジョン。
3年間でオンチェーン取引1,000件以上、7,000トークン超の配布を達成するなど、実証段階でありながら着実に活動を続けてきました。
なぜ「期限付きトークン」を導入するのか?
1. トークンの“使い道”を常に意識させる
通常、トークン(暗号資産やNFT)の多くは「保有期間に制限がない」ため、ユーザーが受け取ったまま使わずに放置してしまうケースが発生しがちです。結果として、コミュニティ内の経済活動が停滞してしまう懸念があります。
そこで、Metagri研究所はあえて有効期限を設けたトークン「MLTT2024」「MLTT2025」などを発行し、期限までに“何と交換しようか”を意識してもらう仕組みを取り入れました。
期限が切れる前に「農産物NFT」と交換して実際の野菜や果物を受け取る
新しいトークンに切り替わる前に、次のシーズンを見越した行動を取る
これにより、常にアクティブな利用を促し、コミュニティ自体の活性化につなげる狙いがあります。
2. “旬”が生まれる経済圏づくり
農産物には「旬」があります。1年中栽培できる品目もあるものの、やはりその季節に合わせて最もおいしいタイミングで味わうのが醍醐味です。同じように、コミュニティにおいても旬が見えやすい仕組みがあれば、集中して盛り上がる期間を作りやすくなります。
期限付きトークンは、定期的な“経済活動のリセット” を可能にし、新規ユーザーも既存ユーザーも同じタイミングで盛り上がる環境を作ります。単純に「値上がりを待つ」トークンではなく、「使いどきを逃すと交換できなくなる」という“旬”があることで、コミュニティに自然とイベントや交流が生まれるのです。
クイズキャンペーンで「農業web3」をもっと身近に
しかし、ブロックチェーンやNFTという言葉を聞くだけで「専門的」「難しそう」と感じる人は少なくありません。そこで、Metagri研究所は、2025年3月3日から3月31日の期間限定で、3年間の活動を題材としたクイズキャンペーンを実施します。
全10問のクイズに挑戦し、8問以上正解した方を対象に抽選で1万円相当の会員証NFTをプレゼント
参加者全員にコミュニティ内ポイント「MetaGreen Seeds」 10ポイントを進呈
このクイズに参加すれば、研究所が取り組んできた農業NFTやMLTTの仕組みなどを手軽に学ぶことができ、かつ抽選やポイント獲得で「使ってみたい」「もっと知りたい」 というきっかけが増えるでしょう。
トークンの期限や交換先となる予約NFTの詳細にも触れていくため、自分に合った農産物や支援の形を見つけるチャンスでもあります。
期限付きトークンは「使ってこそ」活きる
Metagri研究所が提唱する「期限付きトークン」 には、単にユーザーのアクティブ率を上げるだけでなく、「トークンの本質的な価値は、実際に交換や利用されることにある」という理念が反映されています。
もし大量のトークンを保有しているだけでは、個人にもコミュニティ全体にも何の利益も生まれません。交換や支払いの手段として機能してこそ、ブロックチェーン技術の真価が発揮されるのです。
また、期限があることで定期的にトークンが更新され、新規メンバーも「今からでも追いつける」という安心感を持ってコミュニティに参加できます。トークンに古参・新参の格差が生まれにくく、常にフラットな雰囲気を保ちやすいのもメリットのひとつです。
まとめ:農業の未来を切り拓く小さな一歩
「農業×web3」と聞くと、まだピンとこない人も多いかもしれません。
しかし、Metagri研究所が取り組む農業web3コミュニティ事例は、すでに複数の農家や消費者にポジティブな変化をもたらしており地域活性化の可能性も含んでいます。
期限付きトークンが生むコミュニティの新陳代謝
NFTを通じた生産者との直接的なつながり
クイズキャンペーンでweb3初心者でも気軽に参加できる機会の提供
こうした要素が組み合わさり、「農業を支援しながら楽しむ」 という体験が広がっていくのではないでしょうか。もし興味を持たれた方は、まずはクイズキャンペーンに参加してみてください。難しい知識は必要なく、Metagri研究所の活動を題材にしたクイズに答えるだけで、より深く取り組みの全体像を理解するきっかけになるはずです。
期限付きトークンは、これまでの「持っているだけ」から「使ってこそ価値がある」という概念へとシフトする大きな一歩。今後、農業とテクノロジーがさらに手を取り合い、サステナブルな食の循環と新たな経済モデルを切り拓いていくうえで、Metagri研究所の取り組みはますます注目を集めることでしょう。あなたも、未来の農業を支える小さな一歩を踏み出してみませんか?
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
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