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Metagri研究所、2025年度インターン生募集開始!
「農業×web3」の可能性を探究するMetagri研究所では、「NFTを活用した農業支援」や「メタバースで楽しむオンライン収穫祭」、「AIスタンプコンテスト」など、一見すると農業とは無縁に思える先端テクノロジーを積極的に取り入れることで、新しい農業の形を模索しています。
そんな取り組みを進める中で、このたび2025年度のインターン生募集を開始しました。
今回は、なぜ、農業とテクノロジーの融合にこだわり、どうして若い世代の力を求めているのか、その背景やストーリーを少し詳しくお伝えします。
「持続可能な農業」はなぜ必要なのか?
Metagri研究所が農業支援事業に取り組む理由は、ごくシンプルです。
日本の農業は今、高齢化や人口減少による担い手不足、海外産との価格競争など、大きな課題を抱えています。「農家がいなくなる」「田畑が荒れ放題になる」といった危機的状況が、地方を中心に現実のものとなりつつあります。
しかし、その一方で、農業にはまだまだ大きなポテンシャルが眠っていると感じています。豊かな土地で育つ作物は日本人の食卓を支え、四季折々の収穫は人々の暮らしに彩りを与えてくれます。「食べる」ことは生きていくうえで欠かせない基本ですし、農業を通して地域コミュニティが活性化する可能性は計り知れません。
「持続可能な農業」を実現するために何ができるのか?
Metagri研究所が出した結論の一つが、最新テクノロジーの力を活用することでした。たとえばweb3や生成AIによって、農業に今までになかった価値を付与し、新しい参加者を呼び込めるのではないか。そんな発想で始まったのが、“Metagri研究所” です。
Metagri研究所が考える「web3」とは?
「web3」という言葉を耳にされた方も多いでしょう。これはブロックチェーン技術を基盤とした、分散型インターネットの新しい概念を指します。個人やコミュニティが主導してプロジェクトを運営・参加できる仕組みは、まさに農業と親和性が高いのではないかと感じています。
農業には、土地を耕して作物を育てる“生産活動”だけでなく、そこに人や企業がお金を投じたり、地域の活性化に向けて連携したりする“コミュニティ活動”の側面があります。ブロックチェーン上で農業プロジェクトを運営すれば、透明性ある資金管理や、生産者・消費者・支援者が直接つながる新しい交流の場が生まれるはずです。
たとえば、「選べる柑橘接ぎ木NFT」というサービスを提供しています。
シークワーサーの樹に、希少な柑橘新品種「あすみ」や「あすき」を高接ぎして、オーナーが品種を選択できる仕組みを作り、オーナー権をNFT化。こうすることで、単に「農作物を買う」のではなく、「自分だけのオリジナル柑橘を一緒に育てる」という体験型の農業支援に変わります。これがweb3と農業を組み合わせる醍醐味の一例です。
新しい「農業の楽しみ方」をメタバースで提供
もう一つのキーワードは「メタバース」。私たちはオンラインゲームプラットフォーム「Roblox」上にバーチャル農業空間を構築し、Z世代・α世代の若者たちがオンラインでナスやトマト、お米などを育て、収穫を楽しめる仕組みを作りました。なんだかゲームのようですが、農業の一連のプロセスを擬似体験してもらうことで、「農業って思ったより面白そう」「実際にやってみたい」と思ってもらうきっかけになれば嬉しいと考えています。
2025年2月には、「収穫コンテスト in メタバース」 を開催し、多くの若者がオンライン上で育てた作物の収穫量を競っています。
上位入賞者にはリアルのみかんをお届けするなど、バーチャルと現実を融合する新しい遊び方が好評を得ています。いずれは、このメタバース空間に全国の農家さんが集まり、リアルな畑と連動した“収穫祭”を開催できる日を夢見ています。
「AIスタンプコンテスト」で広がった創造の輪
さらに、Metagri研究所はAI技術を「まずは楽しみながら触れてみよう」という切り口で取り入れています。たとえば、ChatGPTやCopilot、Stable Diffusion、Midjourneyなど多様なツールを用いた「AIスタンプコンテスト」 を開催しました。農業にちなんだ言葉遊びやユーモラスなイラストが集まり、14点以上の作品が誕生しました。
農業とは直接関係のない職業・専門分野の方も多数参加されたことで、「こんな考え方があったのか」 という新鮮な発見がコミュニティ内で続出。これこそが、多様なバックグラウンドを持つ人々が集まるコミュニティの面白さだと感じています。Metagri研究所には、エンジニアやデザイナー、医療や福祉関係者、塾講師など、実に幅広いメンバーが集まっています。だからこそ、常に斬新なアイデアが生まれ、新しい可能性を切り拓いているのです。
2025年のミッション:「農業をもっと身近に、もっと楽しく」
私たちは、2025年のミッションとして「最新テクノロジーの力で、農業をもっと身近に、もっと楽しく」を掲げています。農業は決して古臭い産業ではなく、時代に合わせてアレンジし、誰もが気軽に参加できる形に作り変えていけば、まだまだ大きな可能性があると信じています。
DAOやNFTを活用した農業プロジェクトの運営
メタバース上でのオンライン収穫やイベント企画
AI技術による農業の効率化と高付加価値化
地方創生×web3パッケージの確立
こうしたテーマに真剣に向き合うと同時に、ワクワクするような「遊び心」も忘れずに取り組むのが、Metagri研究所の流儀です。
なぜ若い世代の力が必要なのか?
ここまで読んでくださった方は、「なぜそんなに若い世代を重視しているのか?」と疑問に思われるかもしれません。私たちが若い世代の力を必要としている理由は、大きく分けて2つあります。
デジタルネイティブ世代だからこそ、新技術に柔軟に対応できる
web3や生成AIといった最新テクノロジーは、まだ世の中に浸透しきっていない部分もあります。にもかかわらず、若い世代はSNSやアプリなどのデジタルツールを日常的に使いこなし、新しいトレンドに敏感です。メタバースの世界を抵抗なく受け入れられるのも大きな強みだと感じています。「常識」にとらわれない自由な発想力が、農業に革新をもたらす
農業はどうしても伝統や慣習が強く残っている分野です。しかし、そこに若い世代の柔軟な発想が入ることで、まったく新しいアプローチが生まれる可能性が高まります。失敗を恐れず、面白そうなことに次々チャレンジしていく姿勢こそが、農業をアップデートする原動力になると考えています。
2025年度インターンシップ:募集概要
そこで私たちは、2025年度のインターン生を募集します。高校生・大学生・大学院生(学年不問)を中心に、週3日程度のリモート活動を基本としながら、NFTプロジェクトの運営補助やメタバースイベントの企画, AI関連コンテストの運営など、多彩なタスクを経験していただきます。
活動期間:2025年4月1日(火) ~ 2026年3月31日(火)
活動頻度:週3日程度(リモート中心)
対象:高校生・大学生・大学院生(学年不問)
求める人物像:
新しいことに挑戦したい方
チームでの活動が好きな方
農業やテクノロジーに関心がある方
アイデアを形にすることが好きな方
私たちと一緒に「未来の農業」を創ってみませんか?
インターンといっても、私たちは単なる職業体験で終わらせるつもりはありません。むしろ、「自分のアイデアで農業の現場を変えていく」という、大きなやりがいとチャレンジを体感していただけるはずです。
「農家さんの課題をNFTを使って解決したい」
「メタバース上で日本中の農作物を紹介するオンライン博覧会をやってみたい」
「AI生成のアートで農産物パッケージをデザインしたい」
そんな野心的なアイデアを大歓迎。私たちはインターン生の自由な発想を尊重し、応援します。「農業ってちょっと硬いイメージがある」という人ほど、ぜひこの機会に飛び込んでみてほしいのです。
私たちは、新たな参加者との出会いを心待ちにしています。失敗しても構いません。挑戦する姿勢そのものが、農業界に必要とされるイノベーションの種になると確信しています。
Metagri研究所が目指す未来
最後に、私たちが思い描く「未来の農業」について少しお話しさせてください。遠くの農家さんにアクセスするハードルが下がり、メタバースやブロックチェーンを通して、誰もが自由に農業を体験・支援できる世界。「農業が盛り上がると、食卓も豊かになる」。そんなシンプルな幸せをテクノロジーの力で広げていきたいと考えています。
農業×web3は、まだまだ発展途上の領域。
だからこそ、若い世代の「こうしたらもっと面白くなるんじゃない?」という提案が大きな推進力になるのです。学校やバイト、サークル活動などと両立しながら、自分なりの貢献方法を見つけてほしい。そして、将来「あの時、Metagri研究所でのインターンがきっかけで、農業の可能性を知った」と思い返せるような経験を提供できれば、これ以上の喜びはありません。
私たちと一緒に、農業の概念を大きくアップデートしていきませんか?
皆さまのご参加を、心よりお待ちしています。