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ラーメン経営で年商一億を目指す!「島やん流」で学ぶフランチャイズの成功秘訣

今回は、フランチャイズチェーン(FC)経営の中でも特に注目を集めている「島やん流ラーメン経営」について紹介します。この本は、ただの経営ガイドではありません。実際に成功を収めた戦略が詳しく記されているんです。

実は、私がこの本に惹かれたのは、表紙の「島やん」さんのカリスマ性と、タイトルの直球すぎるメッセージでした。ラーメン経営に特化した内容は、どんなビジネスにも応用可能な洞察に満ちています。


ラーメン業界の安定性:麺業界の優位性

「島やん流」で特に強調されているのは、ラーメン業界の安定性です。経済の波に左右されにくい麺業界は、リーマンショックやコロナ禍のような危機的状況でも比較的安定した業績を維持します。この部分には、日経平均との比較グラフも掲載されており、非常に説得力があります。

カネとヒト:フランチャイズ成功の二大要素

成功するフランチャイズビジネスには、二つの重要な要素があります:金と人。お金の問題は、売上や利益に直結し、市況の変化への追随能力が鍵を握ります。人の問題では、優秀なスタッフの確保と育成が必須です。この本は、これらの要素をどうバランス良く扱うかについて具体的な指南を提供しています。

マニュアルの数値化:成功への具体的アプローチ

興味深いのが、マニュアルの数値化です。例えば、店員の声の大きさをデシベル単位で定義し、83デシベルを最適な大きさとしています。このような細かい指標が、一貫したサービス品質を保証し、成功への道を切り開きます。

作業マニュアルの細かさが生む安定性

みなさん、前回のブログで触れた「島やん流ラーメン経営」の話、覚えていますか?今回は、その続きとして作業マニュアルの重要性について深掘りしていきます。この本には、9時にお店を開けるところから始まる、分単位の作業マニュアルが詳細に記述されています。例えば、店を開けたらすぐに換気扇をつけ、その2分後にタブレットの充電を確認し、さらに1分後には冷蔵庫のスイッチを入れるといった具体的な指示があります。

人的要素の管理:マニュアルで差をつける

このような細かいマニュアルが、人によるばらつきをなくし、店舗品質の一貫性を保つのに重要な役割を果たしています。人の問題は、面業界に限らずどのビジネスにおいても共通の課題です。マニュアルの管理によって、人による変動を最小限に抑えることが、ビジネスの安定性につながります。

成功の4ステップ:知る、分かる、できる、続ける

次に、成功への道を切り開く「知る、分かる、できる、続ける」の4ステップについて考えてみましょう。これらは、外食産業に限らず、どんなビジネスにも適用可能な普遍的な原則です。

  • 知る: まずは情報を収集し、自身の知識として取り入れることが重要です。特に、料理の質に固執するだけではなく、顧客がどのように反応するかを理解することがカギとなります。

  • 分かる: 次に、成功している店の本質を理解し、自店舗との差別化や、競合との逆打ちの重要性を理解することです。

  • できる: 実際にマニュアル通りの作業を行い、できているつもりではなく、実際にできている状態を目指します。

  • 続ける: 最後に、これらのステップを継続し、時代の変化に合わせて自店のオリジナル性を加えていくことが重要です。

店舗運営における継続の重要性

「島やん流」ラーメン経営で特に強調されているのは、この4ステップを継続的に行うことです。繁盛するラーメン店を作るためには、まずは模倣から始め、徐々に自店の特色を加えていくことが重要。ただし、現状維持に留まらず、時代の変化に合わせて進化させていくことが、長期的な成功につながります。

SNSとGoogleマップの重要性

驚くべきことに、著者はSNSとGoogleマップをマーケティングの主要ツールとして推奨しています。SNSでは店員の日常やおすすめレシピの投稿が重要で、顧客の食後の感想にリプライすることでコミュニケーションを深めます。Googleマップでは、営業時間の正確な入力や口コミへの返信が不可欠です。多くの人はラーメン店をホームページで探すよりも、近くのレビューの多い店をGoogleマップで探すことが多いのです。

閉店した店舗のリサーチ:隠れたチャンスの発見

特に興味深いのは、閉店した店舗のリサーチです。著者は、最近閉店した店をTwitterで探し、その原因を分析することを推奨しています。例えば、売り上げ不振やオーナーの高齢化など、閉店の理由によっては、その店舗が買い物に値するかどうかを判断できます。これは、初期費用を抑えると同時に、潜在的な成功店舗を見つけるための良い方法です。

フランチャイズビジネスの普遍的な教訓

この本は、ラーメン店を開業する人だけでなく、どんなビジネスにも適用できる普遍的な教訓を提供しています。たとえば、私が農業ビジネスで農家にマーケティングを提案する際にも、デジタルマーケティングの適用は異なる業態によって大きく変わるということを学びました。
ぜひ一読してみてください。

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。

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