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『ぼくとわたしの電柱合戦』: 東京電力PGの革新的NFTゲームが変える社会貢献とエンターテインメントの未来
書籍「いまNFTでできること(日経BP)」では企業や自治体のNFT活用戦略が多数盛り込まれています。
今回は第5弾として、「インフラ整備におけるNFT活用戦略」を深掘りしていきます。
今回紹介するのは東京電力パワーグリッド(PG)が提供する「電力インフラ」を題材にしたNFTゲーム『ピクトレ –ぼくとわたしの電柱合戦』です。
まずは、2024年4月13日より群馬県前橋市にて実証実験を実施予定です。
東京電力PGが提供するこのPlay to Earnを交えたweb3ゲームは、地域社会に新たな価値をもたらす可能性のあるプロジェクトです。今回はそんな新たな取り組みについて紹介していきます。
ゲームのコンセプト
このゲームでは、プレーヤーは近隣の電柱を撮影し、それを集めて陣取り合戦を楽しめます。東京電力のエリアには約600万本の電柱があり、これらの電柱を撮影することで、メンテナンス情報の収集にも貢献します。
このNFTゲームは、電柱の維持管理に関する情報を集めることにより、東京電力PGのインフラ管理に大きな助けとなります。ユーザーが楽しみながら撮影した写真は、メンテナンスの意思決定に役立てられ、コスト削減にも寄与する可能性があります。
企業の経済的メリット
このプロジェクトは、東京電力PGにとって数十億円かかっているメンテナンス費用の一部を削済する可能性がます。仮に、10%のコスト削減が実現すれば、数億円の経済的利益が得られ、ユーザーに還元するモデルも実現可能です。
当プロジェクトが成功すれば、道路やマンホールなどその他のインフラへも応用可能です。2024年春のプロジェクト開始が非常に注目されています。
2024年4月より実証実験予定
2024年4月13日(土)から6月29日(土)にかけて、前橋市内でエリアを変えながら実施予定です。各シーズンではそのシーズンの対象エリアの電力アセット(電柱・マンホール・ハンドホール)を対象に「電柱撮影チームバトルゲーム」を行います。
プレイ内容に応じてAmazonギフト券や暗号資産DEAPcoin(DEP)などの報酬を獲得することができます。
東京電力グループによる過去のNFTプロジェクト
昨年、東京電力グループはHEXAプラットフォームを使用して、電柱と鉄塔のNFTを販売しました。
これらは鉄塔と電柱ファンに向けたエネルギー発行の実績として、NFT市場に新たな動きを見せています。
まとめ
『ピクトレ –ぼくとわたしの電柱合戦』は、単なるゲームを超えて、エンターテインメントと社会貢献の融合を示しています。電柱や鉄塔に新たな価値を創造し、社会貢献とエンターテインメントの新たな可能性が大きいです。ゲームを通じて、これまで日常ではあまり意識されなかった電力インフラへの関心を高めることが期待されています。
新しいタイプのweb3ゲームとして、私たちの周囲にある電力インフラへの新たな視点を提供し、東京電力PGとしてはその管理と維持におけるアプローチを探求しています。このようなプロジェクトが、インフラ管理とNFTの組み合わせにおける新たな可能性を示し、私たちの日常生活に新たな影響を与えることでしょう。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます。