肩関節可動域制限と制限因子について Part②
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
379日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
肩関節可動域制限の制限因子で悩む人
「肩関節の可動域を何となく測定している…。制限方向にバラつきがあった場合にその関連をどう考えたらいいかわからない…。腱板断裂術後の装具除去後に考えるべきことは??…。」
こういった疑問にお答えします。
★はじめに
前回のブログでは肩関節の制限因子を考えようシリーズのPart①で「肩関節拘縮について」や「凍結肩の関節動態」についてお伝えしました。
今回は健常人の屈曲や外転の際の関節窩と骨頭の接触面からそれぞれの関節運動にどのような特徴があるかを考えていきたいと思います。
臨床の中で肩関節全方向に制限を呈する方、リハビリ展開によって改善が得られ制限の残る方向にバラつきがある方など様々な患者様がいます。
また腱板断裂術後の装具固定によって予測される制限をどのように考えていけばいいかなど、効率的に制限因子に介入していくための参考になると思いますので是非最後までお読み下さい。
★健常人の肩関節動態
前回のブログと同様に以下の論文のご紹介をしていきます。
「佐原亘,三次元動態解析からみた凍結肩,整・労外 64:1639-1646,2021」
健常人15例15肩(年齢20〜39歳、平均27.7歳)の動態解析をされ、上腕骨頭に対する関節窩の位置を解析することで接触域の変化を知るために屈曲、肩甲骨面挙上(冠状面前方30°)、外転の3つの挙上動作を解析されています。
屈曲では関節窩は骨頭の前方のみの接触
外転では骨頭の前方から後方へ大きく移動(最大挙上位では結節間溝付近に到達)
関節包靭帯の付着部間の距離
屈曲:SGHL(上関節上腕靭帯)、MGHL(中関節上腕靭帯)、AIGHL(前下関節上腕靭帯)のいずれも最も短い
外転:いずれも最も長い
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