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『なぜ?』を使えば臨床は変わる! 〜原因追求に必要な思考法〜

本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!
342日目を担当する理学療法士のシミーです。

私の記事では、臨床10年の経験をもとに、患者様のことをどのような視点で考えていくのかということをメインにまとめています。How towよりも、考えるという視点が多めの内容になっております。私自身が臨床で理解できなかった経験からどのように考えていけば解決の糸口が見えてくるのかということをお伝えしていきます!興味がある方は是非最後まで読んでください。

本日は、臨床における原因追求のための思考をどのように進めていくのかについてお伝えしていきます。

はじめに

皆さんは原因追求は得意ですか?

私はとても苦手でした💦学生時代にレポートが苦手で統合と解釈を完成させることができた経験はありませんでした。これだ!という原因を出せたこともありませんでした。症例報告でも指導していただいたバイザーから「原因はなんですか?」と質問を受けても適切に答えることができずに沈黙してしまった苦い経験があります。

臨床に出てからも、原因追求ができているのかどうかがハッキリせずに、悶々とした臨床を送っていました。

そんな中で、「なぜ?」と問いかけができるようになってから、まとまらなかった思考が徐々に整理されてきました。

臨床では実際に患者様に触れるため、手技やそのための技術は非常に重要です。セラピストの体を介して患者様に影響を与えていくことになるからです。これは言い換えると『手段』になります。

そして、『手段』は無数に存在しています。無数に存在している『手段』の中から適切なものを選択し、患者様に提供することがセラピストの強みと考えています。

持っている手段(手技や技術)を最大限に提供するために、問題(課題)の原因を明確にしておかなければなりません。昔の私はここの思考の部分が非常に苦手で、深めることができていませんでした。

この適切な選択をする過程が原因追求となります。

問題に対してアプローチするまでの過程

余談ですが、この流れは世の中にたくさん存在しています。
問題に対して適切な手段を選択するような職業はセラピストだけではありません。医師、ファイナンシャルプランナー、パーソナルジムのトレーナー、注文住宅の販売、美容師など一見すると違う業界の職種ですが、取り扱っている問題の違いで、本質は変わりません。

このように一見無関係なものの間になんらかの共通点を見つけて結びつける思考法をアナロジー(類推)と言います。


『なぜ?』を使うためには疑え

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