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姿勢制御における小脳の役割
おはようございます🌞
本日も臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!
390日目を担当する、理学療法士のシミーです!
私の記事では、臨床10年の経験をもとに、患者様のことをどのような視点で考えていくのかということをメインにお伝えしています。How towよりも、“考える”という部分にフォーカスした内容になっております。私自身が臨床で理解できなかった経験からどのように考えていけば解決の糸口が見えてくるのかということをお伝えしていきます!興味がある方は是非最後まで読んでください。
本日のテーマは『小脳』です!
皆さんは「小脳」と聞いて何をイメージしますか?小脳の役割は多く、小さい脳と書きますが担っている機能は全く小さくないのです。たくさんの役割を持っている小脳ですが、その中でも「姿勢制御」の中ではどのような役割を担っているのかということにフォーカスしてまとめていきます。
そして姿勢制御が何のために存在するかというと、目的とする課題を効率的に遂行するため出るということです。
まずは、「姿勢制御」という抽象的な言葉を定義しておきます。
姿勢制御とは、
安定性と定位という二重目標に関して空間中の身体位置を制御することが含まれる
この中で重要であるのは「安定性」と「定位」です。そこも明確にしていきましょう。
姿勢定位とは、
運動課題に関与する複数の体節間同士の関係及び身体と環境との間の関係を適切にする能力
姿勢安定性とは、
身体質量中心(COM)を支持基底面(BOS)に対して制御する能力である.
バラバラになりましたが、姿勢制御には外見的に課題に適した状態をとる姿勢定位と、身体質量中心(以下COM)を支持基底面(以下BOS)に対して制御する(逸脱しないようにする)姿勢安定性という2つの要素があるということです。これはどちらか欠けても姿勢制御が成り立たないということです。
課題に適応した定位であってもBOSの中にCOMが位置していない、逆にBOS内にCOMが位置していても課題に適した定位ではないと姿勢制御できていないということです。
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姿勢定位についてわかりにくいため詳しく説明すると、「座って本を読む」という課題で、頭と視線を安定させて読んでいる対象物の方向に固定するということが必要になるのですが、これが姿勢定位です。頭部と視線(眼球の位置)というものを課題(本を読む)のために適切な位置関係をとるということです。
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○姿勢制御に影響を及ぼす小脳
結論から言いますと、小脳は姿勢制御の中の安定性を担う役割があります。
安定性の中でも、「反応的バランス制御」で必要となります。
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