拘縮肩における夜間痛について考える
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
417日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
拘縮肩による可動域制限やその他の症状で悩む人。
「夜間痛が強い患者様に対しての対応に悩む…。そもそもなんで夜間痛が起こるの??…。夜間痛ってリハビリで対応できるの??…。」
こういった疑問にお答えします。
★はじめに
拘縮肩の患者様の主訴において、安静時痛、運動時痛、可動域制限と並んで夜間痛を訴えることは多くありませんか?
安静時痛や運動時痛、可動域制限は来院されたタイミングで症状があり、その場で治療を施行し症状の変化の有無を知ることができ、評価と治療が適切であったかの判断が容易になります。
一方で、夜間痛は来院されたタイミングで疼痛が発生するわけではなく、リハビリ後に疼痛の有無の変化を出せないので反応がわかりにくいです。
しかしながら臨床では拘縮肩とともに夜間痛をもつ患者様が多いのも事実ですので、今回は夜間痛について考えていきたいと思います。
★拘縮肩で意外と多い夜間痛
拘縮肩の患者様で、様々な症状を有する中、最も辛い症状の一つに夜間痛を訴える患者様は比較的に多いように思います。
屈曲・外転90°以下の可動域制限があっても代償的手段で日常生活を送れても、夜間痛だけは我慢できなくて、2時間に1回は目が覚める、どのポジションでも疼痛が誘発されるので止むを得ず座ったままで寝るなど、夜間痛は代償が困難で主訴の優先度が高いことも理解できます。
初回評価で、仮に肩関節可動域が屈曲60°(30°)、外転50°(25°)、伸展10°(0°)、内転0°(-0°)、上肢下垂位での外旋5°、内旋10°、全方向での運動時痛と安静時痛はないものの夜間痛を認めるといった患者様を目の前にした時に、過去の自分は可動域制限と運動時痛の改善を優先的に治療していました。
振り返ってみると、主訴で日常生活において夜間痛が困っていると患者様が訴えていても、その瞬間においては疼痛があるわけではなく、目の前で著明な可動域制限を目の当たりにすると本能的に可動域制限を解消しないといけないという思考に至っていたのだと思います。
何より、夜間痛自体の理解が乏しかったのが大きな理由です。
そもそも、夜間痛って安静時痛とは別なのか?
なぜ夜間痛って起こるのか?
この辺りがわからず、夜になると日中と違って外的な刺激がなく肩の疼痛に意識が向くからと片付けていました。
夜間痛自体なぜ起こるのか?
ここを理解できると拘縮肩の患者様への思考プロセスと介入の糸口が見えてきます。
★夜間痛について
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