トイレ動作に必要なバランス能力とは?
臨床BATONにお越しいただきありがとうございます!
第420日目を担当する、理学療法士のシミーです。
今回のテーマは前回に引き続き、『トイレ動作』についてさらに掘り下げていきます。
トイレ動作を獲得するために必要なバランス能力がどのようなものかを具体的に整理していきます!
前回の記事は下記のリンクになっていますので気になる方は覗いてみてください。
私の記事では、臨床11年の経験をもとに、患者様のことをどのような視点で考えていくのかということをメインにお伝えしています。How toよりも、“考える”という部分にフォーカスした内容になっております。私自身が臨床で理解できなかった経験からどのように考えていけば解決の糸口が見えてくるのかということをお伝えしていきます!興味がある方は是非最後まで読んでください。
はじめに
ADLの中でもトイレ動作は頻度も多く、人が生きていく上で大切な排泄という行為に当たる部分です。簡単にいうと、生きていく上で不可欠な行為です。また、一人でできるか介助がいるかによって、本人の自尊心にも関わってくる部分になるため、自立できるようになることはリハビリテーションを進めていく上で非常に重要となります。
トイレ動作の整理
「リビングからトイレに行く」という行為を分解してみると以下のようになります。
整理していく中で、どの要素がどの要素に関連(影響を与えている)しているかを押さえておきましょう。
私たちが直接アプローチする部分は一番左側の「運動」の項目になります。
当然、バランス能力も運動の項目に当てはまる要素となります。
トイレ動作に必要なバランス能力
今回もトイレ動作の中で、『下衣の上げ下げ』について整理していきます。
まずは、バランスについて定義しておきましょう。
バランスとは、
バランスというのはCOM をBOSに対して制御する能力のことです。
トイレ動作(下衣の上げ下げ)の中でバランスが必要な場面を抜き出してみます。
最初に重要なポイントを挙げておきましょう。
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