褥瘡について
皆さんおはようございます(^-^)☀
最近4月に転職し地域包括ケア病棟に勤務していましたが、9月から回復期に異動になり少し焦っている(まさかこんなに早く異動があるとは思っていなかったので💦)臨床BATON244日目を担当します、ジュニアこと吉岡勇貴です。
★はじめに
褥瘡と聞くとリハビリとあまり関係性が少ない印象はないですか?僕自身褥瘡の部位に注意はしていましたが、ポジショニングをしっかりしておけばある程度の予防や治癒に繋がることが可能ではないかと考えていました。リハビリで出来ることは少ないと考えていました。
ポジショニングに関しても骨の突出した部分にクッション等でどうすれば圧がかからないようになるかを実施していました。臨床ではポジショニングをして終了となっている事が多いです。そのポジショニングがどうなのかの結果や再評価していなかったです。
褥瘡に対してリハビリではポジショニングさえ気を付けていれば良いと考えていました。しかし、リハビリで介入している際にも起居動作や移乗動作、ベッド上での機能訓練中などあらゆる場面で褥瘡について考えていく必要性を感じています。
関節可動域訓練にしても体位を考慮しながら、どのように動かせば一部分に強い圧や剪断力をうまないかなどを考えていくことがセラピストに出来ることではないかと考えています。
また、褥瘡の発生過程や治癒過程もしっかり把握しておく事でリハビリでの注意点を考察することが出来ます。
そして、褥瘡では2時間毎の体位変換が必要だと言われています。
しかし、体位変換を行っても褥瘡の形成が起こる事が、臨床では多々あります。
その時に考えていたのは体位変換が上手く出来ていない・ポジショニングがダメなどの部分ばかりに着目してしまっていました。
他の因子として栄養・皮膚の状態・環境など色んな因子が考えられます。
僕自身褥瘡に関して深く考えずにポジショニングをする事で徐々に治癒するのを待つだけだと安易な考え方をしていた時期があったように思います。
だからこそ、今回は褥瘡について一つでも多くの事を知って頂けるきっかけになればと考えています。
★褥瘡とは
定義
『身体に加わった外力は骨と皮膚表層の間の軟部組織の血流を低下、あるいは停止させる。この状況が一定時間持続されると組織は不可逆的な阻血性障害に陥り褥瘡となる』
真田 弘美:高齢者における褥瘡の評価と治療.日本老年医学会雑誌.
43巻2号.2006:3
★褥瘡の原因
圧迫×時間が褥瘡では重要だと考えていました。しかし、現在では『応力×時間×頻度』で考えるのが一般的となってきています。ここでいう応力とは圧縮力、剪断力、引っ張り力であり、複雑に複合して組織内の血流不全状態を引き起こします。
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