肉離れについて 〜筋の形態的特徴から考えるストレッチ〜
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
318日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
肉離れについての対処法、プロトコールがよくわからない人
「肉離れ後ってストレッチはしていいの?…。どんなストレッチが必要?…。
こういった疑問にお答えします。
★はじめに
肉離れはスポーツ障害で遭遇する機会が多く、再発の高い疾患です。
直接的に臨床で関わることは少ないかもしれませんが、別のメインの疾患でリハビリを担当した際に、既往歴として肉離れがあったり、競技復帰していく際に肉離れを考慮して進めていくことが必要となるケースもあります。
前回は肉離れについて、なぜハムストリングス、とりわけ大腿二頭筋で発生頻度が高いのかを筋の形態的特徴からお伝えしました。
今回は肉離れの病態や発生メカニズムを知った上で、「筋の形態的特徴」からどのようにストレッチを進めていけばよいかを理解していけたらと思います。
★肉離れとは
結論から言うと肉離れに対してストレッチは必要です。
しかし、どのようなストレッチをしていけばよいのかを考える前提として必要なのが肉離れを起こす筋の形態的特徴の理解です。
前回のおさらいになりますが、まずは肉離れとは何かというところから振り返って行きます。
「筋肉が伸ばされながら収縮すると、筋力に負けて部分断裂を生じる」
(日本整形外科学会)
「自家筋力または介達外力によるものを含め、抵抗下に筋力が過伸展されて発症するもの」 (国立スポーツ科学センタースポーツ医学研究所 奥脇 透)
「運動中に筋線維が過伸展となり、痛みを生じる。急激な強い筋収縮を行うことで筋線維を損傷」
(PTジャーナル)
上記で示されている定義からは言葉は多少違いますがどれも同じような内容です。
まとめると、筋肉が伸ばされながら収縮した時に損傷する。つまり遠心性収縮で発生する。
筋肉を他動的にただ引っ張っただけでは肉離れは起こらないということです。
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