臨床実習〜バイザーを経験して想うこと〜
皆さんこんにちは😄♫♬
臨床BATON 353日目を担当します、訪問リハビリでスーパーSTを目指すyuccoです。
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#臨床BATONスーパーST
今回は、「臨床実習」についてバイザーを経験した目線から想うことをお伝えできたらと思います。
今は3ヶ月前から訪問リハビリでの仕事をしており、学生さんを担当することはありませんが、以前は1年に4人ほど学生さんを担当させていただきました。
とても有意義な時間で感謝しています。
《初めてのバイザー》
初めてバイザーを経験したのは、4年ほどST臨床を経験してからだったと思います。STとして1人前に臨床ができている自信もなく、学生さんが来るということは学生さんに教えるイメージだったのでとても不安だったことを思い出します。
患者さんにとっても学生さんにとっても貴重な時間なのに、自分の技術や知識に自信がなく、患者さまにも学生さんにも申し訳ない気持ちでいっぱいででした。
そんな気持ちの中、学生さんの学びになるように、患者さんがよくなるように試行錯誤していた毎日だったと思います。
《大事にしていたこと》
バイザーをしていて一番大事にしていたことは、言語聴覚士って良い仕事だな、言語聴覚士になりたいなとワクワクしてもらいたいと想っていました。
だからこそ、患者さんと話す時間、触れる時間をできるだけ長くしたいと思っていたし、患者さんの人生に関わらせてもらうことへの感謝や敬意と同時に学生さんの人生に関わらせてもらうことへの感謝と敬意をもって接していました。
患者さんから学び、患者さんがどうやったら少しでも良くなるかを必死で考えてチャレンジする時間が実習の時間です。
答えは教科書にあるのではなく、バイザーが持っているわけでもなく、学校の先生が教えてくれるのではなく、患者さんが教えてくださいます。
バイザーと一緒に考えるためのツールとして、レポートや実習日誌があります。
上記の前向きな気持ちにさせてもらえたのも、実習とは何か?バイザーの役目とは何かを気づかせてもらえたのは、脳外臨床研究会会長の山本先生の「後輩育成指導セミナー」での学びから、思考が変わり、行動が変わったなと感じます。
そして、以下バイザーにとっても、とても貴重な学びの時間であることにも気づかせてもらえました!
《バイザーにとっても学びの時間》
実習というと、学生さんが頑張るイメージですが、バイザーにとってもとても学びの多い時間でした。
学生さんに伝えた!ではなく、伝わるまで伝える工夫をします。
これは患者さんに伝えることと同じです。
学生さんが理解できるように伝えなければ、患者さんにだって伝わりません。
そのやりとり、ディスカッションの中で、バイザーの知識はより整理され、一日一日の臨床を深く振り返ることができます。
なんとなく臨床をやっていては、目的も説明できないし、変化も出せません。
毎日1ミリでも良くなる、前へ進むためにどうするか!?
ここを学生さんともたくさんディスカッションします。
普段の臨床の中で、どうしてもセラピストが患者さんを導いていく関係の中で、セラピストが教える側になり、患者さんが教わる側みたいな関係性ができてしまうのですが、学生さんが入ると人生の大先輩である患者さんは学生さんを導こうとかアドバイスをくださることも多くとてもいきいきとされることが多いです。
これを読んでくださっている実習を控えている、もしくは実習中の学生さん!
臨床実習は基本的に実習時間(出席日数)をクリアしていれば落ちることはありません。
是非、明るく元気に患者さんがどうしたら良くなるかをバイザーとたくさんディスカッションして、たくさんチャレンジして、たくさん失敗して、たくさん学んでたくさん患者さんを笑顔にして実習を過ごしてください!
これを読んでくださっているバイザーをしているセラピストさん!
臨床実習の目的は、仕事の知識や技術を教えることではないと想っています。
もちろん知識や技術もみてもらうのだけど、一番は言語聴覚士、セラピストという仕事の面白さややりがいを魅せることだと想っています。
この仕事を頑張りたい、もっと患者さんを良くしたいと想ってもらえれば、自然と患者さんのための勉強も技術も磨いていけます。
また学生さんと関わる機会があることを楽しみにしています!
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