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記憶障害の深掘り:記憶のプロセス

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…

「記憶のプロセス」について説明します。

脳の記憶はどこでする?

脳は「前頭葉/頭頂葉/側頭葉/後頭葉/小脳」から構成されています。

手足の機能、耳の機能、目の機能、感情の機能、計算の機能、味の機能など、脳の中でもそれぞれの部位によって役割が違います。

数多くの役割の中で、記憶を司る脳の部位は『前頭葉/側頭葉/海馬』が中心に行っています。

※ ただ、脳の機能は部分的なものではなく、神経同士の連携で成り立っているので、上記の3点だけが記憶を司っている訳ではありません。

◯ 前頭葉では…
情報を一時的に保持したり、意識的に操作することできる記憶(ワーキングメモリー)を司る場所

◯ 側頭葉では…
事実と出来事の長期記憶を生成し、貯蔵する場所

◯ 海馬では…
新しい学習に関連しており、言葉の意味など学習して得た記憶を覚えたり、「いつ、どこで、何をしたか」という個人的な大家にゃ出来事の記憶(思い出)をおべる場所

ここを踏まえて、自分がどこの記憶が弱いのかを考えると、訓練方法や代償手段が変わってきます。

記憶のプロセス

記憶の過程は…

記銘:入力情報を脳内で処理できる形に符号化する

保持:貯蔵する

想起:再生する

の3つの過程を経て、記憶は構築されていきます。

では、どのようにこの過程が進むのか、「雪を見た」を例に説明します。

記銘:目で見る

目で見た情報は『後頭葉』と呼ばれる脳の中でも後ろ側に位置する領域に入力されて、視覚的な情報として処理されます。

後頭葉から脳の様々な領域に伝達されて、見たものが「何なのか?」「どこにあった?」など、意味のある情報へと処理されます。

この処理された情報が『海馬』に送られます。

例) 織田信長という人物を覚える
・顔写真を見る
・教科書の織田信長という文字を見る

記名→保持:記憶としてインプット

海馬に送られた情報は様々な情報がリンクして保持されます。

最終的に、情報は皮質と呼ばれる脳の外側の部分に保存されます。

例) 漢字を覚える
・空間:教科書の右隅に写真が載ってる
・知識: 戦国の三英傑の一人
・感情:ドラマで小栗旬が演じていてカッコよかった
・名前:写真と名前が一致

保持→想起:必要な時に思い出す

保持された後、名前を聞くと前頭葉(脳の前側の領域)が織田信長についての知識や経験したこと、感情などの情報を検索します。

前頭葉から情報を受け取った脳の様々な部位が、織田信長に関する記憶を思い出します。

例) テストの問題で出題される
・保持された中で思い出していく

上記が記憶のプロセスになります。

脳の部位でそれぞれ記憶する情報は異なり、その部位ごとに記憶への問題も変わります。

例えば、視覚的な情報の記憶に障害を起こすと、織田信長と豊臣秀吉の顔の区別がつかなくなる、前頭葉が障害を受けると織田信長の情報を引き出せなくなる、など、それぞれに違った問題が生じます。

おわりに

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