運動失調の分類:脊髄性運動失調
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「脊髄性運動失調の症状」を簡単にお伝えします。
原因
脊髄性運動失調は「脊髄後索-内側毛帯系」の障害による深部感覚障害によって生じます。
※ 脊髄腫瘍/変形性頚椎症/脊髄空洞症/多発性硬化症/末梢神経系疾患など
症状
静止時or運動時ともに動揺が起こるのが特徴で、特に歌詞の運動失調が出現しやすいです。
運動失調を視覚の代償により制御することが多いため、閉眼時に動揺が増強することが多く見られます。
また、バランスを崩す方向がランダムなことも特徴です。
※これらが前庭性運動失調とは異なる点
下肢の特徴
歩行では、深部感覚障害のためにどれくらい足を上げればいいのかの適切な判断ができない為、膝を必要以上に高く上げ、前に放り出すようにパタンパタンと歩くのが特徴です。
上肢の特徴
深部感覚障害が出現すると、一定の筋力が保持できずに手で持っているものを落としたり、手指伸展位のまま上肢回内位での前方挙上をさせると、閉眼時には姿勢を保持することができていても、併願すると手指がバラバラ下に動くアテトーゼ様不随運動を出現することがあります。
また、指-鼻試験では閉眼すると目標からさまざまな方向にランダムにずれたり、小脳失調のように測定過大になるのに対して異なります。
※ 書字では字の大きさ、間隔、場所などがバラバラであることが多いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?