運動失調の分類:大脳性運動失調
お疲れ様です。セラピストのはらリハです。
本日は…
「大脳性運動失調の症状」を簡単に説明します。
はじめに
一般的に大脳半球の障害により起こる運動失調です。
運動失調は、小脳性と似ており、障害側と反対側の身体に出現し、大脳-小脳機能不全によるものと考えられています。
ここでは、前頭葉性運動失調と頭頂葉性運動失調で考えていきましょう。
前頭葉性運動失調
この失調に関する経路としては、前提神経の損傷や前頭橋路障害などが挙げられますが、発生機序については明らかになっていません。
症状としては…
運動麻痺には至らず、筋力も十分に保たれているにも関わらず、立位ではワイドベースで体幹には動揺がみられ、後方へ転倒しやすい特徴があります。
また、歩行時にもワイドベースが観察され、歩幅の小さい不安定な歩行が観察されます。
※ 両側障害でなければ、失調は障害側と反対側に認める場合が多い
頭頂性運動失調
この失調に関する経路は、頭頂葉の病変による5野との投射神経繊維が損傷されることで起こることが多いと報告があり、これは2つのタイプが存在しています。
感覚性運動失調
位置覚の感覚障害で起こる運動失調
pseudocerebellar Ataxia
運動麻痺や他覚的な感覚障害がなく、小脳性運動失調との区別が難しいタイプ
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