反張膝を読み解く『Back kneeとは⁇』
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
『Back knee(反張膝)とは何なのか⁇』について説明します。
反張膝とは??
反張膝とは…
「立脚期(歩くときに片足で支持する場面)に膝関節が過度に伸び切ってしまう現象」
を言います。
膝関節が過度に伸び切ると、膝の関節が骨と靭帯で強制的に固定(骨性支持)が生じます。
これが起きると膝の役割である…
☑︎ 衝撃吸収
☑︎ 重心の前方への移動
の制限に繋がり、歩行障害に繋がります。
他にも…
歩行機能の低下はもちろん、膝関節ではなく、他の関節に影響を与えることが多いです。
では、なぜ反張膝が起きてしまうのでしょうか??
反張膝の原因
大きく分けて2つに分ける事ができます。
○ 高緊張型
下腿三頭筋の高緊張(痙性麻痺)の影響から、足関節底屈位(尖足)となり、膝関節のコントロールが効かなくなる。
例えば…
☑︎ 大腿四頭筋の強すぎる収縮
☑︎ ふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が過剰に力が入る痙性麻痺
☑︎ 足首の可動域に制限が掛かる拘縮
☑︎ 荷重に対する不安感による過剰な筋緊張の増大
○ 低緊張型
下部体幹/股関節/膝関節/足関節周囲筋の低緊張or出力低下に伴い、膝折れを起こさない為に、膝関節を過度に伸展させ、ロッキング(骨性支持)させる。
例えば…
☑︎ 大腿四頭筋の弛緩性麻痺や、著しい筋力低下に伴う機能不全
☑︎ 大殿筋の機能不全に伴う骨盤前傾や後方回旋
Back kneeの改善
このように、原因を2つに分けることが出来ますが、脳卒中後遺症の方は、『低緊張型』が根本的な問題の方が多いです。
なぜかというと…
高緊張型の場合、脚が思うように動かない(力が入りにくい)為、力の入りやすい筋肉を過度に使ってしまいます。
その結果、筋肉の緊張が上がってしまう痙性麻痺が出現します。
低緊張型は、支える為の必要な関節や筋肉が働かないことで、反張膝と呼ばれる現象が起きます。
つまり、本来支える為に必要な身体の動かし方が出来ない結果、代償として、痙性麻痺が出現したり、反張膝と呼ばれる「筋肉ではなく骨と靭帯でロックした支持」が起きると考えられます。
なので、リハビリしなくてはいけないのは…
『本来の支える為に必要な筋肉を鍛えるor動かせる状態を作り、身体の使い方を覚える』
ことが必須です。
終わりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
はらリハでは、自費リハビリを受けたいが、金銭的に難しい方に向けて、有料の自主トレメニューを販売しています。
そもそもの話をすると脳卒中後遺症の根本的な問題を解決するためには筋肉トレーニングだけでは不十分です。
なぜなら…
根本的な問題は『脳』にあるからです。
脳の問題を解決するには「脳と手足を繋ぐ神経」を回復させる必要があり、そのためには「脳の可塑性」が重要になります。
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