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注意障害[注意障害って何??]

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
「注意障害:注意障害とは??」について解説します。

※ 引用、参考書籍


はじめに

 皆さんのイメージする「注意障害」はどのようなものでしょうか?

 「おっちょこちょういな感じ?」
 「忘れっぽい?」
 「仕事で失敗することが多い?」

 など、いまいち理解している方も多いと思います。

 この症状は「目に見えない障害」のため、理解されるのも、理解するのも難しく、当事者、ご家族ともに悩むことが多い症状の1つです。

 目に見えない症状である「注意障害」に対して、「注意障害とは?」の疑問を解決するための記事となっています。

 ご興味ある方は、ぜひ、ご参照ください。

注意とは?

 注意機能とは「外界(全ての環境)から得られる多くの情報に対して特定の情報に意識を集中させたり、選択したり、必要に応じて切り替える能力」を言います。

 詳しく機能を分けると…

 1)持続性
 2)分配性
 3)転換性
 4)転換性

 この4つの種類に分けられます。

1)持続性の注意:持続的に集中する機能
2)分配性の注意:2つ以上のことを同時に処理する機能
3)選択性の注意:必要な情報だけを特定し選択する機能
4)転換性の注意:注意を向けた対象から別の対象に注意を切り替える機能

4つの注意機能

 それぞれ、詳しく解説します。

1)持続性の注意

 持続性注意とは、1つの作業に対して持続的に集中し続ける機能です。

 この機能に障害を来すと…

☑︎ 少しの音、人が通ると気が逸れてしまい集中できない
☑︎ 飽きっぽく、途中で作業を投げ出しやすい
☑︎ 疲れやすく、覚醒が低下しやすい

 など、

 作業を続ける力が乏しく、集中力が持続が難しく、途中で中断しやすかったり、簡単なミスが多くなることが散見されます。 

2)分配性の注意

 分配性注意とは、2つ以上のことを同時に注意しながら作業を遂行する機能です。

 この機能に障害を来すと…

☑︎ 料理中に火の管理をしながら食材の処理ができない
☑︎ 電話をしながら作業ができない
☑︎ 2人以上と話をすると会話が頭に入ってこない

 など、

 複数同時に作業を行うことができない状態になります。

3)選択性の注意

 選択性注意とは、多くの情報の中から必要な情報を選択する機能です。

 この機能に障害を来すと…

☑︎ スーパーの買い物中に必要な商品が見つけられない
☑︎ 物音が気になり、課題を効率的にこなせない
☑︎ 優先順位を考えられず、目についたものに取り組んでしまう

 など、

 必要な情報を選択できず、いつまで経っても作業が終わらない状態になります。

4)転換性の注意

 転換性注意とは、注意を向けた対象から別の対象に注意を切り替える機能です。

 この機能に障害を来すと…

☑︎ 作業中に電話がなっても気づけない
☑︎ 時間通りに準備ができない
☑︎ 同じ作業を必要以上に繰り返し行う

 など、

 必要な場面に対して、注意を向ける対象を変えることができない状態です。

 運転を例に考えてみると…

運転から考える注意機能

1)持続性注意のエラー
☑︎ 車線をはみ出ないように持続的にハンドル操作
→ 何度も車線をはみ出してしまう
☑︎ 法定速度をキープし続ける
→ 速度を一定に保てない

2)分配性注意のエラー
☑︎ 横断歩道を見ながら信号を確認
→ 無意識に信号無視、歩行者の確認不足
☑︎ 対向車線を見ながら右折
→ 対向車を確認せず右折、右折するタイミングを判断できない

3)選択性注意
☑︎ 歩行者を優先した運転
→ 歩行者を優先しない運転
☑︎ 交通ルールに従った対向車の対応
→ 一方通行での逆走、優先道路を無視する

4)転換性注意
☑︎ 救急車が後ろから来た時の対応
→ 気付けても片方に寄ったり、停止ができない

 注意障害では、このような問題が出現する可能性があります。

まとめ

 注意機能とは…

☑︎ 持続的に
☑︎ 2つ以上の情報を
☑︎ 必要なものだけを選択し
☑︎ 時には切り替えができる

 ことを「注意機能」と言い、この機能に障害を置くことを「注意障害」と呼びます。 







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