脳卒中後遺症に対する動作分析:伊藤克治先生のお話(自己解釈)
お疲れ様です。はらリハです。
セラピスト向けの投稿です。
本日は…
「上肢治療における動作分析の考え方」を題名にお話ししたいと思います!
上肢の介入時の優先順位の考え方
「重力ライン」を原則的に考える。
そもそも、評価を行う上でまず必要になるのが「正常動作の構成要素」の理解であり、その構成要素の中で、患者様が「可能な部分/苦手な部分/できない部分」を観察/視診/反応など、評価することで仮説検証の作業ができます。
例えば、リーチアウトをする中で…
□ 最初の30°までは肩甲骨内転下制でセットされる
□ 肩甲上腕リズム
など、
その時、リーチアウトを骨盤から考えた時は、
骨盤がuprightになるために必要なコンポーネントは何か、
脊柱が伸展し肩甲骨が内転、下制が起きるのか、
force coupleとして安定性は確保できているか、
構成要素のうち、何が足りないのかを見ていく必要がある。
その時、全てを見るのは難しいので、
□ 骨盤のエリア
□ 胸郭のエリア
□ 肩甲骨のエリア
□ 頸部のエリア
を座位のリーチの中で分けて、影響している要素/それぞれがどのような関係性を持っているのかを見ていくこと、治療ターゲットが定まりやすい。
上肢の治療を考える上で、動作を分析する上では肩関節の方向付け/肘関節の距離/前腕手関節の構え/手指の操作を見ることも必要だが、まずは、上記の4つのパートに分けて見ていき、それぞれの個別性が判断しやすくい。
例えば、
□ 左右差が強いケース
□ 重力ラインより後方に移動している
□ その崩れに対してどこが活動していない、またはどこで代償しているのか
ここで見えた部分が、
→重力ラインより後方に移動に対して、肩甲骨挙上、外転に対して、脊柱伸展から肩甲骨下制、内転に必要なコンポーネントは何か?
の判断に繋げることができる。
どこの課題から治療を進めることで、リーチ動作に変化が得られるのか、仮説を立てることができる。
これら一瞬で判断するは訓練が必要であり、正常動作分析を繰り返し、蓄積した評価/治療経験をもとに、仮説の正確性が向上していく。
まとめ
□ 前提に正常動作の構成要素の知識は必要
□ コンポーネントに分けてさまざまな視点で評価が必要
これらを高めるためには、日々の臨床で仮説検証を行い、治療を選択し、その治療変化を客観的、主観的に評価し、対象者がどう感じているか、結果を求めつつ、必要な課題をアップグレードする取り組みを日々、行うことが必要です。
病院の場合は、失客のリスクはないので、失敗したから給料が減る、クビになる、尊厳が失われるなど起きないので、日々、挑戦しましょう。
もちろん、自信がないように振る舞ってはダメですが、自分の考えを素直に伝え、取り組む姿勢は相手に伝わるので、日々、トレーニングをしましょう。
おわりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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