![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/141574403/rectangle_large_type_2_61ce4119786ab86a34f28d94db98912a.png?width=1200)
半側空間無視[Fluff test(身体無視の検査)]
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「半側空間無視の評価:Fluff test(身体無視の検査)」について解説します。
※ 引用、参考書籍
Fluff testとは?
半側空間無視の症状は、以下の空間領域に出現します。
1)自己身体空間:身体を中心とした空間表象
2)近位空間:身体表面からリーチングした数10cmの範囲で身体を取り巻く空間
3)遠位空間:手の届く範囲より外の空間
![](https://assets.st-note.com/img/1715953913576-KwWU9jsa0S.png?width=1200)
榎本玲子
半側空間無視はこの3つの空間で無視症状が解離して生じることが報告されています。
その中でも「身体内空間の無視」は、半側身体無視であり、当事者は自己の左身体に注意を向けようとしない傾向があります。
観察として…
☑︎ 左側の耳や頬に右手を触れない
☑︎ マスクやメガネを左耳にかけない
☑︎ 食事で左側の口腔内の食物を噛まない、残留する
☑︎ 寝返りや起き上がりで左手足を無視する
☑︎ 車椅子上で左手を車輪に引っ掛ける、左側だけブレーキをかけ忘れる
☑︎ 左上下肢を随意的に動かそうとしない
このような現象が多々見られます。
この現象に対しての評価として『Fluff test(フラッフテスト)』を用いることができます。
Fluff test:方法
□ 準備
直径2cmの円形ステッカー(洗濯バサミで可)24個
□ 方法
① 開始姿勢は座位(椅子)
② 閉眼or目隠し
③ 患者の身体部位に取り付ける
☑︎ 体幹正中の左右に3個ずつ
☑︎ 左上肢に6個
☑︎ 両下肢に6個ずつ
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140991736/picture_pc_fa1e1788dd6583c478b07f4045b40c53.png?width=1200)
※ 取り付けていることに意識を向けさせないよう、最低限の接触と、会話などで紛らわせる配慮が必要
④ 右手を用いて全てを取り外すように要求する
※ 制限時間はなく、患者が取り終えたと発言した段階で終了
Fluff test:結果と解釈
明確なカットオフ値の報告はありませんが、半側身体無視を認める場合は、集めることができたステッカーの数の割合に差が生じます。
見落とした数に加えて、集めるのにかかった時間も計測すると、質的な部分も評価できます。