記憶障害の深掘り:記憶障害のアプローチ「3つの環境調節」
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「記憶障害のアプローチ:環境調節」につ説明します。
記憶障害へのアプローチ法
記憶障害へのアプローチには…
□ 環境調整
□ 学習法の改善
□ 代償手段の利用
この3点が基本的なアプローチです。
その中でも「環境調節」について解説していきます。
記憶障害に対する環境調整
記憶障害に限らず、脳卒中、認知症、整形疾患など、環境調節を行うことで生活の質はグッと上がります。
記憶障害の場合、周囲の環境に加えて、生活や仕事を効率的かつ、正確にするためには、必要な支援が3つあります。
物理的環境
小畑らは、次に何をすべきかが思い出せず、ADLについても指示が必要だった両側視床梗塞による重度記憶障害(32歳女性)に対して…
□ 戸棚などの収納内容をラベルにして貼る工夫
□ 行動の順序をチェックリストにして貼る
□ 行動できたらカレンダーにシールを貼ってフィードバックする
という訓練を系統的に行った結果、自立が可能になり、自宅復帰ができたことを報告しています。
上記は基本的に視覚的な情報入力で記憶への気づきと確認を促していますが、現在は携帯のアラーム機能を使うことで、服薬の管理や、食事の支度の時間など、時間別の行動習慣を聴覚的な情報入力で記憶への気づきを得ることもできます。
ご家族の協力のもと、その人に合った環境調節を選択していきましょう。
生活全般
生活全般については、記憶への負担を減らすために、生活パターンや日課を決めて、規則正しい生活をすることが望ましいです。
予定の変更は最小限に抑えるなどが有効です。
コミュニケーション
コミュニケーション面での調節は、記憶障害のある方に話しかける場合は、まずは自分の名前や役割を名乗ることが望ましいです。
話題やテーマを具体的に伝えながら話しかけ、折に触れて繰り返します。
また、何かを説明したり、指示したりする時は必ず紙に書いて目につく場所に貼るといった配慮を行うことが望ましいです。
おわりに
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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