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私を裏切った上司の気持ちを考える〈結末編〉#136

昨日のnoteの続きの文章ですので、未読の方はこちらから読んで頂けると幸いです✨


簡単に振り返る

私が初めて勤めていた会社の初めての直属の上司である。

教えて頂いたことや、自分を弟のように時に厳しく、時に優しく指導いただいたアニキのようなE.Kさんに私は最後、裏切られた形で縁が切れてしまった。

今回は、私に非があった部分を考慮しつつ、どうしてEさんが、そのような行動を取ったのか、考えてみることとする。


裏切りとは?

私は携帯電話を自分名義で二台所有している。

これは皆にとって当然の権利であり、事実今でもかなり安く私は二つの電話番号を持っている。

そして、これはあまり大きな声では言えないが、私の契約で私の使用者名義なのだが、Eさんから「そんなに使わないのだったら、使用料分毎月払うから貸してくれよ」と言われた。


私は、悩んだ。

まず法律的に大丈夫なのか??

しかし、親の契約・使用者名義で子が携帯を使う場合もあるから、問題ないと判断した。そして、詳しい話は省くが、Eさんに携帯電話を貸してしまった。

そして、もう一台。私は機種代金が残っている解約したiPhoneXsをSIMロック解除をした上で、Eさんに〈機種代金を毎月分持ってやる〉という条件で譲渡した。

この二つの口約束だったが、双方合わせ、毎月凡そ8,000円のレンタル料という形で入ってくるはずだった。そう、私が会社に居続け、Eさんと良好な関係を続けていられる限りは。


前回も記した通り、突然の北海道全系列店の閉鎖により、私は本州行きを拒否して、急遽退職せざるを得なかったわけで、残留を決意したEさんとは連絡を取ること自体が次第に難しくなっていった。

そして、私が会社を去り、Eさんも北海道から本州へ越したのを境に、連絡が取れなくなってしまったのである。


私はハッと思い出すように、財産とも言えるスマートフォンとiPhoneXsの存在を思い出した。

そしてすぐに、Eさんの暴挙に私は気づいた。


貸している携帯料金が使用制限をかけているにも関わらず異常に高い!!


なんと、Eさんは私と縁が切れて、むしろ関係を絶った逆恨みだったのか、スマートフォンのセキュリティを突破して、10000円ほど課金していたのだ。


私は、ゾッとした。

信用がなくなった途端、私のお金で無断で課金をしている。それに気づいた私は、すぐにその番号を解約した。


教訓

お金と信用、そして縁というものは恐ろしい。

先刻の話は、Eさんの暴挙に違いはないが、元はといえば、Eさんの口車に乗せられ、リスクを考えていなかったお人好しの自分にも責任の一旦はあるのだ。

そして、相手を何らかの形で訴えようにも、契約者本人は私。そして、携帯電話を貸して課金をされたとしても、それは〈息子が勝手にゲームで課金した〉のと同じような事件でしかないのだ。

つまり、相手の口約束を信用した私がバカをみて、法律は守ってくれない構造となっている。


これはやられたと思った。

当然、最初は怒り狂ったし、なんとかして15万円の負債をチャラにできないか、考えたのだが、囲い込まれた状況の中、泣き寝入りするしかなかった。


ここからが本題

これだけの話であれば、私がただバカをみて、騙され泣き寝入りをした…。と単なる被害面をした情けない話で終わってしまうのだが、


ここで、もし私に非があったとしたらと仮定して、Eさんの行動を振り返ってみる。

私は退職直前、実は本州行きを意気込んでいたいわば、会社残留派の一人だった。

そのことに、8人いた北海道メンバーの内の残留組の3人は喜んでいただろうし、心強いと思ってくれていたのかもしれない。


しかし、結局の所、私はその掌を返して、残留離脱を選択したのだ。つまり、退職を決意したということ。

理由は、単純に将来のことを危惧した結果である。よくよく考えて彼女のことや家族のことの方が大事な上に、一人暮らしで若いわたしには選択肢が沢山あったのだ。

事実、その後会社は人員のカットと、人の入れ替わりが行われたそうで、Eさんはそこにいるらしいが、営業部門のトップは誰だかわからない程度に、荒んでいるらしい。

辞めて正解ではあったのだ。


しかし、Eさんからすればどうだろう。

私のことを「右腕」とまで言って慕ってくれたEさんの気持ちを考えると、「裏切った」のは私の方かもしれない。

もちろん、「一生ついて行きます!!」なんて、アニメのワンシーンのような台詞は言ったつもりはないが、慕い可愛がられた事実に代わりはない。


構造をよく考えると、

私が先に「裏切」って、後にEさんが「裏切」り返してきたと捉えられる。

これを貴方ならどう捉えますか?


構造と不可抗力と葛藤

先に述べた構造は間違いない。

しかし、わたしにも、Eさんにも実は完全なる〈不可抗力〉と呼べるものがあったように思う。


私の不可抗力としては、ご理解頂ける通り、「道外転勤が不可能」という点である。

厳密には、不可能ではないが、事実転勤した、私の部下は、金銭的に追い詰められ、死にそうな思いをしているので、わたしの予測と選択は間違いなかったと言える。

一方、Eさんの不可抗力というのが、

会社をどうしても辞められない事情があったのである。もちろん年齢的には私と大差がないので問題ないが、Eさんにはお子さんがいた。

もし仮に辞めたいと言ったところで、1.2ヶ月でも収入が途絶えると家族を守ることができない。そんな葛藤がきっとあったのだと思う。


そんな事情を今の今まで、気にも留めていなかったのだから、私が一方的に「裏切られた」と恨んでしまうのは、少々筋違いなのかもしれない。


終わりに

このnoteは元々この結論があったから、書いたわけではない。

全くもってその逆の発想で、文章を書いている内に自己省察していた文章である。

マガジンの説明欄にもある通り、これらのnoteは完全に私の私による私の為の日記のような、反省のメモのようなものだ。


結果的に、Eさんだけが一方的に悪いわけではないという結論に至ったし、額は大きいが、負った債務は痛み分けということで、許したいと思う。

許す」というと上から目線のような気もするが、事実金銭的な負担は私が背負う羽目になったので、気持ちの整理の意味でも「許す」で片付けたい。そして、できることなら、損得なしにもう一度、腹を割ってEさんと話をしたいと思った。

実に1年半の間子弟関係のような絆ができていたつもりだったのでとても悔しい気持ちがある。あんなに、頼れて良い上司に今まで合わなかった。

この文章がEさんに届くかどうかそれは、何年後、何十年後、明後日かもわからない。わからないが、ここにオープンにして、接触のタイミングを待ちたいと思う。


今回も

最後までお読み頂きありがとうございました。

(2857文字/執筆時間82分)


■追伸

Eさん

本当にあの時はすみません。

でも、またお話がしたいです。

いろいろお世話になったこと忘れてないです。

怒ってもないです。むしろ私が怒られるかもですが…それは覚悟のうえです!

連絡待ってます!!

いつもnoteを読んで頂きありがとうございます✨ サポートをして頂けましたら、創作活動の勉強費用に当てて、ゆくゆく必ず社会に還元させて頂きます‪🍀