夾竹桃
原作、脚本 梵天彪雅
1945年8月16日、渋谷南平台町の官舎にて大西は
遺書を残し、介錯無しで割腹
刃こぼれしてる為中々死ねず…悶えながら腹を十字に切り頸と胸を刺すがまだ息絶え絶えに生きている。
官舎を走る足音
前田副官『大西中将!』
児玉誉士夫『軍医!ここじゃ!早よ診んかい!』
ト書き 軍医が聴診器を外し前田、児玉に無言で首を横に振る
前田、児玉軍医の胸ぐら掴むが直ぐ離しうなだれる
大西『生きるようにはしてくれるな』
ト書き
大西、児玉を見る
『お、おい児玉!貴様がくれた刀が………
ふふ…切れぬばかりにまた会えた、、
全てはその遺書に書いてある。厚木の小園に軽挙妄動は慎めと大西が言っていたと伝えてくれ』
ト書き
児玉も刀を手にとる
児玉『私も大西中将にお供仕る!』
大西『馬鹿もん、貴様が死んで糞の役に立つか!!
若いもんは生きるんだよ!!
児玉、死ぬな!生きて新しい日本を作れ』
ナ介錯と延命処置を拒み続けたまま同日夕刻死去。享年55。
1984年1月17日
児玉『大西中将、、、私は日本を差配出来たでありましょうか?』
波瀾万丈に満ちた児玉誉士夫は大西の遺言通り活動し、手を悪に染めながらも国を守って
この日に脳卒中で亡くなった…
完