牛丼・ファストフードの業績推移(4月度月次)

上場外食企業のうち、牛丼御三家(吉野家、すき家、松屋)と、ファストフード(マクドナルド、KFC、モス)を、それぞれ既存店の売上・客数・客単価で比較してみた。(2020年4月度まで)
※各社IRの月次報告データから筆者が作表したもの

牛丼御三家

既存店売上高:やはり3月→4月と売上高を落としており、これは多くの飲食店と同じような傾向ではないだろうか。その中でも吉野家は96.0%と健闘

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既存店客数:客数においても、吉野家は3月100.1%、4月99.0%と、競合に対して善戦。テイクアウト拡販の施策が奏効か。

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既存店客単価:客単価を下げて客数を取る施策を吉野家が取ったことが読み取れる。

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ファストフード

既存店売上高(100%の線が上下の中央に無いので、赤線で強調)
マクドナルドについての報道が多いが、数字としてはKFCの好調ぶりが目立つ。宅配ニーズに適した商品特性が強みと思われる。

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既存店客数(100%の線が上下の中央に無いので、赤線で強調)
前述の「商品特性」の適否が、客数に現れている。

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既存店客単価(100%の線が上下の中央に無いので、赤線で強調)
客単価については、各社とも大きく上げているのは、やはりテイクアウトや宅配の構成比が高まったことによる影響と読み取れる。結果としては、客数の減少を補うに余りあるテイクアウト・宅配の需要を取り込むことが出来た。

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小括

・ポストコロナの飲食店は、酒や店内飲食に依存した業態が厳しくなるだろう
・この傾向は、コロナの影響が消えない限りは、変わらないだろう
・ファストフードにおいては、商品特性によって集客力に差がついたが、これは追々競合に埋められる可能性がある
・酒や店内飲食の楽しさが戻って欲しい、と思うが、果たしてどうなるやら・・・

※ラーメン・中華については別noteに投稿済


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