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最初の生命


最初の生命は、40億年ぐらい前に生まれたといわれています。40億年「ぐらい」という表記の幅があまりにも広すぎて眩暈がしそうです。出生証明書が残っていれば、正確な年代がわかるんですけどね。もしも40億年前に、ねずみ講を始めていれば、今頃は銀河系一帯を覆い尽くすほどの富を蓄えられたでしょうね。実に羨ましいです(そうでもない)。


最初の生命は、温泉のような環境で生まれたといわれています。当たり前ですが、最初の生命なので、誰も産湯を用意してくれません。なので、産湯に類する環境として、温泉のような場所を選んだのでしょう。まことに賢い存在であるといえます。賢人といっても差し支えありません(あからさまな先祖ヨイショ)。

よく、温泉に浸かったときに「はぁ~生き返るわぁ~」と呟いている人を見かけます。これも原初の記憶によるものなのでしょう。入浴中の我々は、文字通り先祖返りしているのです。身も心も透過状態に保つことによって、過去と現在をダイレクトにリンクさせているのでしょう。多分そういうことだと思います。


温泉を囲む岩といえば、ポン・デ・リングを連想せずにはいられません。「俺は連想しないでいられるぞ!どうだまいったか!」と強情を張る人には、ミスタードーナツのクーポンをそっと差し出しましょう。餓鬼のように、すぐさま喰らい付くはずです。なんといっても、素直とカステラが一番ですね。


ポン・デ・リングの美味しさは、今さら語るまでもありません。ただ、量が少ないのが難点です。ならばどうするか。答えはシンプルです。ポン・デ・リングを2つ買って並べれば良いのです。1つではすぐに食べ終わってしまうポン・デ・リングも、2つ並べれば「エターナル・リング」に変貌します。よくわかりませんが、エンゲージリングのようなものでしょう。


エターナル・リングは、メガネとしても使えます。エターナル(無限)なので、銀河系の隅々まで見渡すことができるはずです(希望的天体観測)。近所のメビウスの輪も驚いていることでしょう。メガネの優位性を見せつける絶好のチャンスですね。


六道輪廻は6つの世界をグルグルと回ります。その一方で、八道ポンデは8つの世界をガツガツと食べます。全ての道はローマに通じるように、全ての道はポンデに通じるのです。ローマとポンデは、同じ境遇に存する同士であるといえます。両雄並び立つ。

六道輪廻は「三悪道」と「三善道」で構成されていますが、八道ポンデは「全食道」で構成されています。全食道というのは「食べることに専心する道」です。他の事象に一切構わずに、食べることだけに意識を集中させるのです。フードファイターを育成するのに最適な環境ですね。


ちなみに、六道輪廻には天道(天上界)という世界があります。天道は楽しみが多い世界なのですが、老いの苦しみも存在します。天道における老いの苦しみは、地獄における老いの苦しみの16倍であるといわれています。数字の根拠は不明です。

仮に、天道のデフォルトが100だとします。老いの苦しみが「-100」だとしたら、合計でゼロになるだけです。その一方で、地獄のデフォルトが-50だとします。その状態に、天道と同様に「-100」が加算されると、合計で-150になります。

天道の0の状態と、地獄の-150の状態を比べた場合、一見すると天道の方がマシに思えます。ですが、天道は「大いなる楽しみの後の失墜」なので、その衝撃は凄まじいものがあります。一方で、地獄は「苦しみに更なる苦しみが加わるだけ」なので、大した違いはありません。

天道における楽しみというのは、たとえるならば「飛行機を使った旅行」のようなものです。高所から素晴らしい景色を堪能することができますが、墜落した場合には甚大な被害をもたらします。「一部始終が優美な事象」というのは存在しません。この世もあの世もトレードオフなのです。



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