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ガラパゴス・ド・キュメンタリー


先日、生命維持をすること以外にとくにやることがなかったので、ガラパゴス諸島のドキュメンタリーを観ました。「ガラパコス」ではなく「ガラパゴス」が正解です。「井の頭公園」の読み方が「いのかしらこうえん」なのと似ていますね。ガラパゴス諸島の正式名称は「コロン諸島」です。なので、ガラパゴス諸島を表したいときは「:諸島」でも良いわけです。この理論を敷衍することによって「:ビア」「オーデ:」「だるまさんが:だ」などの表記が可能になります。偉大なる達成ですね。

ガラパゴス諸島には、様々な動物が棲息しています。ドキュメンタリーをアホ面で観ていたら、ガラパゴスアホウドリが画面に映りました。おそらく、アホ同士で共鳴したのでしょう。このときほど「嗚呼、アホで良かったなぁ」と思ったことはありません。まぁアホウドリからすれば「人間が勝手に俺達のことをアホウドリと呼んでいるだけだろうが!見ず知らずの他鳥をアホ呼ばわりするなんて、そんなアホなことがあるか!」と抗議したいところでしょう。しかしながら、アホウドリがいくら抗議の声を重ねても無駄です。なぜなら、アホウドリが放つ言語を我々人間が理解することはできないからです。へっへっへ。言語の壁~。

そんなガラパゴスアホウドリは、ガラパゴス諸島で最大の鳥です。ドキュメンタリーを観ていたら、ガラパゴスアホウドリが交尾をするシーンが映し出されました。私がおぼこ娘であれば「きゃっ!いくら鳥とはいえ、いくらアホな鳥だとはいえ、交尾する場面なんて刺激が強すぎて直視できないわ!」という好ましいリアクションを取ることでしょう。その意気や良し。その魅力を存分に発揮してくれたまえ。カマトトぶってるんじゃないよ!(倒錯)

ガラパゴスアホウドリの交尾シーンの下部には「大きな鳥ですが、交尾は静かに行われます」という字幕が入っていました。確かに、鳥であろうが人間であろうが、身体が大きければ大きいほど、そのサイズに見合ったダイナミックな交尾を期待してしまうものです。そんな我々の淡い期待を打ち砕くかのように、ガラパゴスアホウドリは静寂交尾(なんだそれは)を行っていました。期待外れもいいところですわ。心なしか、交尾中のガラパゴスアホウドリの顔が落ち込んでいるように見えました。「ご期待に沿えず申し訳ありません」と表情全体で語っているのです。実に慎み深い鳥ですね。少しばかり見直しました。ガラパゴスアホウドリは、隔絶された島において、ポリネシアンセックスを実践しているのでしょう。お楽しみを邪魔しちゃ悪いね。


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