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SDGsの取り組みに最適!脱炭素!環境対応素材と環境対応印刷の話。その1「紙」「インキ」| 能登印刷製造部より
企業のコミュニケーションツールや、自治体や教育機関の広報ツールの中で、紙媒体を使用するものは多岐にわたっています。
そのような中、SDGsへの取り組みのひとつとして紙媒体についての環境対応素材の使用と、環境対応印刷が注目されています。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66466786/picture_pc_f97916e51ac3ccb39e2d8d909f14ec28.jpg?width=1200)
環境対応素材「紙」の話
紙媒体印刷の環境対応でまず取り組まれるのは、使用される「紙」を環境に配慮したものを使用するということになります。
近年コミュニケーションツールの紙媒体で最も使用されている環境に配慮した「紙」はFSC認証紙だと言われています。
このFSC認証紙は国際的な機関WWF(世界自然保護基金)が適切に管理されていると認められた森林から生産された木材や、その他適切な森林資源の使用につながる原材料を使用した製品に FSC ラベルを付け、認証品として販売できる制度のうえに環境保護のもと製造された「紙」で、上質紙やコート、マットコートなど一般的に使用される種類の用紙のほか、手触りなど風合いのある用紙も揃っています。
これを仕入れて印刷製本販売できる会社も認証が必要で、製造された印刷物には、FSCマークを使用することができます。
能登印刷でもFSC認証を取得しておりますので、お問い合わせください。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66671491/picture_pc_e57c037679f9d5af43fdc7b7c6dcce35.png)
次に環境に配慮した「紙」といえば、よく耳にするのが再生紙です。
再生紙は資源ごみとして集められた紙を溶解し、紙の原料となるパルプに加工し、それを配合して出来上がった紙を再生紙と呼びます。
再生紙は白色度が低くなるため、その多くは段ボールや新聞紙に使用されます。コミュニケーションツールとして使用される紙媒体でも一部古紙配合量の少ない再生紙が使用されていますが、一般印刷用の再生紙は受注生産がメインで近年生産量も少なく雑誌や漫画などの使用がメインとなっています。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66691869/picture_pc_7fb0ed906d10d9f500f916c2ac9a0993.jpg?width=1200)
この他にも、木材パルプを原料とせず、サトウキビの搾りかすや、藁、竹などを原料とした非木材紙と言われる紙もあります。こちらは非常に風合いある用紙になっており、色を印刷するのではなく、紙自体の風合いを生かした使用法で利用されています。
また、主原料が石灰石や炭酸カルシウムでできているLIMEXやストーンペーパー、石油由来のポリプロピレン樹脂と無機充填剤でつくられている合成紙ユポも、環境保護に対応するため石油由来樹脂の代替にバイオマス樹脂を一部配合したユポグリーンなどのがラインナップに加わっています。但し、これらの合成紙はリサイクル適正が低くなりますので注意が必要です。
環境対応素材「インキ」の話
紙媒体印刷の環境対応で「紙」についてお話してきましたが、次にご案内したいのは、「紙」に印刷するための「インキ」です。諸説ありますが、「インキ」という呼び名は印刷業界の一般的な」呼び名で、「インク」よりももっと粘度が高いものをさしたり、印刷がオランダより伝わったため、オランダでの発音に近い「インキ」という呼び名になったと言われています。
さて、その「インキ」ですが基本的な原料は色を出すための着色剤(顔料、染料)と着色剤を溶解するために油でつくられているワニス(ビヒクル)でできています。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66740794/picture_pc_5fc1b3bc9e16f6aa5ac9fe8366dc90f3.jpg?width=1200)
このワニスの油は揮発性でVOC排出があったのですが、近年では油を植物由来(植物由来の及びそれらを主体とした廃食用油等をリサイクルした再生油)にすることでVOCの排出も非常に少ない「植物油インキ」が主流となっています。この植物油インキの使用許諾を得ている印刷会社で、「植物油インキ」を使用して印刷された印刷物にはVEGETABLE OIL INKマークが使用できます。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66689723/picture_pc_0f497fd9ec2baf4a138b11aab66f6705.png)
また、能登印刷では「植物油インキ」で若干残っていたVOCを完全にゼロにする「Non VOCインキ」も使用することが可能です。この「NonVOCインキ」はインキの乾燥を紫外線硬化によって行うため、揮発性の油を全く使用する必要がありません。この「Non VOCインキ」を使用したインキにはNON VOC のマークが使用できます。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66692529/picture_pc_fa4e2b903087c4ca92525a7ff217b7b0.png)
一般的にこの「NonVOCインキ」には植物油成分が不要なため植物油インキとは別の環境配慮型インキとして認識されていたのですが、能登印刷でも使用している 株式会社T&K TOKAさんの「UVインキ」には植物由来の成分を含んだインキとなっており、VEGETABLE OIL INKマークを使用することが可能です。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66692701/picture_pc_c044398a13215c8a070c9684079305ef.png)
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/66740979/picture_pc_9d37bd1aef0dab99ca75475a9062fe90.jpg?width=1200)
このように、コミュニケーションツールとして欠かせない紙媒体の印刷では紙媒体を使用しながらも環境保全に貢献できる素材選びが重要になっています。
是非「のとのエキスパート」にご相談ください。
次回その2では、印刷製本方法による環境対応をご紹介いたします。
課題
● 企業の顔であるコミュニケーションツールに紙媒体を作成したいが、できるだけ環境に配慮したい。
● 環境に配慮している企業ということをPRしたい。
● 環境対応を数値で示したい。
これらの課題、のとのエキスパートが解決できます!
アクション&ツール
● 環境対応素材(紙)(インキ)のご提案。
● 印刷、製本方式による環境保全のご提案。
● 数値の見えるカーボンオフセットの採用。
● 環境配慮基準を達成した工場での製造。
提供価値
●印刷媒体を発行しながらも、環境保全に貢献することができます。
●SDGsの取り組みを対外的にアピールできるます。
●カーボンオフセットの利用で、印刷物製造時に排出されるCO2を実質ゼロにできます。
お問い合わせは!
能登印刷株式会社へ
<CS東京本部>
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