【初心者用】#3 基本的な色の塗り方【塗り編】
こんにちは
イラストレーターの能登です
今回は色塗り編の1回目と2回目を踏まえたうえで
色塗りの方法を解説していきたいと思います
【色の基礎】#1 色の関係と選び方【塗り編】
【色塗りの基本】#2 光と影について【塗り編】
※1回目と2回目をご覧になっていただけると
今回のことがより分かると思いますので是非目を通しておいて下さい!
1、ベースカラー(固有色)を塗る
今回はこの檸檬を塗っていきたいと思います
まずは最初に基本となる色です
固有色になにを塗るか迷う方はあまりいないかと思いますが
自分が塗りたいと思った色を直感で決めてしまっていいと思います!
影の描き方ですが
光源の向きから物体を通り地面に
そのままおろすことによって端と端が決まります
形に関してはそこまで正確でなくても大丈夫です
この檸檬の場合は本体が楕円形なので
影もそのような形になるようにしております
2、明るい色を塗る
次に明るい色を塗ります!
ここで気を付けるべきは光源の向きです
どこからどんな光が当たっているのか
また、物体はどんな形をしているのか
ということをしっかり想像します
そして光源の向きに対して正面を向いていて
出っ張っている部分が一番明るくなるように塗ります
塗る色に関しては基本的に明るい色は彩度が低くなります
色相は変えなくてもいいですが
少し光源の色に近づけることによってリアリティが増します
この場合だと光源は太陽で光源色は黄色や白なので
ほとんど色相は変えておりません
※明るい色と暗い色の順番は逆でも構いません
3、暗い色(影)を塗る
続いて暗い色を塗っていきます
さっきと同じように気を付けるのは立体感です
光源の向きを確認しながら
どこに影ができるのか考えながら塗っていきます
それと影のできるポイントとしては
①光が当たらない場所は影が濃い
②強い光が当たる場所の隣は影も濃い
③光源から遠ざかると影も薄くなる
①は一番光が当たらない檸檬と地面の接地面で
ここは影が一番濃くなります
②は檸檬の右上の光源に近いところの影で
強い光が当たってるとこの近くの影は濃くなります
③は地面にできている檸檬の影で
光源から遠くなるほどぼやけています
色に関しては基本的に青系に振るのがいい
と言われていますが
これは空気の色が青だったり
原色のままで一番暗い色が青だったりするのが理由です
彩度に関しては本体の本体の彩度がたければ下げるなど
全体としてのバランスを取るといいかもしれません
4、ハイライトを塗る
そして次にハイライトです
ハイライトを入れることによって
一気にその物体や生物らしさというものが出てきます
ハイライトを入れるコツですが
明るい色を塗った時に確認した一番明るくなる場所に
(光源の向きに対して出っ張ってきて正面を向いている場所)
もう少し明るい色を少し足すイメージです
明るくしすぎたり場所を広げすぎたりすると
違和感が出てますので控えめに入れる程度にしましょう
5、反射光を塗る
続いては反射光です
反射光は無理に入れる必要はないですが
入れることによってリアリティが出てきます
この檸檬の場合だと
床から反射する青色が檸檬に
檸檬からは黄色が床に反射するように描いております
どれくらい色を混ぜるかは迷うところですが
どれくらい反射するのかということは
その物体の反射率にもよって変わります
この檸檬の場合かなり反射させていますが
絵ですので少し大げさに描いてしまってもいいかと思います
6、環境光を塗る
最後に環境光です
これも反射光の一種ですが
檸檬の他にも別の物体があった場合は
当然その物体の色も反射します
檸檬の左側に赤い壁があるとすると
その壁の赤が反射し檸檬とその影にも
赤が少し混ざっていきます
このように周りにある物体は
その反射の影響を受けて別の物体の色が
少しずつ混ざっていきます
なんだか物体と背景がなじまない
という場合はこの環境光を描くことによって
違和感がなくなりますので是非試してみて下さい!